上蒜山



標高 1200m 難易度 ☆☆  登り123分(尾根分岐=山頂) 下り55分  岡山県
倉敷からの距離   122Km        登頂日 2023/05/01   ガイドブック  F写真 動画

駐車場所7:51−7:57登山口−8:10ニ合目_730mH−8:22三合目_810mH_8:24−8:44五合目_920mH−8:48展望−8:53六合目_955mH−9:25八合目_1100mH_8:26−9:57分岐(山頂)_1202mH10:14−10:27八合目9:53−三角点−10:39六合目−10:43五合目−10:52三合目−10:58二合目−11:06登山口−11:09駐車場所

登山
 今日は、上蒜山(かみひるぜん1200m)を訪ねる

 登山支度をする 足元にカキドオシが幾つも花を咲かせている 踏みつけないよう留意し準備する 準備をしている間にも3名の方が登って行かれた 登山道を示す標識を見て ルートを行く ヒメオドリコソウ タネツケバナ キツネノボタンが咲いている フキノトウの綿毛がきれいだ 放牧場の中にルートがありフェンスを3回跨ぎ(但し今日は最初の2ケ所は解放されていた)、有刺鉄線で囲まれた牧草内のルートを行く 牧草のルートでは花は見つからなかった そして登山道入口に出る ここにムラサキケマンが咲いていた
 
 登山口には大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内*1) と書いた大きな案内板と蒜山登山を楽しんでいただくために*2) と書いた案内がある 後者の案内の中にクマに関する注意の記載があるが、そう目立たない リュックを降ろしクマ避けの鈴をセットし登山道へ入って行く
 
 樹林の中のルート 薄暗いルート、樹林特有の雰囲気を感じる 土の感触そして杉の小枝のクッションを楽しみながらルートを行く エンレイソウが顔を見せてくれた 左にカーブし擬木の階段のルートとなる 階段を避け、腐葉土のクッションを楽しみながら登って行く 次第に傾斜がきつくなり 階段のルートに戻り一歩一歩ゆっくりしたペースで刻んで行く
 
 急な登りもやがて右にカーブし、傾斜が少し緩くなる そして、樹林帯を抜け二合目に出る 二合目から草原の中のルート ルート両脇に低灌木があり、新緑がきれいだ 花に出会える事を期待していたがナガバモミジイチゴを見つけたのみで三合目の標識に出る
 
 三合目から石がゴロゴロしているルート ルートは右にカーブし、つづいて左にカーブすると前面が開け五合目に続く草原が展開する 青空が広がり気持ちが良い ワラビが顔を見せてくれたが足元は寂しい 左手にミヤマカタバミ ウリハダカエデ クロモジが顔を見せる おや!ちょこっと顔を見せているのはイワカガミのようだ まだ開いていない 左手に大山がちょこっと頭を見せてくれ、五合目の標識のところに出る その近くにヤマヤナギ*(*は実を意味する)が特徴ある実をつけていた
 
 五合目の標識を過ぎて、少し登ると展望の得られる場所に出る ここから登ってきたルートを俯瞰出来 三平山も確認出来る
 
 ここからは灌木樹林帯を左にした緩やかなルート ぐんと足が軽くなる ナガバモミジイチゴ クロモジ ヤブデマリが顔を見せる ルートは左にカーブし樹林のトンネルを抜け六合目に出る
 
 六合目から草原の中の登りとなる 心地よい陽射し すーっと通り過ぎる風 ウグイスの鳴声も聞こえる ヤマツツジ ミツバツチグリが顔を見せてくれたが花はこれからのようだ そして低灌木樹林に入りピークを越える 

 今度は八合目のピークが見えてくる ピークに取り付くまでは草原の中のウオーク ここは好きなルート ここでもウリハダカエデを見つける おや! カタクリだ 実をつけたものも見られるがまだまだ楽しめる 陽射しを受け花を開いている 毛無山と比べると密度は低いものの尾根に沿ってポツポツと顔を見せてくれる トキワイカリソウも顔を見せてくれた そして灌木の中の登りに取り付き八合目に出る
 
 八合目は上蒜山一番の景観が得られるスポット 青空の下 360度の景観を楽しめる 正面に上蒜山山頂 その右手に中蒜山 下蒜山のピークも良く見える 左側に目を移すと、こちらは大山・烏ケ山や矢筈山などに連なる山並を見る事が出来る 振り返ると三平山から毛無山に連なる山並 櫃ケ山 那岐山 泉山なども見えていると思うが、幾重にも連なる山並はなかなか同定出来ない
 
 景観を一望し山頂へ向かう しばらくは平坦な草原ルート ここでもカタクリが顔を見せる 高度が少し高いからなのか花の色がいい 下向きに咲いているのでカメラをその先に置き ファインダーを覗かずにカメラ任せで花の写真を撮る きれいな姿が撮れラッキー ショウジョウバカマもまだ花の姿をとどめていた そしてブナの樹林帯へ入って行く

 ブナの樹林帯は新芽がいい 陽射しを受け活き活きとした様子が伺える 足元にはユキザサ ツクバネソウ ミヤマカタバミが顔を見せてくれた 樹林帯の中でカタクリを一花見つけた そして山頂に出る
 
 山頂にはお一人の方とリュックがあった リュックの方とご一緒かと思っていたら そのまま降りて行かれた リュックをおろし麦茶で喉を潤していると 三角点ピークの方から男性が現れた リュックの持ち主だった 三角点まで行かれたのですかと声をかける 途中テープナビがあったから行けたが・・・とルートの様子を説明してくれた 東京から来られここは初めて 下蒜山から縦走してきた イワカガミが見事でこれ程のイワカガミは初めて見たと喜んでおられた ここを降りて歩いて車のところにと話されていたので、車で送りましょうか?と 話したが 歩くのが好きだから心配は無用です お先にと降りて行かれた
 
 考えて見ると歩くスピードは違うから 知らない人にお付き合いしてペースを合わせるのは遠慮するよなぁと思い 変な事を言ってしまったと反省
 
 付近を見ると 中蒜山へ縦走する尾根道にカタクリが咲いている ここにも咲くのかとカタクリのところで記念写真 ここのカタクリもいい色をしていた ミヤマカタバミも太陽光線を受け花を大きく開いていた
 
 記念写真を撮り下山する 下山は登ってきたルートを戻る そうか、さっきの方を追いかけてみようか 登山口まではとうてい追いつかないと思うが 自転車道を歩くにもかなり距離がある ひょっとしたら追いつけるかもしれない 足元に留意しながらペースをあげる 足元はしっかりしており心地よい 段差があったり 石がゴロゴロしているところは特に足元に留意して降りる 二合目からの樹林帯では適当なところから腐葉土の中を降りて行く この下りも気持ちが良い そして車のところに 車載温度は18℃だった
 
 登山靴を脱ぎ 帰路につく 県道を出て左折 自転車道を行く人に留意する 県道から離れ確認出来ないところもある 見つけられなければしかたがないと思いながら行くと それらしい人 車を停めフォーンで合図する 私とわかったのか近づいてくる どうぞと声をかけると いいですかと遠慮しながら乗車 そして下蒜山の駐車場まで送っていった 大分時間をセーブ出来たと喜んでおられた 明日は那岐山を目指すとの事 こんな出会いも面白い
 
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*1)大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内
 登山道 所要時間(参考)
 旧上蒜山スキー場駐車場→20分 上蒜山登山口→100分上蒜山頂上→60分 中蒜山頂上→30分 フングリ乢→70分 下蒜山頂上→ 70分下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場→1.2km上蒜山登山口→2.4km上蒜山頂上→1.6km中蒜山頂上→1.2kmフングリ乢→1.9km下蒜山頂上→2.4km下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場←15分 上蒜山登山口← 70分上蒜山頂上←60分 中蒜山頂上←50分 フングリ乢←50分 下蒜山頂上←100分下蒜山登山口
 

*2)蒜山登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・中蒜山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。


アプローチ
 薄っすらと明るくなった頃倉敷を出発 車載温度11℃ 吉備路429を行き県道271を経由して再度足守の手前で429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走って行く 加茂川道の駅で小休憩車載温度8℃ 小森温泉 旭川ダムを抜ける 旭川ダムの水位は相変わらず高い 旭町で県道30へ左折 落合10℃の表示を見て313に乗る 落合 久世 勝山と市街地を走り 引き続き313を北上し湯原へ 勝山9℃ 湯原10℃ 湯原のトンネルを抜け中和村に入る 道路工事は終了し、すっかり見違えるように改修されている 前方に蒜山の山並みが見えてくる 蒜山市街入口で313と別れ482を直進する 蒜山9℃ 下蒜山登山口を見送り、蒜山振興局を過ぎてすぐ右折する 新しく出来た道で案内表示はまだ無い 今度は県道422を左折し蒜山道の駅方面へ走る 道の駅を過ぎ百合ケ原で右折し牧場の空地に車を停めさせて戴く 車載温度12℃