爪ヶ城



標高 1114m    難易度 ☆☆     登り114分 下り70分   岡山県
倉敷からの距離   99Km        登頂日 2023/10/19    ガイドブック  F写真 動画

声ヶ乢530m6:50−7:30第一展望所−7:42水場−7:45第二展望所分岐850m7:51−8:17標高1000m−8:27展望所8:30−8:41第三展望所(爪ヶ城跡)1076m8:47−8:59山頂1114m9:02−9:10第三展望所−9:16展望所−9:25標高1000m−9:39第二展望分岐−9:48第一展望所−10:12声ヶ乢

登山
 今日は爪ヶ城(つめがじょう1,114m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 駐車スペースには広戸仙(爪ケ城)登山道ふるさとコース案内図*1) その柱の背に熊出没注意!*2)の大きな看板があり 道路を横断しところが登山道の入口 そこに那岐山・滝山・広戸仙 登山道案内図*3)や熊に関しての注意*4)*5)が掲載されている
 
 丸太の階段を登って行く 早速ナワシログミが顔を見せてくれる このルートはナワシログミが多い ここにも3本ほど見つける事が出来たし その先でも何か所も見つける事が出来た 花の一番いい時なのかも知れない 花の香りが漂う 香りを感じて、ここにも咲いているのだと気づいたところもある ジグザグに登って行く 今度はナツハゼ*(*は実を意味する)を見つける 枝もたわわに沢山の実をつけていた ナツハゼもこの先数か所で見つける事が出来 楽しませてくれた そして樹林の中のルートに入る 
 
 樹林の中をジグザグに登って行く イタドリが咲いているのを見てルートを行く 6月に訪ねた時にヤマゴボウが咲いていた場所に出る ヤマゴボウの茎と思われるものがあった 実はなかった アズキナシの木があるところを知っており 実が稔っているか期待しながら近づいて行く 少し離れた位置からも赤い実が確認出来た ズームで撮る そのすぐ近くにもナワシログミが咲いていた ルートを行くと頭から少し上の位置に実のようなものがある 光の位置を変えて確認するとカマツカ*だった
 
 第一展望所に着く 展望所の前面の木々が整備され一部ではあるが市街地方面の展望が得られるのだが、今日はガスで何も見えない 広戸仙(爪ケ城)ふるさと登山コース(勝北町)*6)と書いた案内板は無くなっていた
 
 今度はヒノキの樹林帯の中のルート 要所要所に丸太の階段が設置されている 第一展望所から10分程登ったところに分岐があり 水場と書いた案内板がある そこから数分登ると第二展望所への分岐に出る 花や実に出会う事なく分岐に出る
  
 分岐を左に折れて第二展望所に寄る 山形仙が正面に位置する 第二展望所は標高850m 山形仙は791mであり山頂は下に見える 手前の樹木が伸び、山形仙を確認しにくい アセビが花芽をつけていた ここにタイトルの無い案内板*7)があったが 先ほどの第二展望所を示す分岐の所に立てかけられていた
 
 分岐に戻る 分岐のところに標高850mとの記載がある これから標高1000mまで登りが続く 一歩一歩登って行く フタリシズカが咲いていた辺りにタンナトリカブトが咲いていた この場所が何故花に適しているのかわからないが楽しませてくれる そして、このルート唯一鎖のある所に出る 鎖を回り込むルートも出来ていた ルートを登って行く 登りは続く やがて ルートは右にカーブして、傾斜が緩くなる アセビ* ナツハゼ*を見つけて標高1000m地点に出る 少し先に石のベンチがある そこに出ると 右手前方に爪ケ城 滝山 那岐山のピークを伺う事が出来た 那岐山付近には薄っすらともやがかかっているようだが 山容を伺う事が出来た
  
 ルートを行く マムシグサ*を見て、岩があるところを抜けて行く いつものところにナツハゼ*が実をつけていた 以前より実のつき方が少ないように思う そして、広戸仙0.6kmと記した標識のところに出る
 
 ここを左に入ると展望が得られるところに出る ここは見逃さないよう勧める そこを入ったところにクロソヨゴ*が赤い実を沢山つけていた そして展望が得られる所に出る ここからは県北の景観を一望する事が出来る しかしガスがあるのかはっきりしない 眼を右にとれば爪ケ城の山頂とそれに続く尾根を伺う事が出来る
 
 ルートに戻り山頂を目指す 少し下ってから登り返す 樹林の中の雰囲気のあるルートを行く そして第三展望所に出る 先ほどまではっきり見えていた滝山にガスがかかり那岐山の山容は見えなくなった 青空も消え灰色の空に 展望所で県北を見た時は青空が広がっていた それから10分少々経過したにすぎないのだが まだ見えている滝山を背に記念写真を撮り山頂へ向かう

 展望所のすぐ近くに三角点があり その傍に爪ケ城跡*8)と書いた説明板がある 山頂に向け、平坦な樹林の中のルートを行く ルートもガス模様 最後の登りを抜け、山頂標識のある所に出る 
 
 山頂にはどなたもいない やはり滝山はガスで見えない アズキナシの木があるが実は無かった 風が冷たく感じる 麦茶で喉を潤しすぐに下山する
 
 下山は登ってきたルートを戻る 第一展望所で男性お一人とすれちがい挨拶を交わす 駐車場には新しく2台駐車 それと自転車が1台あった 那岐山からの縦走を楽しまれているのかも知れない 車載温度は18℃だった
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*1)広戸仙(爪ケ城)登山道ふるさとコース案内図(津山市)
 ■ふるさとコース 西回り入口から東回り入口まで6000m およそ4時間−5時間
 ■広戸仙(爪ケ城)登山コース 山頂までおよそ2時間

*2)熊出没注意!(*1)の案内板の後ろに立てかけており気付き難い)
 ●音のでるものを持ちましょう!
 ●朝と夕は特に気をつけましょう!
 ●出会ったら・・・・近づかない・騒がない・おどろかない

*4)注意(熊のイラスト)
 鈴・ラジオをつけるなど こちらの存在を知らせるようにしましょう。
 クマを見つけたらその場を静かに立ち去りましょう
 落ち着いて行動することが大切です
 
*5)注意
 近隣にて、クマの目撃情報が相次いでいます。
 入山の際は、クマ対策を十分に行ってください。
 令和元年11月6日 津山市勝北支所 産業建設課

*6)広戸仙(爪ケ城)ふるさと登山コース(勝北町)
 
第二展望所&山頂の掲示
*7)タイトルなし
 厳しい環境の中で 懸命に生きています。 他の土地では生きていけません あたたかく見守って頂けますよう お願いします。(広戸仙の草木より)
 山の自然が美しく 色とりどりの花を巡る 花たちに出会った感動を 自然は大切なことを教えてくれる 自然とのふれあいをここで見つけて 楽しい登山行にして下さい(勝北町)
 
*8)爪ケ城跡
 矢櫃城跡(標高910m)よりの峰続き広戸仙の1075.5m地点にこの砦石があり、俗に詰ケ城(後に爪ケ城)と呼んで居り、字の如く最後の拠点とされたところといわれる。(「美作古城史」より 津山市)



アプローチ
 まだ暗い時間に倉敷を出発 車載温度16℃ 吉備路429を行き 180を横断して県道271を経由して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る ところどころで濃いガスの中を走る 天気予報では濃霧注意報が発令されている 加茂川道の駅付近も濃いガス 道路工事も行われていた事もあり 道の駅への入口を見逃し、信号に出て、気づき 道の駅に寄り小休憩 車載温度11℃ 道の駅を出発 小森温泉を抜け旭川ダムへ向かう 相変わらず、429全面通行止めで、大師山トンネルへ迂回させられる トンネルを抜けてすぐ右折 江与味橋で429に合流する まだ暗く ガスが出ている事もあり旭川ダムの水位は確認出来ない(帰路確認 定常より少し低い) 旭町を抜ける この辺りから薄っすらと明るくなっているがガスの中 休み乢トンネルを走る トンネルの先が明るい トンネルを抜けたらガスは無く 青空も見え 山並みも伺える これは天気が良くなりそうだと喜びながら429を走る だがまたガスに入り山並は伺えなくなる 津山の手前で53号と合流 津山市街地を抜け 日本原交差点で県道450へ左折する この左折場所を見極めるのも大変だった 津山インターチェンジを抜けた辺りからさらに濃いガス 沿道の様子は確認出来ず 前車の尾灯を頼りにのろのろ運転 交差点は坂を登った位置にあるのを判断基準に 幸い信号機が赤で確認する事が出来 無事左折する この濃いガスの中を山道に入るのは心配だなと思っている矢先 右に池がある辺りを過ぎたところでいきなり青空とくっきりした山並が顔を見せてくれ一安心 何の心配も無く県道を行き声ゲ乢登山口の駐車場に駐車 駐車している車は無かった 車載温度12℃