熊山



標高 508m    難易度 ☆     登り102分(城山ルート) 下り59分(中尾鉄塔ルート)  岡山県
倉敷からの距離    42Km        登頂日 2023/12/10   ガイドブック  F写真 動画

駐車位置7:20−7:24城山池堰堤(登山口)−7:30鉄塔#16−7:34鉄塔#15−7:49鉄塔#14−7:57三角点7:58−8:10城山8:18−8:29鉄塔#39−8:45鉄塔#208−8:58遊歩道−9:11展望台9:12−9:17遊歩道−9:26鉄塔#208−9:35分岐−9:45中尾岩−9:46鉄塔#38−10:01分岐−10:06城山池堰堤−10:11駐車位置

登山
 今日は熊山(くまやま508m)を訪ねる

 登山支度をする 陽射しが注ぎ、風も無い 城山児童公園を左に見て舗装道路を行く 陽射しを浴びながらルートを行くのは気持ちが良い 日陰部分はまだ薄暗く花や実の判別は難しい 帰路に確認しよう 道路を登って行くと城山池の堰堤に出る 堰堤にも駐車可能だがまだ一台も駐車していない
 
 ここが城山ルート入口である 城山池登山口との記載がある 標識を見てルートに入る 鉄塔巡視路がルートになっており鉄塔番号を示す標識もある ルートはすぐに急な登りとなる 以前頭をぶつけたところはそれを避けるルートになっており、昔のルートが懐かしい
 
 ルートは右に折れ鉄塔#16に出る 見晴らしが得られるようになり朝の陽射しを受けた山肌 また雲海が広がりそこから頭を出す山容を伺える 緩やかなアップダウンを行くとすぐに鉄塔#15に出る 正面から太陽 登山記録を記すため鉄塔の写真を撮っているが 逆光が強く 回り込んでからカメラに収める
 
 鉄塔を潜り、少し下る いつものようにヒサカキ*(*は実を意味する) ソヨゴ*がお出迎え 山を左に巻くようにしてしばらく行き、また登りとなる 傾斜がきつくなり 花崗岩の岩肌を登って行く やがて鉄塔#14が見えてくる 振り返ると、登ってきた鉄塔ルートが 右に眼をやると朝の陽射しを受けて赤っぽくなった城山のピークが見える
 
 鉄塔#14に出る ここを左に曲がるようにして、城山へ向かう ソヨゴ*が陽射しを受けて輝いていた ひとつピークを超えたところに三角点がある 三角点を過ぎ少し下ってから城山への登りにかかる
 
 ルートは急な登り、所々にテープナビがある 根っこにピンクのテープをつけた所を目印にして回り込む形で最後の急傾斜を抜ける 途中向きを変え足元を見ると、山肌の低木樹林が美しい そして、城山の山頂台地に出る 台地を行くと三角点に出る 近くに城山294mと書いた小さな標識が木にかけてあった 今日はここで雲海を背に記念写真を撮る
 
 城山を後に、緩やかな尾根歩きを楽しむ 左手後方には下山ルートとして考えている中尾鉄塔ルートを伺う事が出来る ここでもネズ* ソヨゴ*を見つける ソヨゴの赤い実が目立つ 見つけるのに苦労する年もあるのだが、今年はあちらこちらで見つかる そして鉄塔#39に出る
 
 鉄塔#39から50m程行くと、中尾鉄塔コースと合流する 帰路はここから中尾鉄塔ルートへ降りる計画 分岐を右にとり熊山へ向かう 暫くは樹林帯の中のルート 緩やかな登り 景観は得られない やがて、右手が開け、尾根が見え、前方に鉄塔か見えてきて、鉄塔#208に出る
 
 ここで権現道コースと合流 ルートの幅が広くなる いつものところに顔を見せるサルトリイバラ*を探し何とか見つける ソヨゴ*も実をつけていた ゆるやかなアップダウンを行く ヒサカキ*が顔を見せてくれる 丸太の階段がありそれを登って行くと、遊歩道に出る 遊歩道を横断し、引き続き丸太の階段を登って行く マンリョウ*を見て ヤブツバキやヒメモチの木のところに出る ヤブツバキは花芽をつけていた ヒメモチは実が落ちた軸のようなものだけになっていた いつものように熊山遺跡の裏手に出るルートへ向かう ルートに入ったところで赤い実を幾つも見つける ヒメモチ*と思われるが怪しい 遺跡の裏に出る そして正面に回り遺跡を見る そこには説明板*1)が設置されている 昭和47年12月12日建之とした石碑が並ぶ

 遺跡を後に 展望台へ向かう 朝の景観が広がる 雲海に浮かぶ山並 吉井川の川筋が何とか見える 景観を一望し下山する 展望台周辺にヤブツバキの木が多い やっと一輪咲いているのを見つけズームで撮る
 
 下山は登ってきたルートを鉄塔#208 そして鉄塔#39手前の分岐まで戻り そこから中尾鉄塔コースへ降りる 分岐にはルート標識が設置されている 尾根を降りて行く 松の枝ぶりや前方に見える吉井川を見ながら降りて行く 鉄塔が見えてきて中尾岩に出る 中尾岩を過ぎると すぐに鉄塔#38に出る 中尾鉄塔と言われているようだ 鉄塔を潜り降りて行く 花崗岩の尾根が続き 城山池が見えてくる
 
 権現道ルートと合流し、城山池を右に見ておりて行く 城山堰堤の城山ルート入口付近には6台駐車していた 下山時にも何名もの方とすれ違った 朝見つける事が出来なかったカナメモチ* ヤマハゼ* コバノガマズミ*を見つけ車のところに 車載温度は13℃を示していた

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*1)国指定史跡 熊山遺跡 管理団体 岡山県赤磐市 指定年月日 昭和31年9月27日

 この遺跡は、熊山山頂(508メートル)に在って、全国に類をみない石積みの遺構である。ほぼ、方形の墓壇の上に、割石をもって三段に築城している。第一段は南面が狭く、北面が広い台形、第二段は、南面が広く、北面あ狭い台形になっている。第二段の四側面の中央に龕(がん)が設けてある。第三段は、方形であるが、中央部分に大石で竪穴の蓋がしてある。
 石積の中央には、竪穴の石室(約2メートル)が作られていて、その石室に陶製の筒形(五部分に分けられる)の容器(高さ1.6メートル)が収められていた。この陶製の筒の中に、三彩釉の小壺と文字が書かれた皮の巻き物が収められていた。と伝えられている。
 陶製の筒形容器と三彩釉の小壺からみて、本石積遺構の築成年代は,奈良時代前期で、三段の石積の仏塔と考えられる。
 また、熊山山塊には、現在大小32基の石積の跡が確認されている。国指定の石積遺構に類似しているが、築成の目的、年代、築成者などは異なるものと思われる。



アプローチ
 薄っすらと明るくなる時間に倉敷を出発 車載温度7℃ 2号線を岡山へ向かう 休日でもあり流れはスムーズ 岡山バイパスに入る ラジオから濃霧注意報が発令されているとの事 ところどころ濃い霧のところがある バイパスを抜け2号線に乗る 吉井川を渡る 前面に見える筈の熊山の山容が全く見えない 吉井川沿いを走り少し過ぎたあたりから突然山容が顔を出し 見通しも良くなる 香登駅前で左折 NTN社宅裏手の墓地駐車場に置かせて頂く 駐車している車は無い 車載温度は5℃