金甲山

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標高　４０３ｍ    難易度　☆     登り１21分（怒塚山経由）　下り１０9分（みつがしわ新道・城山経由）　 岡山県
倉敷からの距離   ２５Ｋｍ        登頂日　2024/04/07　  ｶﾞｲﾄﾞﾌﾞｯｸ　  ＣF写真　動画

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駐車場所7:10−7:15鉄塔#39−7:31鉄塔#38−7:39鉄塔#37−7:50お花畑−8:00鉄塔#36−8:03標識−8:10怒塚山山頂8:11−8:28鉄塔#127−8:34分岐三角点−8:37六合目−8:43七合目−8:51金比羅宮跡−8:52分岐−8:58道路−9:12金甲山山頂9:17−9:28みつがしわ新道分岐−9:59誠徳院−10:02城山分岐−10:17写真10:24−10:33鉄塔#129分岐−10:44中池登山口−11:13駐車場所

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登山

　今日は怒塚山（いかつかやま332m)経由金甲山（きんこうざん403m）を訪ねる

　登山支度をして出発する　登山口に急告!!*0)と書いた表示がある　山火事に注意*1)と書いたものも掲示されている　一瞥して登山道に入る　ヒメオドリコソウが出迎えてくれる　竹林を抜けて民家の裏手に出たところではサクラが出迎えてくれた　ルートを行くとウマノアシガタ　セントウソウ　ヒメウズが顔を見せてくれる　前回2024･3･14に訪ねた時は花はまだだったが、こうして出会えて嬉しい　ウマノアシガタは幾つも咲いていた
　
　鉄塔#39に出る　ウラシマソウが特徴のある花を咲かせている　ふと鉄塔の斜面を見上げるようにして見ると、ウラシマソウが一面に生えている　竹林や樹林のルートに入る　ウグイスなど小鳥の声が賑々しい　ピーヒョロロとトンビの鳴き声も、聞こえて来る　陽射しと水が得られるところがありセントウソウ　タネツケバナ　ヒトリシズカ　ニリンソウが顔を見せる　今年もここでヒトリシズカに出会えた　ニリンソウは花を開き始めた状態　ニリンソウはその先にも固まって顔を見せてくれるところもあり　そこも花をつけていた
　
　この時期の金甲山を訪ねる狙いはヒトリシズカとウグイスカグラ　早くもヒトリシズカに出会え幸先良い　ルート脇には白い小さな花がちょくちょく顔を見せるセントウソウ　タネツケバナ　ヒメウズである　鉄塔#38を過ぎたところでコバノミツバツツジが顔を見せる
　
　鉄塔#37を潜る　この先にウグイスカグラのスポットがある　数分歩き、ルートが左にカーブする位置の右手だ　小さい花なので近づいてからでないと判別しにくい　幾つか咲いておりカメラに撮る　花が小さくピント合わせが難しい　今日も何枚か撮ったが、残念ながらピントが合ったものは撮れなかった　そこから少し登ったところにヒトリシズカが顔を出すポイントがある　幾つか顔を見せてくれたが少ない　これからかも知れない　そしてお花畑と呼んでいる場所に出る
　
　ここには七合目と書いた札が木に取り付けられている　その前にウラシマソウとヒトリシズカが固まって顔を見せてくれた　花を求めてアングルの階段を登って行く　このルートはもう登る人がいないのかアングルの階段も土砂に隠れるようになってきて段差が少なく　足元を固めるのに一苦労する　残念ながらヒトリシズカは見られなかった　イタドリが特徴ある芽を地上から出していた　なんとかルートを登って行く　鉄塔#36に出る最後の数メートルが大変だった　昔のルートは無くなっており盛り土がされていた　捕まる枝も無く　四つん這いになってなんとか登れた　もうこちらのルートは登のは見合わせた方が良い
　
　鉄塔#36を過ぎ左に折れたすぐのところにもウグイスカグラの木がある　あれ？花はと思うほど少ない　でもいくつか咲いておりカメラにおさめる　こちらはなんとか撮れた　明るさのせいかもしれない　樹林の中のルートを行き怒塚山山頂に出る　途中ヤブコウジ*(*は実を意味する)を見つけた
　
　山頂に出ると山影になっていた朝陽が射しこみ一度に明るくなる　怒塚山332mと書いた標識がある　ここから大山が見える時もあるが、今日は近くの岡山市街地ですらはっきりしない　ネズミモチ*を見て金甲山へ向かう
　
　樹林の中のルート、ルートに入った途端　新緑のトンネル　ああこの感触　と思い出す　新緑の活き活きした活力が好きだ　残念ながら、陽射しが得られず記憶にある景観より少し寂しい　ルートを行く　何度か下って　登り返すと鉄塔#127に出る

　鉄塔#127は縦走路で展望が得られるスポット　鉄塔の先に金甲山山頂が伺える　振り返ると怒塚山の山頂が伺える　児島湖も伺える
　
　ルートはまた樹林の中となり眺望は得られなくなる　中池ルートとの合流地点に出る　三角点がありそのすぐ傍にミツバアケビがいつも顔を見せてくれるのだが、見つけられなかった　まだ早かったようだ　やっとヤブラン*を見つける　実の無い花茎がいくつも並んでいる
　
　六合目　七合目と標識を追って行く　特徴のある大きな樹々そしてクスの大木が顔を出す　ルートは左にカーブする　山を右にして斜面をトラバースするようにして行くと左手に八合目の標識が現れ右に大きくカーブ金毘羅宮の石の鳥居のところに出る
　
　鳥居を右に見てルートを行くと分岐に出る　分岐を右に金甲山へ向かう　帰路はここまで戻り　誠徳院へ向かうみつがしわ新道を予定している　この分岐の左手にウラシマソウが幾つも葉を出していた　右手のいつも顔を出す群生地では幾つか顔を見せていたが数は少ない　場所を変えるのだろうか
　
　分岐を登って行く　樹林を抜けた辺りでセントウソウ　オドリコソウ　ヒメウズ　フラサバソウの出迎えを受けて自動車道に出る　セイヨウカラシナが黄色い花を咲かせている　右手に怒塚山が見えてくる　アケビが特徴ある花を咲かせていた　右手のヒメモチを注意して見るがもう実は無くなっていた　キヅタ*はまだ実を残していた　左手に広い駐車場がある　駐車場には金甲山*2)と書いた案内があり大きな桜の木が見事な花を咲かせていた　
　
　駐車場を後にルートを行く　ルート脇にウシハコベ　ヒトリシズカ　オオイヌノフグリ　ウラシマソウなどを見つけながらルートを行く　ルートは右へカーブし先方に金甲山と書いた標識が見えて来る　標識の足元にカラクサケマン　セイヨウタンポポ　ツルニチニチソウが咲いていた
　
　金甲山山頂は旧観光レストランの屋上にある　営業はしていないが構築物は残っており屋上に行ける　建屋から入らず神社を祭ってある方から行く　ミツマタの花は終わり落ちているものが多かった　屋上に登る階段脇に金甲山の神籬(ひもろぎ)*3)と書いた説明がある　そして、屋上にある山頂・三角点に出る
　
　屋上からは瀬戸内海の景観を楽しむ事が出来るのだが今日は近景すらはっきりしない　ヤマザクラが咲いているのを見て、すぐに下山する　下山は金毘羅宮の分岐まで戻り　みつがしわ新道へ降りて行く
　
　樹林の中のルート　谷を左にして巻いて行く　ヤブツバキが幾つも咲いていた　カンスゲも見られた　林間コースへの分岐はそのまま直進し　旧来のコースを降りて行く
　
　ルートはすぐに樹林を抜け　左にカーブしまっすぐに降りて行く　セントウソウ　オドリコソウ　タネツケバナが顔を見せる　名前がわからなくて気になっていた花がいつものように咲いている　写真に撮ってGoogleLensで調べたらコクサギとあっさり判定　実にたいしたものだ　ウラシマソウが群生するスポットでは幾つか葉が出ていたが数は少ない　ルートを降りて行く　フキノトウ　タネツケバナ　セントウソウ　ヒメウズが顔を見せる　ナガバモミジイチゴが咲いていた　下向きで咲いているので苦労して撮る　
　
　渓流を跨ぎ　林間コースと合流する　この時期セントウソウ　ヒメウズ　タネツケバナなどあちらこちらで顔を見せる　そして誠徳院に出る
　
　誠徳院からは幅広のルート　右手に奥池　水が溜まり池らしくなった　黄色い花が一輪ヘビイチゴのようだ　奥池の堰堤に城山へのルートを示す小さい標識がある　標識を確認し、奥池の堰堤を行く　セイヨウタンポポが幾つも咲いていた　排出溝には水はなく、池の底地を歩いて対岸へ行く
　
　ルートに入って行く　ルートを追って行くとコバノミツバツツジが顔を見せてくれる　ルート沿いにコバノミツバツツジを見ながら幾分登って行くと尾根に出る　前方の山肌を伺う事が出来る　尾根を左へ登って行くとコバノミツバツツジが次から次と出迎えてくれる　今日はここで記念写真を撮る　ルートを行く　コバノミツバツツジのほかに　ソヨゴ*　ネジキ*も見つけた　ネジキ*は新芽を伸ばしていた
　
　ルートを行くと　鉄塔#129とその先に城山が見える　城山には寄らず鉄塔#129分岐から下山する
　
　鉄塔#128の案内に従い降りて行く　途中分岐があるがそこでは鉄塔#128の方向に行かず直進する　すぐに中池の裏手に出る　ここでは池を背景にしたコバノミツバツツジを楽しめる　池に沿って右手方向へ進むと堰堤の端に出る　この流出口にも水は無く、ステップを使って堰堤を登る　堰堤の先には怒塚山を伺う事ができる　堰堤を行き、中池登山口に出る
　
　中池ルート登山口を左手に見て　中池を後にする　野辺の花を楽しみながら駐車場へ向かう　オオイヌノフグリ　ウシハコベ　セイヨウタンポポ　オランダミミナグサ　カラスノエンドウ　オオオナモミ*　ホトケノザ　ヘクソカズラ*　ナズナ　オドリコソウ　タガラシ　スズメノエンドウ　ミツバアケビ　ムラサキサギゴケ　ノボロギク　オニノゲシ等が次々と顔を見せてくれた　駐車場には1台増えていた　車載温度は19℃だった

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*0)急告！！
　平成21年4月12日(日)タバコの火の不始末と思われる山火事が発生し、多くの方々に多大なご迷惑をおかけしました。
　歩きタバコ、ポイ捨ては絶対にしないでください。なお、金甲山展望所以外では火気厳禁を実施中
　また　ゴミの放置　草花の盗掘　車の駐車場所など　最低限のマナーを守れない人の入山は固くお断りします
　平成21年4月　令和2年12月3日(再制作)　金甲山・怒塚山愛好会

*1)山火事に注意
・たばこの吸い殻や吸殻入れ缶（20本以上の白・茶色のフィルター混じり）の缶ごとポイ捨てが後を絶ちません。落葉は乾燥し、山火事が発生しやすい季節です。先日も愛媛で山火事が発生しています。あなたは下山するまで責任者です。今一度気を引き締め、右記看板の登山愛好会マナーを熟読し、理解し、楽しい登山をお願い致します。＊また週明けに、ゴミやタバコのポイ捨てが目立ちます。
　R5年11月8日　みつがしわの会　怒塚山・金甲山愛好会
　
*2)金甲山
瀬戸内海国立公園の一角、標高403mの金甲山からは、瀬戸内の多島美や瀬戸大橋の遠景が望めます。
この名は、由加山（ゆがさん）の鬼退治に来た坂上田村麿が、戦勝祈願に金の甲（かぶと）を埋めたという伝説によります。

*3)金甲山の神籬（ひもろぎ)
ここは、「神籬」または「神籠石」、「いわさか」などと呼ばれる祭祀遺跡です。
原始時代の人々は、山や川、岩、大木、洞窟などを神聖なものとしてあがめ、恐れ、これらを信仰の対象としてきました。児島第一の霊山といわれた、ここ金甲山の頂上にも自然石を祭壇として神を祀っていました。
この建物の屋上にある小さな祠が祀られている岩をとりまくように、直径4メートルほどの環状に小石が置かれ、さらに、この岩から東南へ20メートルほど下つたところに幅1メートル、長さ2メートルほどの拝石といわれる平坦な石がありました。その石の下手は20人程が集まれる広さの平地となっており、これは、神話に国産みの神が産み給うた「吉備の児島、又の名を建日方別という」とあるように、その建日方別をこの岩に迎えて祀り、村の人々は拝石にいろいろな供物をして祈ったという原始信仰の名残りです。
昭和63年10月、遺跡の中央にあった岩に祠を建立し、大神地祗の神様を祀っています。
この度、両備グループ100周年記念事業の一環として、古から伝わる信仰の地・金甲山山頂が皆さんで楽しんでいただける憩いの場となるよう、また、この貴重な聖域を後世の人々へと遺していけるよう整備させていただきました。、
(出典)玉野市史(続編)昭和47年　玉野市役所発行　平成22年6月30日

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アプローチ

　朝食を済ませ倉敷を出発車載温度13℃　倉敷川に沿って県道22を行く　沿道の桜並木が美しい　藤戸寺を右に見て次の三叉路を左へ進む　植松駅の信号は順調、県道21を少し走り、玉野方面へ右折し県道22を行く　サウスビレッジを左に見て田園地帯を走る　春霞で、金甲山などの山並みは、良く見ないと判別出来ない程　国道30号を横断し、直進、次の交差点で右折して広域農道を行く　ここの桜も良い　橋を渡ってすぐの信号を左折、ここまで来ると正面に怒塚山から金甲山につながる尾根をうかがえる　県道45を左折、左手に児島湖を見て走る　マルナカ郡店を過ぎて郡の交差点脇の駐車スペースに置かせて戴く　まだどなたも駐車していない　車載温度13℃

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