駐車場7:47−8:00登山道入口−8:05三合目−8:15四合目−8:21五合目−8:28六合目−8:41七合目−8:56八合目−9:12九合目−9:24山頂_1218m9:34−9:42九合目−9:52俣野分岐−10:30白馬山_1060m−11:16林道−11:24駐車場
今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる車の中で雨対策を考える いずれやむだろうからレインコートまではやめて傘をすぐ使えるようにしておこう それとリュックカバーはしておいた方が良さそうとごそごそリュックの中を探す このところ雨対策をして山登りをした事がない やっとリュックカバーを見つけ取り出す なんと防水コーティングだろうか劣化し 白いものが剥がれそうな状態 動かすと白く剥がれたものが散乱する これでは防水機能は無さそうだ でも無いよりましだろうとリュックに装着する(帰宅してから掃除機を使って掃除 リュックカバーは廃棄 新規購入手配)
そんな事をしている内に雨音は聞こえなくなる 車に出てもそう雨は気にならない ガスが出ており湿気はある これなら大丈夫そうだと出発する 橋を渡る 渓流の両脇にフキノトウが一杯顔を見せていた 「ツキノワグマ生息地域」*1)の標識続いて 毛無山(大山隠岐国立公園)*2) 毛無山−朝鍋鷲ケ山登山道*3)の大きな案内板の脇を行く 前方には毛無山 山の家がある 標高680mと書いた標識を見て舗装道路を行く 早速タムシバ クロモジが出迎えてくれる
道路左手の路端の工事がされておりサンインシロカネソウが顔を見せてくれていた場所は埋まってしまっていた 反対側の渓流沿いにコチャルメルソウ キクザキイチゲ ヤマエンゴサクを見つける そして樹林帯に入る
樹林帯入り口ではいつもトキワイカリソウが出迎えてくれるのだがまだ時期が早かったのか姿は見えない ミヤマカタバミがあちらこちらに顔を見せてくれるがいずれもまだお休み中 舗装道路から未舗装の道路になってしばらく行くと 毛無山の自然を大切に*4)と 毛無山*5)と 書いた標識があり また少し歩いたところに毛無山は22世紀に残す自然の博物館*6) 毛無山(ケナシガセン)*7)と書いた案内標識があり ここから道幅が狭くなる この間ボタンネコノメソウ エンレイソウ キブシを見つける ミヤマカタバミは随所に顔を見せてくれる登山道を行く ここでもミヤマカタバミがあちらこちらで顔を見せる 旭川源流の碑が右手にある その反対側の斜面はエンレイソウの群生地 目立たない花だが幾つも顔を出している 三合目の標識を見て 渓流に沿ってゆるやかな登りを行く ハシリドコロ エンレイソウを見つける
渓流を跨ぐようにして抜け傾斜を登って行く ここで、渓流と別れ ブナ樹林の中のルートとなる こにはモミジハグマが顔を見せてくれる場所 可愛い葉が顔を出していた
幅広のルートをジグザグに登って行く ツクバネソウを見つけた 花芽だろうか中央にちょこんとしたものが見られる 周辺はガスが漂う 四合目の標識 続いて 毛無大岩の脇を登って行く ハシリドコロが顔を見せる このようなところにも咲くようだ 五合目の標識を過ぎた辺りから コチャルメルソウ ハシリドコロ ボタンネコノメソウが顔を見せてくれる 六合目のところから細流があり花が顔を見せてくれる そして六合目に出る ここにはミヤマキケマンが咲いていた
六合目の標識を過ぎると六合大杉がある その手前にハシリドコロが固まって顔を見せていた 六合大杉を過ぎると スギは少なくなりブナ樹林の斜面が広がる 今日はガスで周辺が良く見えない ルートは右にカーブして斜面をトラバースするように過ぎ そしてまた左に折れ 斜面を登って行く 七合目の標識を見て、更に登りが続く ここの登りが結構つらい 左にカーブして傾斜が緩くなるとほっと一息入れられる そして八合目に出る
八合目を過ぎた地点に傾斜のきつい場所があるがそう長くない そこを過ぎると傾斜は緩くなり 見事なブナ樹林を楽しめる オオカメノキが咲いておるのを見つける 咲きだしたばかりだ ブナ樹林の中を登って行く ガスで周辺の景観は全く見えない ガスの中に休憩小屋が見えてきて九合目に出る
九合目の標識を後にルートをジグザグに登って行く ガスが濃いので早めに休憩小屋とブナ樹林の景観をカメラに撮ろうとしてすぐに振り返ったが小屋はその気になって見ないと気づかない状態 ショウジョウバカマが顔を出すところに出る 花が少し顔を見せていた
樹林を抜けると笹原が広がるルートに ガスで遠望は全くきかない 足元を見ながら登って行く キクザキイチゲ ショウジョウバカマ そしてカタクリが顔を見せてくれた そして山頂に出る
山頂はどなたもいない ガスで周辺の山並みを伺う事が出来ない 山頂に設置されている温度計は2℃を示していた 風が無かったせいか素手でもそう冷たく感じなかった 記念写真を撮り カタクリを求めすぐに縦走路へ向かう
山頂を後に 縦走路を白馬山へ向かう 今日は縦走路からの景観は楽しめない 足元やルート脇の花を楽しむ カタクリは山頂から白馬山山頂に至るルートのあちらこちらで咲いている 陽射しが得られない事からどの花もうつむいて下向きに閉じている 白馬山の周辺で白い花のカタクリを見つけた 閉じている段階でもはっきりわかる
縦走路の至るところでカタクリに出会う事が出来るが どこがおすすめかと言うと 九合目付近の尾根道 ここはブナ樹林も良い 次に、白馬山山頂付近の尾根道 尾根で咲いているカタクリはここが一番多い 俣野分岐にカタクリ広場があり 広場全体を保護しており、ロープで囲われているものの笹が占領し 笹の下を覗くとカタクリを見つける事が出来る程度に変わってしまった 広場一面カタクリの花で覆われていた時が懐かしい 那岐山のイワウチワが鹿害で保護された限定した場所にのみ咲く状態となってしまった カタクリはそうした心配があるのか不明だが 尾根に咲いている状況を見る限りでは広い範囲で群生している様子が伺え 安心した
毛無山山頂付近はオオカメノキが多い 花のシーズンには尾根に沿って白い帯が出来る 今日はまだ早く、花芽も見つけられなかった 尾根で出会った花や実は タムシバ ユキザサ(花芽) ツルシキミ ツルアリドウシ*(*は実を意味する)
白馬山から下山する 下りは足場が緩く足を滑らさない事を主題として確認しながら降りた 2度程ズルッと滑らす事があったが体制を立て直す事が出来た ルートでヤマザクラが咲いておりズームで花を撮った そのすぐそばにクロモジに気づいた 足元ばかり見ながら降りていたので見逃しているものもあるだろう
渓流を渡り 登りのルートと合流する 樹林の間に木漏れ日が射しこんでいた 樹林を出ると陽射しが ヤマエンゴサク キクザキイチゲ セイヨウタンポポ フキノトウ キランソウを見て 大山隠岐国立公園(田浪園地)総合案内板*10)の脇を抜けて駐車場に 駐車場は20台程駐車していた 車載温度は10℃を示していた
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*1)「ツキノワグマ生息地域」
・音の出るものを持参しましょう
・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう
岡山県 美作県民局
*2)毛無山(大山隠岐国立公園)
概要
毛無山一帯の森林は、自然度の高さ及びその規模において岡山県でも一級のものです。
平殴14年3月には、この地域一帯が大山隠岐国立公園に編入され、中でも毛無山の南斜面は自然環境を厳正に保全しなければならない「特別保護地区」に指定されました。
また、毛無山は標高1,218mで、頂上からは360度の展望が開け、北は大山や日本海、南は吉備高原の山並みをのぞむことができます。
自然
毛無山の森林の特徴は、県下でも最大規模を誇るブナ林です。この森に生育・生息する動植物の多<が、岡山県版レッドデータブックの選定種になっています。健全で極めて豊かな動植物層が認められ、ブナを主体とした広葉樹と天然スギが混交する独特の自然環境を呈しています。
日本のブナ林は日本海型と大平洋型の2つに大き<分けられますが、この地域のブナ林はチシマザサやヒメモチが生育する日本海型の特徴とクロモジやチマキザサが生育する太平洋型の両方の特徴を併せ持っています。
主な動植物(※は「岡山県版レッドデータブック」選定種)
植物
・カタクリの花
4月下旬−5月上旬にかけて白馬山への縦走路沿いに見られる。
動物:両生類
・ハコネサンショウウオ(幼生)※
日本にすんでいるサンショウウオで、ただ1種肺を持たないサンショウウォ目の仲間。尾の長さが体長の半分以上あるのが特徴。
タゴガエル※
伏流水の湧き出る場所などに産卵する。ふ化したオタマジャクシは、餌を食べないで蓄えられた卵黄の栄養のみで成長し、変態します。
鳥類
・アカショウビン※
くちぱしが大きく鮮やかな赤色をしています。
・アカゲラ
「ケツ」と一声づつ区切って鳴きます。
昆虫類
・フジミドリシジミ※
幼虫はプナの葉のみを良べるブナ林固有の蝶です。
・ウスイロヒョウモンモドキ※
幼虫は、カノコソウやオミナエシを食べ成長します。生息地は限られ、絶滅の危惧に瀕しています。
斜面上部に生育するブナは樹齢130年で、大きいものは幹周り3m、樹高30mになります。
毛無山のブナ林は、「水源の森百選」(平成7年7月林野庁)、毛無山のブナとカタクリの花は「かおり風景森百選」(平成13年10月環境省)に選ぱれています
*3)毛無山−朝鍋鷲ケ山登山道
ここから先は大山隠岐国立公園及び毛無山鳥獣保護区の「特別保護地区」に指定されており、許可なく動植物を採取捕獲又は、損傷することは、法律で禁止されています。また、野生動植物の捕獲、盗堀防止などのため所持品の点検などにご協力をお願いすることもあります。
違反した場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金刑に処せられます。登山者へのお願い!
・トイレは必ず入山前に済ませて下さい。 ゛
・入山届けを行って下さい。
・マウンテンバイクの乗り入れはしないで下さい。
・焚き火など火気は使用しないで下さい。
・自分のゴミは自分で持ち帰って下さい。
・歩きながらのくわえタバコや投げ捨ては行わないで下さい。
・登山道以外の山や川には立ち入らないで下さい。
・ペットを連れての登山はしないで下さい。
★4合目からは携帯電話が使用出来ます。四季の花々
3−5月 マンサク・キクザキイチゲ・タムシバ・トキワイカリソウ・ダイセンキスミレ・ヤマシャクヤク・カタクリ・ササユリ
6−8月 アカモノ・ツクバネソウ・ユキザサ・ナツツバキ・ホソバヤマハハコ・オオバギボウシ・サラシナショウマ・ホソバシュロソウ・マルバタケブキ
9−10月 ホツツジ・マツムシソウ・オタカラコウ・ウメバチソウ・ヤマラッキョウ・ツルニンジン今ある自然を大切に!残して良いのは足跡だけ!とって良いのは写真だけ!
お互いマナーを守って楽しい登山をしましょう。
環境省・岡山県
*4)毛無山の自然を大切に 岡山県
毛無山は県下でも最大規模のプナ林を中心とする珍しい林相、植生がみられ、また貴重な動物の生息地ですので1994年3月に岡山県有地として保護することにしました。この優れた自然をいつまでも大切に伝えていくため動植物の採取はすべて禁止されています。
また火災の防止はもとより、ゴミは持ち帰ってくださいますようご協力お願いします。(問合せ先 岡山県 新庄村)
*5)毛無山
毛無山(1218m)は、1300年昔、修験者の役行者小角によって開かれたとされている。
霊峰の戴には役行者神変大菩薩を祭り、後山と並ぶ修験道の行場として女人禁制の山岳信仰の聖地であったが、戦後より自由に参拝している。
*6)毛無山は22世紀に残す自然の博物館
毛無山自然保存林利用にあたっての心得
毛無山の貴重な自然を守るため、次のことに気をつけましょう。
・登山道・散策路以外の山や川には立ち入らない。
・野生動植物の採取禁止。傷つけたり持ち帰ったりしない。
・案内板や標識は大切に。
・たき火など、火の使用禁止。
・ペットを連れての立入禁止。
・トイレは山の家のトイレを使用する。
・ゴミ一切持ち帰り。
・ラジオなど大きな物音を立てない。
今ある自然を大切に。残してよいのは足跡だけ、とってよいのは写真だけ。
岡山県
*7)毛無山(ケナシガセン)
標高1218mで、中国山地の主峰の一つである。
登山道に沿って約150種の植物が見られ、頂上付近には、アカモノ、ダイセンヤナギ、イワカガミなど高山性植物があり9合目までは、ブナの原生林で天然スギも多い。
頂上からは、大山や日本海が望め中国連山や兵庫県から四国にかけての雄大な眺望は、中国地方屈指の景観である。
山頂まで約1時間、毛無山から朝鍋鷲ケ山にかけて、縦走できる、(約5時間) 新庄村
*8)毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走案内
毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走時間
毛無山−40分→白馬山−140分→金ケ谷山−40分→朝鍋鷲ケ山−40分→登山口貴重な自然を守るため、次のことに気をつけましょう。
・登山道・散策路以外の山や川には立ち入らない。
・野生動植物の採取禁止。
・火の使用禁止。
・ゴミ一切持ち帰り。
・案内板や標識は大切に。
*9)カタクリ
ユリ科 カタクリ属
落葉樹の下に生息する多年草。
寿命は長く、7−8年の栄養成長期を経て15−20年の間、開花結実を繰り返す。
花の見頃は4月下旬−5月上旬で、紅紫色の花を咲かせ長さ5−6cmで反り返るのが特徴。
地下茎には澱粉を貯え、片栗粉の原料になることでも知られる。
●柵の中には入らないで下さい。
●株・種の採取は禁じられています。
*10)大山隠岐国立公園(田浪園地)総合案内板
〇利用者の方々へお願い
・たき火など火気は使用しないで下さい。
・歩きながらくわえタバコや投げ捨ては行わないで下さい。
・自分のゴミは自分で持ち帰って下さい。
・登山途中にはトイレがないので、必ず入山の前に済ませて下さい。
・登山をされる方は山の家に設置しているポストに入山届を出して下さい。
・登山道以外の山や川には立ち入らないで下さい。
・ペットを連れての登山はしないで下さい。
・登山道には私有地もあります。
毛無山は、大山隠岐国立公園及び毛無山鳥獣保護区の「特別保護区」に指定されており、許可なく動植物を採取捕獲又は損傷することは、法律で禁止されています。
薄っすらと明るくなってくる頃倉敷を出発 車載温度9℃ 今週は天気が不安定出発前に天気予報で雨雲の動きを確認する アプローチで雨に降られそう 雨雲の移動の後は雨の心配は無さそう 吉備路429を走り180を横断して県道271を経由 足守の手前で再度429に合流 足守 加茂川と抜けて行く 足守に近づくと濃いガス これが続くとやっかいだなと心配しながら車を走らす 市街地を過ぎトンネルを越えしばらく走ったらいつの間にか消えてしまいやれやれ 加茂川道の駅で小休憩車載温度4℃ 小森温泉 旭川ダムと抜けて行く ダムは相変わらず水位を上げており、多くの木が水に浸かっていた 旭町から県道30へと左折し、旭川に沿って落合へ 落合入口の温度9℃を見て313に乗る この辺りからポツポツと降りだす 落合インターチェンジを左に見て直進 路面も随分濡れてきた 久世で旭川(久世大橋)を渡って181と合流し勝山へ 勝山に入る少し前に雨はやみ雲間に青空も顔を見せる 事前に確認した予報どおり これで雨雲は過ぎたかなと一安心 旭川(勝山大橋)を渡る 次の三叉路で313と別れ 181を直進する 新庄川に沿って美甘 新庄と走って行く 勝山7℃ 美甘6℃ 新庄6℃を確認 道の駅を過ぎて 毛無山登山口の案内に従い県道58へ右折 毛無山登山口の標識を左折し登山口へ向かう あれ? また雨だ 山があると雨雲の動きが複雑なのかもしれない 雄滝の前を走り毛無山登山口に 駐車場にはすでに2台駐車 その並びに車を停める 登山口の車載温度5℃ 雨はまだ降っている 車に降ってくる雨音が聞こえる 雨が小やみになるのを待つ事に