熊山



標高 508m    難易度 ☆     登り104分(城山ルート) 下り61分(中尾鉄塔ルート)  岡山県
倉敷からの距離    42Km        登頂日 2023/01/12   ガイドブック  F写真 動画

駐車位置7:58−8:01城山池堰堤(登山口)−8:07鉄塔#16−8:12鉄塔#15−8:27鉄塔#14−8:34三角点−8:47城山−9:00鉄塔#39−9:18鉄塔#208−9:31遊歩道−9:42展望台9:47−9:51遊歩道−10:01鉄塔#208−10:10分岐−10:21中尾岩10:29−10:31鉄塔#38−10:45分岐−10:52城山池堰堤−10:56駐車位置

登山
 今日は熊山(くまやま508m)を訪ねる

 登山支度をする 陽射しが注ぎ0℃と言え暖かみを感じる 着ていたウインドウブレーカ―はリュックに入れて出発する 城山児童公園を左に見て舗装道路を行く 陽射しを浴びながらルートを行くのは気持ちが良い 日陰部分はまだ薄暗く花や実の判別は難しい 帰路に確認しよう 道路を登って行くと城山池の堰堤に出る 堰堤にも駐車可能だがまだ一台も駐車していない
 
 ここが城山ルート入口である 城山池登山口との記載がある 標識を見てルートに入る 鉄塔巡視路がルートになっており鉄塔番号を示す標識もある ルートはすぐに急な登りとなる ルートに入ってすぐにサルトリイバラ*(*は実を示す)の赤い実を見つけた ルート脇には枝を切った様子が見られ、ルート整備がされている 以前頭をぶつけたところも左方向に誘導するようバイパスが整備されていた
 
 ルートは右に折れ鉄塔#16に出る フサアカシアが花芽をつけていた シーズンになると目立つ花だ 緩やかなアップダウンを行くとすぐに鉄塔#15に出る そこをを潜り、少し下る ヒサカキ* ネズ*が顔を見せる 山を左に巻くようにしてしばらく行き、また登りとなる 傾斜がきつくなり 花崗岩(花崗岩と書いて良いのか心配になり調べたところ熊山は和気カルデラの一部だったとの紹介記事があった)の岩肌を登って行く やがて鉄塔#14が見えてくる 振り返ると、登ってきた鉄塔ルートが 右に眼をやると朝の陽射しを受けて赤っぽくなった城山のピークが見える
 
 鉄塔#14に出る ここを左に曲がるようにして、城山へ向かう ソヨゴ*が陽射しを受けて輝いていた ひとつピークを超えたところに三角点がある 三角点を過ぎ少し下ってから城山への登りにかかる
 
 ルートは急な登り、所々にテープナビがある 根っこに赤いテープをつけた所を目印にして回り込む形で最後の急傾斜を抜ける 途中向きを変え足元を見ると、山肌の低木樹林が美しい そして、城山の山頂台地に出る 台地を行くと三角点に出る 近くに城山294mと書いた小さな標識が木にかけてあった
 
 城山を後に、緩やかな尾根歩きを楽しむ 左手後方には下山ルートとして考えている中尾鉄塔ルートを伺う事が出来る ここでもネズ* ソヨゴ* サルトリイバラ*を見つける そして鉄塔#39に出る
 
 鉄塔#39から50m程行くと、中尾鉄塔コースと合流する 帰路はここから中尾鉄塔ルートへ降りる計画 分岐を右にとり熊山へ向かう 暫くは樹林帯の中のルート 緩やかな登り 景観は得られない やがて、右手が開け、向かいの尾根が見え、前方に鉄塔か見えてきて、鉄塔#208に出る
 
 ここで権現道コースと合流 ルートの幅が広くなる いつものところに顔を見せるサルトリイバラを探したが実は見つからなかった ゆるやかなアップダウンを行く ヒサカキ*が顔を見せてくれる 丸太の階段がありそれを登って行くと、遊歩道に出る 遊歩道を横断し、引き続き丸太の階段を登って行く ヤブツバキやヒメモチの木のところに出る ヤブツバキは花芽をつけていた ヒメモチは実が落ちた軸のようなものだけになっていた そして熊山遺跡の裏手に出る 正面に回り遺跡を見る そこには説明板*1)が設置されている

 遺跡を後に 展望台へ向かう 朝の景観が広がる 青空が広がり陽射しがまぶしい だが、展望台からの景観は春霞がかかった状態でぼんやりした風情 吉井川の川筋が幾らか見えるがはっきりしない 片上湾の方角は逆光という事もあり判別出来なかった 展望台周辺のヤブツバキは幾つか花を咲かせていた
 
 下山は登ってきたルートを鉄塔#208 そして鉄塔#39手前の分岐まで戻り そこから中尾鉄塔コースへ降りる 分岐にはルート標識が設置されている 尾根を降りて行く 松の枝ぶりや前方に見える吉井川を見ながら降りて行く 鉄塔が見えてきて中尾岩に出る 今日はここで記念写真を撮る 中尾岩を過ぎると すぐに鉄塔#38に出る 中尾鉄塔と言われているようだ 鉄塔を潜り降りて行く 花崗岩の尾根が続き 城山池が見えてくる
 
 権現道ルートと合流し、城山池を右に見ておりて行く いつもの所にオオバヤシャブシ*を確認する 城山堰堤の城山ルート入口付近には2台駐車していた ルート脇にメラノキシロンアカシアの花芽を見つける 朝確認出来なかったヤマハゼ*を確認し車のところに 車載温度は9℃を示していた

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*1)国指定史跡 熊山遺跡 管理団体 岡山県赤磐市 指定年月日 昭和31年9月27日

 この遺跡は、熊山山頂(508メートル)に在って、全国に類をみない石積みの遺構である。ほぼ、方形の墓壇の上に、割石をもって三段に築城している。第一段は南面が狭く、北面が広い台形、第二段は、南面が広く、北面あ狭い台形になっている。第二段の四側面の中央に龕(がん)が設けてある。第三段は、方形であるが、中央部分に大石で竪穴の蓋がしてある。
 石積の中央には、竪穴の石室(約2メートル)が作られていて、その石室に陶製の筒形(五部分に分けられる)の容器(高さ1.6メートル)が収められていた。この陶製の筒の中に、三彩釉の小壺と文字が書かれた皮の巻き物が収められていた。と伝えられている。
 陶製の筒形容器と三彩釉の小壺からみて、本石積遺構の築成年代は,奈良時代前期で、三段の石積の仏塔と考えられる。
 また、熊山山塊には、現在大小32基の石積の跡が確認されている。国指定の石積遺構に類似しているが、築成の目的、年代、築成者などは異なるものと思われる。



アプローチ
 晴れの日は放射冷却で朝の気温が低い3℃と今日も冷えている 朝陽が正面から射し込みまぶしい 平日であるが渋滞を覚悟して2号線に乗る  しかし、少しでも影響を避けようと、前回渋滞にあった時より10分程早目に出た 岡山バイパスまでスムーズに流れる さあこれからだと覚悟するが、あれ? 流れは止まらない 少しでもこの調子で進んでくれると良いと喜んで流れに乗る 対向車線は矢張り詰まっている 流れは順調で滞る事なく旭川大橋を抜ける その後もほぼ順調 岡山ブルーライン入口から1車線になる辺りで少し流れは遅くなったが止まる事なく抜ける バイパスを抜けてからもいつもより車が多かったが、特に問題となる事は無かった バイパスを抜け、吉井川を渡り、おさふねサービスエリアを過ぎ 香登西の次の香登駅前の信号を左折 新幹線を潜り道路を直進 T字路で左折 すぐ次のT字路を右折 次の三叉路で左へルートをとり 道なりに登って行くとNTN社宅裏手の墓地に出る 墓地の駐車場に置かせて頂く 車載温度は4℃