下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り115分 下り80分  岡山県
倉敷からの距離   118 Km        登頂日 2023/10/12   ガイドブック  F写真 動画

犬挟峠7:16−7:30尾根−7:47三合目_690m7:50−8:06五合目_770m−8:19雲居平−8:29七合目_875m−8:58九合目_1013m−9:14下蒜山山頂9:24−9:35九合目−9:55七合目−10:00雲居平−10:06五合目−10:21三合目−10:34尾根−10:44犬挟峠

登山
 今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 登山道入口には蒜山登山道案内*1) 蒜山登山を楽しんでいただくために*2) お願い*3) ツキノワクマ生息地域*4) という複数の案内板が設置されている クマ避けの鈴は前もってセットしておいた

 木道を行く ミゾソバ ツリフネソウ ウスバアザミ アキノタムラソウを見つける 樹林入口に絶対さわらないでと書いた警告があった カエンダケの警告だ 樹林のルートに入る しっとりとした雰囲気 ガンクビソウ ミズヒキが顔を見せる 擬木の階段のルートとなり登って行くと尾根に出る 出たところに、頂上まで1時間40分と書いた標識がある
 
 標識のところで90度 左へ折れる そして、ロープや鎖が設置された擬木の階段が始まる 段差の少ないところを選びながら登って行く 濡れており滑りやすそう 下山時は留意が必要 擬木の階段を過ぎるとしばし、傾斜が緩くなり、息を整えられる シロヨメナが出迎えてくれた 赤い実を見つけた オトコヨウゾメ*(*は実を意味する)のようだ そしてまた次の擬木の階段を登る そして緩やかになり右へカーブすると三合目の標識に出る ここではシラヤマギク ヘクソカズラ*に出会う
 
 ここを過ぎるとすぐに鎖が設置されている急な岩の斜面の登りとなる 木の枝を利用し慎重にルートを選びながら登って行く ルート途中でルートの模様をカメラに収めたが残念ながら手振れしていた 足場が安定していなかった為だろう 鎖を過ぎると ロープが設置されたルートとなる 滑りそうな中央部を避け 樹林の中に足場を求めなんとか登る そこを過ぎれば歩きやすくなる シラヤマギク シシウドの花と実 キクバヤマボクチを見つけルートを行く
 
 前方に草原が見えてきた辺りからワレモコウ アキノキrンソウが顔を出し そして樹林がら抜ける 抜けたところに五合目の標識がある 前方には草原が広がりその先に九合目のピークが見える ここから九合目まで草原の中を行くルートで好きなルート
 
 早速ヤマハッカ リンドウが顔を見せてくれる アキノキリンソウとシラヤマギクはルート脇あちらこちらで顔を見せてくれる イヌタデが集団をなして花をつけていた ヨモギ* イブキトラノオも一輪残っていた 後ろを振り返ると笹原の先に小さなガスの固まりが浮かんでいる様子が伺えた そして雲居平に出る
 
 雲居平から九合目ピークに至る山容はなかなか見事なもの 太陽の陽射しは得られなかったもののくっきりと捉える事が出来た またルートを追う事が出来るので先に登っておられる方を見る事が出来る
 
 雲居平を過ぎ緩やかに右カーブをする辺りでヤマラッキョウ ウメバチソウに出会う事が出来た 喜んでカメラに収める その先でもウメバチソが幾つか顔を見せてくれた リンドウ ツリガネニンジン タムラソウを見つける ルートは左にカーブして緩やかに登って行くと七合目に出る
 
 標識を過ぎたところでリョウブ* ツクシゼリ*を見つける そしてジグザグの登りが始まる リンドウ ヤマラッキョウが時々顔を見せてくれる シュロソウ*を見つけ 八合目(現在標識が無くなっている:豪雨で流された)に出る そこでキバナアキギリが咲いていた こんな明るいところにも咲くようだ そして鎖やロープが設置された登りとなる 時折振り返り尾根の景観と雲海を楽しむ シロヨメナ センブリ ヒヨドリバナ ツリガネニンジン リンドウなどが出迎えねぎらってくれた 急な登りに耐え一歩一歩登ってゆくと九合目に出る ここに出ると山頂ピークが伺える 
 
 少し下り登り返す リンドウがまとまって咲いていた ここにもロープが設置されている 足元が緩い所があるので降りる時には注意が必要だ スリップ注意!(Watch Your Step)と書いた標識が設置されている 足元に留意し、木の枝など利用しながら登って行く 同様な標識が反対向きに設置されており そこを過ぎると傾斜が緩くなり 山頂は近い イブキトラノオ マルバタケブキ*を見て 山頂に出る
 
 山頂に出ると中蒜山 上蒜山が見え その先に大山ならびに三鈷峰や矢筈ケ山等が見えるのだが 残念ながらガス ガスが左から右へ幾つもの固まりとなって流れてゆき 時々中蒜山の頭が顔を出す だが上蒜山はガスの中でその先は伺えない 山頂にはどなたもおらず、先行された方は縦走路を行かれたようだ 記念写真を撮り 麦茶で喉を潤し下山する
 
 下山は登ってきたルートを降りる 滑りやすそうなところは注意して 足場の良いところは下りのテンポを楽しみながら下山する 10名程の方とすれ違い挨拶を交わす 駐車場には随分車が増えていた すれ違った方の数よりずっと多いように感じる ここにデポして別の登山口から縦走ルートを楽しまれているのかも知れない 気温も良し 花も良し いい季節になった 車載温度は18℃だった

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*1)大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内
 登山道 所要時間(参考)
 旧上蒜山スキー場駐車場→20分 上蒜山登山口→100分上蒜山頂上→60分 中蒜山頂上→30分 フングリ乢→70分 下蒜山頂上→ 70分下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場→1.2km上蒜山登山口→2.4km上蒜山頂上→1.6km中蒜山頂上→1.2kmフングリ乢→1.9km下蒜山頂上→2.4km下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場←15分 上蒜山登山口← 70分上蒜山頂上←60分 中蒜山頂上←50分 フングリ乢←50分 下蒜山頂上←100分下蒜山登山口

*2)蒜山登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・中蒜山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。
 
*3)お願い
 ここは犬挟湿原です。希少植物(ミズゴケを含む)が生育しています。生きものを傷つけたり、植物を取るのはやめましょう。(蒜山エコツーリズム推進事業実行委員会)
 
*4)ツキノワクマ生息地域
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう (岡山県 美作県民局)


アプローチ
  今日も暗い内に倉敷を出発 車載温度15℃ 吉備路429を行き 180を横断して県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川道の駅で小休憩 車載温度8℃ 早くも10℃を下回る温度 肌寒い 道の駅を出発 小森温泉を抜け旭川ダムへ向かう 相変わらず、429全面通行止めで、大師山トンネルへ迂回させられる トンネルを抜けてすぐ右折 江与味橋で429に合流する 薄っすらと明るくなり、ダムの水位は定常状態を少し下、となんとか判定 旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走る 落合入口温度13(車載温度10)℃を見て313に乗る 落合はスッポリガスの中 久世大橋に向かう辺りでガスから抜け山並みが顔を見せる 勝山へ向かう 勝山9℃ 313を北上する 湯原9℃を確認 湯原のトンネルを幾つか抜け中和村へ 走りやすくなった313のドライブを楽しむ 前方に下蒜山のピークが見える筈だがガスが流れ見え隠れしている 313から分かれ482へ直進 蒜山の温度8℃を確認 下蒜山登山口の案内に従い右折し犬挟峠登山口駐車場に 駐車場にはすでに2台駐車 鳥取ナンバーと大阪ナンバーだった 車載温度9℃