下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り107分 下り77分  岡山県
倉敷からの距離   118 Km        登頂日 2024/05/02   ガイドブック  F写真 動画

犬挟峠7:27−7:37尾根−7:53三合目_690m−8:08五合目_770m−8:19雲居平−8:29七合目_875m−8:56九合目_1013m−9:14下蒜山山頂9:27−9:40九合目−9:57七合目−10:03雲居平−10:09五合目−10:21三合目−10:32尾根−10:44犬挟峠

登山
 今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる

 登山支度をする 駐車した場所の近くに黄色い花が咲いている ハルサキヤマガラシのようだヤマフジも近くに咲いていた カメラにおさめ出発する 登山道入口には蒜山登山道案内*1) 蒜山登山を楽しんでいただくために*2) お願い*3) ツキノワクマ生息地域*4) という複数の案内板が設置されている クマ避けの鈴は前もってセットしておいた

 木道を行き 樹林のルートに入る しっとりとした雰囲気 薄っすらとガスがかかっている 前日雨が降ったようだ 緑がみずみずしい ナガハモミジイチゴは花が終わった状態一輪だけまだ形を留めていた 擬木の階段のルートとなり登って行く チゴユリが顔を見せる 風に揺れているのをなんとかget そして尾根に出る 出たところに、頂上まで1時間40分と書いた標識がある
 
 標識のところで90度 左へ折れる そして、ロープや鎖が設置された擬木の階段が始まる 段差の少ないところを選びながら登って行く 濡れており滑りやすそう 下山時は留意が必要 擬木の階段を過ぎるとしばし、傾斜が緩くなり、息を整えられる ミヤマガマズミ オトコヨウゾメが花を咲かせていた そしてまた次の擬木の階段を登る そして緩やかになり右へカーブすると三合目の標識に出る
 
 ここを過ぎるとすぐに鎖が設置されている急な岩の斜面の登りとなる 足元が濡れており滑りやすい事からしっかり鎖を掴んで登って行く 鎖を過ぎると ロープが設置されたルートとなる 滑りそうな中央部を避け 樹林の中に足場を求めなんとか登る そこを過ぎれば歩きやすくなる ナガバモミジイチゴを見つけルートを行く
 
 前方に草原が見えてきて樹林から抜ける 抜けたところに五合目の標識がある 草原のその先に見える九合目のピークにはガスがかかっていた 標識の近くにヤマヤナギが花芽をつけていた
 
 草原のルートを行く 花はまだのようだ やっとショウジョウバカマを見つけ雲居平に出る 九合目ピークには相変わらずガスがかかり 青空は伺えない
 
 雲居平を過ぎ緩やかに右カーブをする辺りは花が期待できるところだが ここでもショウジョウバカマに出会えただけ ルートは左にカーブして緩やかに登って行くき七合目に向かうところでカタクリが顔を出す 陽射しが得られないので花は閉じた状態 次から次と顔を見せてくれる 元気の良い花から少しお疲れのような花も 今度はキクザキイチゲ これも花を閉じている オオカメノキ トキワイカリソウも顔を出し喜ばせてくれる オオカメノキの近くに見慣れない花 カメラに撮って調べると ウスギョウラクのようだ 
 
 七合目の標識を過ぎたところにナツグミが沢山の花を咲かせていた カタクリは引き続き顔を見せ喜ばせてくれる ジグザグの登りが始まる トキワイカリソウ カタクリが時々顔を見せてくれる ちょっと形が異なったショウジョウバカマ 実になってゆくところのようだ
 
 ジグザグの登りを終えると傾斜は更にきつくなり、鎖やロープが設置された登りとなる ここも鎖をしっかり持って登って行く 振り返ると、登ってきた尾根道を俯瞰できる 急な登りに耐え一歩一歩登ってゆくと九合目に出る ここに出ると山頂ピークが伺える 
 
 少し下り登り返す イワカガミと思われる芽を見つけた 写真に撮りGooglLensで検索するとイワカガミがヒットした この辺りにも咲くようだ クロモジ オオカメノキも顔を見せてくれる ここにもロープが設置されている 足元が緩く降りる時には相当注意が必要だ スリップ注意!(Watch Your Step)と書いた標識が設置されている 足元に留意し、木の枝など利用しながら登って行く 同様な標識が反対向きに設置されており そこを過ぎると傾斜が緩くなり 山頂は近い またカタクリが顔を見せてくれる そして山頂に出る
 
 山頂には男性お一人 ガスが出て生憎ですねと声がかかる 報告書を作成する為に蒜山を俯瞰した写真を撮りたくて登ってきた これでも大部ガスが薄らいできた きた時には周辺すら見えかったと伺う 
 
 失礼して縦走路のカタクリを見に行く こちらも幾つも花を咲かせていたが まだ閉じたまま 陽射しが得れれなければ仕方がない カタクリと記念写真を撮る
 
 山頂に戻ると今まで見えなかった中蒜山が顔を見せるようになり その先の上蒜山も見えてくるようになってきた 先ほどの方にお先にと声をかけ下山する
 
 下山は登ってきたルートを降りる 滑りやすそうなところは注意して 足場の良いところは下りのテンポを楽しみながら下山する カタクリは花を開き反り返っていた ミツバツチグリも花を開いていた 雲居平から見た山容は青空の下 五合目からの樹林帯は新緑が素晴らしかった 登りでは気づかなったマムシグサ ダイセンミツバツツジ ニワトコ*(*は実を意味する}を見つけた 湿原でもノアザミ ミツバツチグリが顔を見せ 朝出会ったハルサキヤマガラシは陽射しを受け咲き誇っていた 車載温度は15℃だった

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*1)大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内
 登山道 所要時間(参考)
 旧上蒜山スキー場駐車場→20分 上蒜山登山口→100分上蒜山頂上→60分 中蒜山頂上→30分 フングリ乢→70分 下蒜山頂上→ 70分下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場→1.2km上蒜山登山口→2.4km上蒜山頂上→1.6km中蒜山頂上→1.2kmフングリ乢→1.9km下蒜山頂上→2.4km下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場←15分 上蒜山登山口← 70分上蒜山頂上←60分 中蒜山頂上←50分 フングリ乢←50分 下蒜山頂上←100分下蒜山登山口

*2)蒜山登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・中蒜山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。
 
*3)お願い
 ここは犬挟湿原です。希少植物(ミズゴケを含む)が生育しています。生きものを傷つけたり、植物を取るのはやめましょう。(蒜山エコツーリズム推進事業実行委員会)
 
*4)ツキノワクマ生息地域
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう (岡山県 美作県民局)


アプローチ
  薄っすらと明るくなる頃倉敷を出発 車載温度11℃ 吉備路429を行き 180を横断して県道271を経由(長いこと工事のため前面通行止めであったが解除されていた)して足守の手前で再度429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走る 加茂川道の駅で小休憩 車載温度7℃ 道の駅を出発 小森温泉を抜け旭川ダムへ向かう 旭川ダムの水位は定常状態を維持している 旭町で県道30へ左折 旭川沿いを走る 落合入口温度11(車載温度9)℃を見て313に乗り勝山へ向かう 勝山12℃ 313を北上する 湯原11℃ 湯原のトンネルを幾つか抜け中和村へ 走りやすくなった313のドライブを楽しむ 313から分かれ482へ直進 蒜山の温度10℃ 下蒜山登山口の案内に従い右折し犬挟峠登山口駐車場に 駐車場はすでに満車状態 少し先の駐車可能スペースに駐車する そこも駐車出来るスペースは残り少ない 車載温度10℃