駐車場7:36−7:53登山道入口−7:57三合目−8:09四合目−8:15五合目−8:21六合目8:24−8:38七合目−8:56八合目−9:14九合目−9:27山頂_1218m9:37−9:47九合目−9:56俣野分岐−10:32白馬山_1060m10:33−11:16林道−11:20駐車場
今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる登山支度をして出発する 駐車場入り口にナナカマド*(*は実を意味する)が実をつけている 喜んでカメラに収める その少し先にヤマボウシがまだ花の形を留めていた 「ツキノワグマ生息地域」*1)の標識続いて 毛無山(大山隠岐国立公園)*2) 毛無山−朝鍋鷲ケ山登山道*3)の大きな案内板がある 前方には毛無山 山の家がある リョウブの木の下を抜け 標高680mと書いた標識を見て舗装道路を行く
ここから樹林帯に入るまでの数十メートルは花や実と出会う機会が多くたのしみな場所 だが出会えたのはミヤマイラクサ キツネノボタンだけ キツネノボタンもまだ育っていない 下草とそう変わらない 良く見ないと花の特徴がわからない
樹林帯に入る 樹林帯入り口にはヤマアジサイが出迎えてくれた 樹林の中はまだ薄暗い 木漏れ日が変化をつけてくれる 花は少なく時々ヤマアジサイが顔を見せる 毛無山の自然を大切に*4)と 毛無山*5)と 書いた標識がある ここを過ぎたところでウリノキの花芽 サワフタギ* ウツギ* ミヤマホウソを見つける ミヤマホウソは確信が持てなかったので花のマクロだけでなく全体が把握出来る写真を撮った 撮った写真を見ると そのすぐ近くにキカラスウリの花が咲いていた こんな近くにあるのに何故気づかなかったのか不思議な感じがした
ルーと正面に毛無山は22世紀に残す自然の博物館*6) 毛無山(ケナシガセン)*7)と書いた案内標識があり ここから道幅が狭くなり 登山道となる
登山道に入って行く 土の道で感触がいい 旭川源流の碑を確認 登山道に入ってすぐの右手にある 道路左手にはエンレイソウの群落があるところだがそれらしいものは確認出来なかった ここでもミヤマホウソを見つけ、三合目の標識を過ぎる
渓流に沿ってゆるやかな登りを行く トチバニンジンが花芽をつけている トリアシショマ*も顔を見せる 渓流を跨いだところから傾斜がきつくなる マムシグサ* コアジサイの花芽 そしていつものようにモミジハグマが顔を見せてくれる 花芽をつけている状態 花茎だけ伸びているものも見られる そして樹林帯に入って行くジグザグにルートを登って行く ここでもトチバニンジンの花芽を見つける事が出来た ルートを行く四合目の標識と並んで山頂まで1.2kmと表示 そして毛無大岩と書いた大きな岩の脇を登って行く 葉に特徴のあるクルマバソウだ 良く見ると花の位置に小さな実をつけている なかなか可愛らしい エンレイソウも顔を見せてくれた そして五合目の標識を過ぎる 六合目付近は細流があり花が期待される ウバユリが花芽を伸ばしていた なかなか堂々としたものだ ヒナノウスツボと思われる花を見つけたが撮影は失敗した ミズタビラコは花を終え実をつけていた そして 六合目標識に出る 六合目には山頂まで0.6kmの標識がある 今日はここで麦茶休憩をとる
六合目から少し登ったところに六合大杉がある 案内板*2)に「ブナを主体とした広葉樹と天然スギが混交する独特の自然環境を呈しています」と記載がある ブナと天然杉の樹林となっているとの事 少し登った位置からブナと大杉の写真を狙ったが木漏れ日の影響もあり上手く撮れなかった
六合大杉を過ぎると スギは少なくなりブナ樹林の斜面が広がる ルートは右にカーブして斜面をトラバースするように登って行く 陽射しを得られるのかヤマアジサイ トウバナ ウマノミツバなどが咲いている ウマノミツバは小さく撮りにくい花 今日はなんとかわかるものが撮れた そしてまた左に折れ 斜面を登って行く 七合目の標識を見て、更に登りが続く ヤマジノホトトギスの花芽 コナスビ タニギキョウ ツルアリドウシなどを見つけながら登って行く 左にカーブして傾斜が緩くなると一息入れられる 左手下に広がるブナ樹林の斜面を楽しむ事が出来る ここではニガナ ニシキゴロモ?と思われる花を見て八合目に出る 山頂まであと0.3kmだ
八合目を過ぎた地点に傾斜のきつい場所があるがそう長くない そこを過ぎると傾斜は緩くなり 見事なブナ樹林を楽しめる 右手前方の樹間に山頂が見えてくる ツルアリドウシがあちらこちらで白い花を咲かせている ユキザサ*も見つけた そして九合目に出る 九合目には休憩小屋があり毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走案内*8)が設置されている
九合目の標識ならびに休憩小屋を後に樹林の中のルートをジグザグに登って行く 樹林を抜けると笹原が広がるルートに出る 登ってきた尾根を俯瞰出来るのでまずはそちらを一望する そして向きを変えて最後の登りに挑む 向きを変えた途端眼に飛び込んできたのはササユリ すぐ近くに咲いているし、その先にも蕾や花が見える ササユリを楽しみながら登って行く ササユリ以外にも ノアザミ ヤマツツジ ヒヨドリバナ シロバナニガナ オトギリソウ アカモノ* コナスビなどを見つけ 山頂に出る
山頂に出ると 山頂標識の先に大山が見える 大山から繋がる山並をぐるっと一周360度見回す事が出来る 大山から蒜山三座に繋がる山並 手前には白馬山 金ケ谷山 朝鍋鷲ケ山と繋がる尾根 泉山や那岐山なども見えていると思うが幾重に連なる山並で同定は難しい 山頂に設置されている温度計を見ると23℃を示していた 白馬山へ向かう縦走路を見ると そこにもササユリが咲いているのが見える 三脚をセットしササユリと記念写真を撮る そして下山する
下山はいつものコース 縦走路を白馬山まで行き そこから降りる オオカメノキの樹林帯に入るまで幾つもササユリが顔を見せてくれた 蕾も見られたがピークを過ぎた花もあった 樹林帯を過ぎたところでも顔を見せてくれたが 俣野分岐を過ぎてからは出会う事は出来なかった 俣野分岐までに出会った花や実は リョウブの花芽 ヒヨドリバナ ブタナ ウリハダカエデ ガマズミ* オオカメノキ* ツルアジサイなどである俣野分岐に出る 分岐にはカタクリ*9)と書いた案内板が設置されている 分岐にある標識の案内に従い白馬山へ向かう 縦走路ではブナ樹林を楽しめる 俣野ルートとその先に大山を一望出来るスポットもある これらを楽しみながらルートを行く コアジサイ ナナカマド* ミヤマシグレ* ミヤマガマズミ* ツルアリドウシ ユキザサ*を見つけ白馬山に出る
大山にお別れし、登山口へ向けて降りて行く ここの下りはテンポ良く降りれるところが随所にあり 下りのテンポを楽しむ筈だったが今日は身体が重い 慎重に歩を進める こんなに距離があったのかと感じながら降りて行く 途中男性お一人とすれ違い挨拶を交わす 花や実については記載するものは見られなかった 駐車場入り口トイレ側に大山隠岐国立公園(田浪園地)総合案内板*10)が設置されている その前を行くとトイレの脇に水道の蛇口があった 蛇口を回すと冷たい水が出る 顔を洗い 頭や延髄に水をかける なんと気持ちの良い事
駐車場には2台増えていた いずれも岡山ナンバーだった 車載温度は32℃を示していたが 陽射しを受け温められている可能性がある 車を走らせると27℃まで下がった
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*1)「ツキノワグマ生息地域」
・音の出るものを持参しましょう
・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう
岡山県 美作県民局
*2)毛無山(大山隠岐国立公園)
概要
毛無山一帯の森林は、自然度の高さ及びその規模において岡山県でも一級のものです。
平殴14年3月には、この地域一帯が大山隠岐国立公園に編入され、中でも毛無山の南斜面は自然環境を厳正に保全しなければならない「特別保護地区」に指定されました。
また、毛無山は標高1,218mで、頂上からは360度の展望が開け、北は大山や日本海、南は吉備高原の山並みをのぞむことができます。
自然
毛無山の森林の特徴は、県下でも最大規模を誇るブナ林です。この森に生育・生息する動植物の多<が、岡山県版レッドデータブックの選定種になっています。健全で極めて豊かな動植物層が認められ、ブナを主体とした広葉樹と天然スギが混交する独特の自然環境を呈しています。
日本のブナ林は日本海型と大平洋型の2つに大き<分けられますが、この地域のブナ林はチシマザサやヒメモチが生育する日本海型の特徴とクロモジやチマキザサが生育する太平洋型の両方の特徴を併せ持っています。
主な動植物(※は「岡山県版レッドデータブック」選定種)
植物
・カタクリの花
4月下旬−5月上旬にかけて白馬山への縦走路沿いに見られる。
動物:両生類
・ハコネサンショウウオ(幼生)※
日本にすんでいるサンショウウオで、ただ1種肺を持たないサンショウウォ目の仲間。尾の長さが体長の半分以上あるのが特徴。
タゴガエル※
伏流水の湧き出る場所などに産卵する。ふ化したオタマジャクシは、餌を食べないで蓄えられた卵黄の栄養のみで成長し、変態します。
鳥類
・アカショウビン※
くちぱしが大きく鮮やかな赤色をしています。
・アカゲラ
「ケツ」と一声づつ区切って鳴きます。
昆虫類
・フジミドリシジミ※
幼虫はプナの葉のみを良べるブナ林固有の蝶です。
・ウスイロヒョウモンモドキ※
幼虫は、カノコソウやオミナエシを食べ成長します。生息地は限られ、絶滅の危惧に瀕しています。
斜面上部に生育するブナは樹齢130年で、大きいものは幹周り3m、樹高30mになります。
毛無山のブナ林は、「水源の森百選」(平成7年7月林野庁)、毛無山のブナとカタクリの花は「かおり風景森百選」(平成13年10月環境省)に選ぱれています
*3)毛無山−朝鍋鷲ケ山登山道
ここから先は大山隠岐国立公園及び毛無山鳥獣保護区の「特別保護地区」に指定されており、許可なく動植物を採取捕獲又は、損傷することは、法律で禁止されています。また、野生動植物の捕獲、盗堀防止などのため所持品の点検などにご協力をお願いすることもあります。
違反した場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金刑に処せられます。登山者へのお願い!
・トイレは必ず入山前に済ませて下さい。 ゛
・入山届けを行って下さい。
・マウンテンバイクの乗り入れはしないで下さい。
・焚き火など火気は使用しないで下さい。
・自分のゴミは自分で持ち帰って下さい。
・歩きながらのくわえタバコや投げ捨ては行わないで下さい。
・登山道以外の山や川には立ち入らないで下さい。
・ペットを連れての登山はしないで下さい。
★4合目からは携帯電話が使用出来ます。四季の花々
3−5月 マンサク・キクザキイチゲ・タムシバ・トキワイカリソウ・ダイセンキスミレ・ヤマシャクヤク・カタクリ・ササユリ
6−8月 アカモノ・ツクバネソウ・ユキザサ・ナツツバキ・ホソバヤマハハコ・オオバギボウシ・サラシナショウマ・ホソバシュロソウ・マルバタケブキ
9−10月 ホツツジ・マツムシソウ・オタカラコウ・ウメバチソウ・ヤマラッキョウ・ツルニンジン今ある自然を大切に!残して良いのは足跡だけ!とって良いのは写真だけ!
お互いマナーを守って楽しい登山をしましょう。
環境省・岡山県
*4)毛無山の自然を大切に 岡山県
毛無山は県下でも最大規模のプナ林を中心とする珍しい林相、植生がみられ、また貴重な動物の生息地ですので1994年3月に岡山県有地として保護することにしました。この優れた自然をいつまでも大切に伝えていくため動植物の採取はすべて禁止されています。
また火災の防止はもとより、ゴミは持ち帰ってくださいますようご協力お願いします。(問合せ先 岡山県 新庄村)
*5)毛無山
毛無山(1218m)は、1300年昔、修験者の役行者小角によって開かれたとされている。
霊峰の戴には役行者神変大菩薩を祭り、後山と並ぶ修験道の行場として女人禁制の山岳信仰の聖地であったが、戦後より自由に参拝している。
*6)毛無山は22世紀に残す自然の博物館
毛無山自然保存林利用にあたっての心得
毛無山の貴重な自然を守るため、次のことに気をつけましょう。
・登山道・散策路以外の山や川には立ち入らない。
・野生動植物の採取禁止。傷つけたり持ち帰ったりしない。
・案内板や標識は大切に。
・たき火など、火の使用禁止。
・ペットを連れての立入禁止。
・トイレは山の家のトイレを使用する。
・ゴミ一切持ち帰り。
・ラジオなど大きな物音を立てない。
今ある自然を大切に。残してよいのは足跡だけ、とってよいのは写真だけ。
岡山県
*7)毛無山(ケナシガセン)
標高1218mで、中国山地の主峰の一つである。
登山道に沿って約150種の植物が見られ、頂上付近には、アカモノ、ダイセンヤナギ、イワカガミなど高山性植物があり9合目までは、ブナの原生林で天然スギも多い。
頂上からは、大山や日本海が望め中国連山や兵庫県から四国にかけての雄大な眺望は、中国地方屈指の景観である。
山頂まで約1時間、毛無山から朝鍋鷲ケ山にかけて、縦走できる、(約5時間) 新庄村
*8)毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走案内
毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走時間
毛無山−40分→白馬山−140分→金ケ谷山−40分→朝鍋鷲ケ山−40分→登山口貴重な自然を守るため、次のことに気をつけましょう。
・登山道・散策路以外の山や川には立ち入らない。
・野生動植物の採取禁止。
・火の使用禁止。
・ゴミ一切持ち帰り。
・案内板や標識は大切に。
*9)カタクリ
ユリ科 カタクリ属
落葉樹の下に生息する多年草。
寿命は長く、7−8年の栄養成長期を経て15−20年の間、開花結実を繰り返す。
花の見頃は4月下旬−5月上旬で、紅紫色の花を咲かせ長さ5−6cmで反り返るのが特徴。
地下茎には澱粉を貯え、片栗粉の原料になることでも知られる。
●柵の中には入らないで下さい。
●株・種の採取は禁じられています。
*10)大山隠岐国立公園(田浪園地)総合案内板
〇利用者の方々へお願い
・たき火など火気は使用しないで下さい。
・歩きながらくわえタバコや投げ捨ては行わないで下さい。
・自分のゴミは自分で持ち帰って下さい。
・登山途中にはトイレがないので、必ず入山の前に済ませて下さい。
・登山をされる方は山の家に設置しているポストに入山届を出して下さい。
・登山道以外の山や川には立ち入らないで下さい。
・ペットを連れての登山はしないで下さい。
・登山道には私有地もあります。
毛無山は、大山隠岐国立公園及び毛無山鳥獣保護区の「特別保護区」に指定されており、許可なく動植物を採取捕獲又は損傷することは、法律で禁止されています。
明るくなりはじめた頃倉敷を出発 車載温度22℃ 吉備路429を走り180を横断して県道271を経由 足守の手前で再度429に合流 足守 加茂川と抜けて行く ガスが出ており山並ははっきりしない 太陽もガスを通して見える ところどころでガスの中の走行となる 加茂川道の駅では20℃ ガスのせいか倉敷との温度差がいつもより少ない 小森温泉 旭川ダムと抜けて行く 旭川ダムの水位は随分あげている 連日の降雨で濁流が流れている 旭町から県道30へと左折し、旭川に沿って落合へ 落合入口の温度26℃(車載温度22℃ いつもここは高い)を見て313に乗る 市街地はすっぽりガスに囲まれている 落合インターチェンジを左に見て直進 久世へ 旭川(久世大橋)を渡って181と合流し勝山へ 旭川(勝山大橋)を渡ったすぐの三叉路で313と別れ 181を直進する 新庄川に沿って美甘 新庄と走って行く 勝山22℃ 美甘19℃ 新庄19℃を確認 美甘を過ぎて濃いガスに突入する しばらく走るとすっきりした青空に飛び出す 美甘−新庄は高低差はほとんどないのにこんな事もあるのだ 新庄道の駅を過ぎて 毛無山登山口の案内に従い県道58へ右折 毛無山登山口の標識を左折 道なりに走り毛無山登山口に 広い駐車場 まだどなたもいない 車載温度21℃