中蒜山



標高 1123m 難易度 ☆☆  登り138分 下り115分   岡山県
倉敷からの距離   118Km   登頂日 2022/09/08  ガイドブック  F写真 動画

塩釜ロッジ駐車場6:51−7:05一合目562mH−7:19二合目575mH−7:34三合目645mH−7:46四合目740mH−7:57五合目792mH7:58−8:07六合目848mH−8:21七合目920mH8:23−8:26鎖−8:46八合目1030mH−8:59尾根分岐1077mH−9:12山頂1123mH9:23−9:30尾根分岐−9:40八合目−9:59七合目−10:10六合目−10:17五合目10:19−10:27四合目−10:39三合目−10:52二合目−11:08一合目−11:20駐車場

登山
 今日は中蒜山(なかひるぜん1123m)を訪ねる

 登山支度をして出発をする 曇り空 尾根にガスがかかり山頂を伺えない イヌタデ キンミズヒキが咲いているのを見てロッジの前を行く 冷泉を飲める場所のところから登山道に入って行く 冷泉は流れており、ポリタンクを持って来られ採水されておられた
 
 右手に中蒜山登山口と書いた標識 蒜山登山を楽しんでいただくために*1) 大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内*2) ツキノワクマ生息地域*3)が設置されている クマ避けの鈴をセットしてルートに入る
 
 樹林の中の落ち着いたルート 土の感触もいい 小鳥の鳴き声を聞きながらルートを行く 早速ツルリンドウが顔を見せてくれる ルート左手の太い樹にプラスチックのロートのようなものを繋げた2m程の長さのものが樹に沿わせて設置されており 受け口のようなガラス瓶も見られる カシナガトラップと言うらしい(ナラ枯れの原因となっている虫の駆除を目的)
 
 ルートを行くと草原の一部を通るところがある ここからも山頂はガスで見えない まだお目覚めでないゲンノショウコやトキワハゼ アカソを見つける ルートは右に折れ 林道のような幅広のルートを行く 木の枝がルートを塞ぐようにしている 潜ったり跨いだりして抜ける 近くにツリフネソウ ツユクサ 花を開いていないゲンノショウコが顔を見せてくれた 中蒜山と書いた標識に従い左に入り登山道を行く 入ったところに一合目の標識がある 標識には標高が記載されている 562mとの事 これから標高差550mを登ることとなる
 
 暫くは幅広のルート 土の感触を楽しみながらルートを行く 中蒜山登山道と書いた標識があり緩やかに右にカーブする 足元に注意ください と書いた標識が設置されており道幅は狭くなる 緩やかに下ってゆき涸れ沢を3回越えて行く ルート標識が設置されているので 標識に従いながらルートを行く 豪雨災害で崩れた箇所もあるので足元に留意して歩く オトギリソウ ヤマジノホトトギス ツリフネソウ モリアザミ ミズヒキ ヤブマオ ヤブマメ クサアジサイ キバナアキギリの花芽 ヒヨドリバナなどを見つける ツリフネソウは茂るようにしてあちらこちらに咲いていた そして二合目の標識を見てルートを行く 石がごろごろした岩の間につけられた狭いルートを行く 倒木を跨いだり 小枝が散乱する中 足元を選びながら抜けて行く そして樹林帯に入る
 
 ここから樹林帯の中の登りが続く 樹林の根がルート上に網の目のように這っている 踏まないようにする事が肝要 擬木の階段が設置されているところもある しかし路面は見るからに滑りやすそう 腐葉土の中だと足をしっかり支えてくれ歩きやすい 足場の良いところ 傾斜の緩いところとルートを選びながらゆっくりしたペースで登って行く
  
 三合目から五合目までに出会った花や実はリョウブ*(*は実を意味する) シラヤマギク 五合目で麦茶休憩 エゴノキ*を見つける 五合目から六合目にかけて傾斜が緩くなり 雰囲気も少し違う ここでヤマジノホトトギスに出会う 六合目からまた登りが続く ツルリンドウ ベニバナボロギクに出会う 花を見つけほっとしカメラに撮る 七合目で再度麦茶休憩 ミズナラ* ママコナ ツリガネニンジンを見つけ八合目に出る ミズナラは枝ごとルートに落ちていたもの どんぐりの実が随分落ちていた
 
 八合目を過ぎるとすぐに樹林から抜け笹原の中のルートとなり さらに傾斜がきつくなる ロープが設置しているところがある 段差が結構ありロープの助けを借りて登る オトギリソウ モリアザミ ヤマハギに出合い 尾根分岐に出る 尾根分岐から振り返ると急に落ち込むルートとその先に蒜山の街並みが見えるもののその先はガスで見えなかった 
 
 尾根に出たら、早速ツクシぜりが顔を見せる ツクシゼリは蒜山に見られるセリ科の植物との事 山頂に着くまでに幾つか見つける事が出来た
 
 尾根分岐を左にとり中蒜山山頂を目指す 傾斜はぐっと緩くなる ツリガネニンジン ヤマハギ シュロソウ ツルリンドウ タムラソウ カワラナデシコ アキノキリンソウ イブキトラノオなどに出会えた やがて、ガスの中、前方に山頂避難小屋が見えてきて山頂に出る
 
 山頂にはお二人連れがおられた 尾根分岐手前で追い抜いて行かれた方だ 蒜山は初めてとの事 下蒜山へ縦走されるとの事 自転車をデポしてきたと話しておられた
 
 山頂からは全く眺望は得られない 山頂広場を見回すと イブキトラノオ シュロソウが咲いていた そして山頂標識のところで記念写真を撮る こうしている間にガスの移動があり尾根筋が見えたり隠れたり 蒜山市街地もチラチラする様子を伺えた 晴れるのかなと期待したが残念ながらまた濃いガスがやってきた
 
 下山は、登ってきたルートを降りる 足元に注意しながら降りたのだが どうと言う事もないような場所で足をとられ、尻もちをついたり手をついたり 左足だけ滑り右脚をねじったり これだけ足を取られたのは滅多にない 無事下山出来何より 登山口の冷泉は美味しかった 車載温度は23℃だった
 
 ここで 前回2020/08/10の記録と比較してみたい 数値は標高差m:今回登攀時間分(前回の登攀時間分)
 一合目 13m:14分(11分) 二合目 70:15(13) 三合目 95:12(12) 四合目 52:11(10) 五合目 56:9(9) 六合目 72:14(13) 七合目 110:23(19) 八合目 47:13(11) 尾根分岐 46:13(11) 山頂
 
 こうしてみると一合目・二合目付近の差は花の影響 倒木などの影響での遅れ 七合目以降の差は疲れによるものだろう 結構きつい思いをした
 

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*1)蒜山登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・中蒜山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。
 
 
*2)大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内
 登山道 所要時間(参考)
 旧上蒜山スキー場駐車場→20分 上蒜山登山口→100分上蒜山頂上→60分 中蒜山頂上→30分 フングリ乢→70分 下蒜山頂上→ 70分下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場→1.2km上蒜山登山口→2.4km上蒜山頂上→1.6km中蒜山頂上→1.2kmフングリ乢→1.9km下蒜山頂上→2.4km下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場←15分 上蒜山登山口← 70分上蒜山頂上←60分 中蒜山頂上←50分 フングリ乢←50分 下蒜山頂上←100分下蒜山登山口
 
 中蒜山登山口→100分 2.7km中蒜山頂上→80分 2.7km中蒜山登山口
 
 
*3)ツキノワクマ生息地域
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう (岡山県 美作県民局)



アプローチ
 まだ暗い時間に倉敷を出発 車載温度22℃ 429吉備路を行き 県道271を経由し 足守の手前で再度429に乗る 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川道の駅で小休憩 車載温度は17℃ 道の駅から小森温泉 旭川ダムを抜ける 旭川ダムの水位は相変わらず低い 旭町で県道30へ左折して落合へ向かう 落合入口22℃を確認し313に乗る 313を落合 久世 勝山 湯原と抜けて行く 勝山19℃ 湯原20℃ 湯原からトンネルを3つほど抜け 中和村に出る 道路の拡幅工事も大詰め見間違うような新しい道路が出来ている 蒜山市街地入口で313と別れ482へ直進 蒜山の温度は20℃ 蒜山中学の標識を見て、蒜山振興局のところを右折 新しい道路が出来ており 目印だった塩釜冷泉入口の標識は撤去されている 新しい道を行くと、塩釜に向かう以前の道と合流 県道422を横断し、ロッジ駐車場に向かう 草原の斜面の登山者用無料駐車場に駐車させて戴く ロッジ駐車場には数台駐車していた 車載温度20℃