爪ヶ城



標高 1114m    難易度 ☆☆     登り103分 下り53分   岡山県
倉敷からの距離   97Km        登頂日 2022/10/06    ガイドブック  F写真 動画

声ヶ乢530m6:44−7:25第一展望所7:26−7:36水場−7:39第二展望所分岐850m7:44−8:11標高1000m−8:19展望所8:23−8:32第三展望所(爪ヶ城跡)1076m8:33−8:44山頂1114m8:55−9:02第三展望所−9:09展望所−9:14標高1000m−9:24第二展望分岐−9:30第一展望所−9:48声ヶ乢

登山
 今日は爪ヶ城(つめがじょう1,114m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 熊避けの鈴はしっかりセットした 駐車スペースには広戸仙(爪ケ城)登山道ふるさとコース案内図*1)とこちらから見れば後向きに 熊出没注意!*2)と書いたボードが設置されている 道路を横断しところが登山道の入口 そこに那岐山・滝山・広戸仙 登山道案内図*3)が設置されている 山頂まで3.1kmとの標識もある 前回訪ねた時にあった熊に関しての注意・目撃情報は撤去されていた
 
 鈴の音を鳴らしながら丸太の階段を登って行く 足元には花は見られない 左手目の高さにナワシログミを見つけた まだ花芽の状態だ 咲いているのを一つ見つけ写真に撮る ジグザグに登って行く ナツハゼ*(*は実を意味する) アキグミ* サルトリイバラ*などを見つける ナツハゼやアキグミの実に出会え嬉しい そして樹林の中のルートに入る 
 
 樹林の中をジグザグに登って行く 今日は風が音を立てて吹いている 樹林の中にも吹いてくる 寒くは感じないが この風があの暑い時だとどんなにかいい風だろうなと思いながら登って行く ノイバラ* ミヤマガマズミ* ヨウシュヤマゴボウ* などを見つけながら登って行く アズキナシの木があるところに出る 赤い実は見つけられなかった 念の為と適当にズームで撮る 撮った写真を見ると赤い実と思われるのを2つ見つけた 更にルートを行く ここでもナワシログミの花芽を見つけた 開いているものは見つけられなかった イヌツゲ*を見つけて、第一展望所に出る
 
 第一展望所まで登山口から1.4kmとの事 展望所前面の木々が整備され市街地方面の展望が得られる 広戸仙(爪ケ城)ふるさと登山コース(勝北町)*6)と書いた案内板もある 前回訪ねた時、かなりきつい思いをしたが、今日はそのような感じはしない 気温の影響がかなりあるようだ 休憩を取る事なくすぐに出発する
 
 今度はヒノキの樹林帯の中のルート 要所要所に丸太の階段が設置されている 第一展望所から10分程登ったところに分岐があり 水場と書いた案内板がある そこから数分登ると第二展望所への分岐に出る 標高850mを示す案内板は倒れていた
  
 分岐を左に折れて第二展望所に寄る ここから山形仙を正面に見る事が出来る 第二展望所は標高850m 山形仙は791mであり山頂は下に見える 手前の樹木が伸び、山形仙の頭をチヨッピリ見る事が出来る程度 麦茶を飲みながら周辺を見ると アセビの花芽を見つけた
 
 分岐に戻る これから標高1000mまで登りが続く シーズンにはウツギが賑わうスポット ウツギ*を見つけ写真に撮るが風で揺れ どれもピントが甘かった おや! タンナトリカブトだ いい色をしている 幾つか咲いていた 花を見てすぐ、このルート唯一鎖のある所に出る 鎖を回り込むルートも出来ていた カマツカやアズキナシの実を見つけられないかキョロキョロしながら登って行く 少し離れたところに何か実のようなものが見える ズームで撮ったものを見ると、マユミ*ではないかと思われる 振り返ると山形仙の山容を伺う事が出来る ここから見た山形仙はなかなかいい形をしている
 
 更に登りは続く ツリバナ* クリ* ミヤマガマズミ*などを見つける ルートは右へカーブして、傾斜が緩くなる アキグミ* ナツハゼ*を見つけ、標高1000m地点に出る 標識の字は近くで見ないと判別出来ない
 
 この尾根ルートから右手前方に爪ケ城・滝山・那岐山のピークが見える 曇り空ではあるが山並ははっきり見える 山頂付近に少しガスがかかっている ルートを行く 岩があるところを抜けて行く ナツハゼが顔を見せてくれるスポットもベニドウダンが顔を見せてくれるスポット も見つける事が出来なかった
 
 広戸仙0.6kmと記した標識のところに出る 以前には展望所を示す標識があったが今は無い ここを左に入ると展望が得られるところに出る ここは見逃さないよう勧める ここからは県北の景観を一望する事が出来る 泉山や森林公園 その先の蒜山三座と思われる山並みを判別出来た 眼を右にとれば爪ケ城の山頂とそれに続く尾根を伺う事が出来る ここを戻るときにママコナ クロソヨゴ*の赤い実を見つけた
 
 標識の所から少し下ってから登り返す 雰囲気のあるルートを登って行く 飛び出したところは第三展望所 展望台に立ち滝山 那岐山の山容を伺う 滝山・那岐山を見るには山頂よりこちらの方が良い 市街地も一望出来 更に右に眼を転じると山形仙を伺う事が出来る 以前は登ってきた尾根筋も見えたように思うが、今は樹木が伸びやっと山形仙がわかる状態

 展望所での景観をカメラに収めルートを行く すぐ近くに三角点があり その傍に爪ケ城跡*8)と書いた説明板がある 山頂に向け、平坦な樹林の中のルートを行く 最後の登りを過ぎると右手前方に滝山のピークを伺う事が出来る 那岐山はほとんど重なりほんの少し顔を見せてくれる そして山頂標識のある所に出る 今までと状況が違う感じ 広戸仙(爪ケ城)ふるさと登山コース(勝北町)*6)の案内板は枠から外れ地面に そしてその上に丸太(飛ばないように抑え?)が タイトルの無い*7)案内板は数十メートル離れた鳥取県側の山の斜面に 飛ばされたような形
 
 石のベンチがあり、以前は周辺の樹木に囲まれて 眺望が得られなかったが なんと 滝山や那岐山を伺う事が出来る 近くに折れた樹木があり 視界を遮っていた樹木は押し倒されたのだろうか? 不思議な感じがする 周辺の様子がわかるよう写真を撮ればよかったが 景観が得られる事を喜び記念写真を撮ったりしたが 状況を捉える写真は撮ってなかった アズキナシの木は異常は見られなかったものの実は見つからなかった アセビの花芽とウツギ*を見つけた
 
 記念写真を撮り 麦茶で喉を潤し下山する 下山は登ってきたルートを戻る 疲れも殆ど感じず、下りのテンポを楽しむ 第一展望所からは軽いジョギングペースで走るようにして降りる 途中男性の方とすれ違い、挨拶を交わす 車に戻ったらフロントグラスは雨滴で濡れている 時折雨かな?と思う時もあったが殆ど気にならず降りてきた リュックは少し湿っていた 車載温度は15℃と登る時と同じだった
 
 
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*1)広戸仙(爪ケ城)登山道ふるさとコース案内図(津山市)
 ■ふるさとコース 西回り入口から東回り入口まで6000m およそ4時間−5時間
 ■広戸仙(爪ケ城)登山コース 山頂までおよそ2時間

*2)熊出没注意!(*1)の案内板の後ろに立てかけており気付き難い)
 ●音のでるものを持ちましょう!
 ●朝と夕は特に気をつけましょう!
 ●出会ったら・・・・近づかない・騒がない・おどろかない

*3)那岐山・滝山・広戸仙 登山道案内図

*6)広戸仙(爪ケ城)ふるさと登山コース(勝北町)
 
第二展望所&山頂の掲示
*7)タイトルなし
 厳しい環境の中で 懸命に生きています。 他の土地では生きていけません あたたかく見守って頂けますよう お願いします。(広戸仙の草木より)
 山の自然が美しく 色とりどりの花を巡る 花たちに出会った感動を 自然は大切なことを教えてくれる 自然とのふれあいをここで見つけて 楽しい登山行にして下さい(勝北町)
 
*8)爪ケ城跡
 矢櫃城跡(標高910m)よりの峰続き広戸仙の1075.5m地点にこの砦石があり、俗に詰ケ城(後に爪ケ城)と呼んで居り、字の如く最後の拠点とされたところといわれる。(「美作古城史」より 津山市)



アプローチ
 まだ暗い時間に倉敷を出発 車載温度17℃ 吉備路429を行き 180を横断して県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川車載温度13℃ いつも倉敷より4,5度低い 小森温泉 旭川ダムと走る この辺りから次第に明るくなってくる ダムの水面はまだ暗く判別出来ない 旭町 休み乢トンネルを抜ける 曇り空ではあるが山並みははっきり見える 津山の手前で53号と合流 津山市街地を抜け 日本原交差点で県道450へ左折する 県道450を行き声ゲ乢登山口の駐車場に駐車 車載温度15℃ どなたも駐車していない