金甲山



標高 403m    難易度 ☆     登り130分(怒塚山経由) 下り89分(みつがしわ林間コース経由)  岡山県
倉敷からの距離   25Km        登頂日 2024/12/16   ガイドブック   F写真 動画

駐車場所7:24−7:30鉄塔#39−7:44鉄塔#38−7:50五合目−7:53鉄塔#37−8:02七合目:お花畑−8:09鉄塔#36−8:13標識−8:20怒塚山山頂8:21−8:49鉄塔#127−8:54分岐三角点−8:58六合目−9:04七合目−9:12金比羅宮跡−9:12分岐−9:21道路−9:35金甲山山頂9:38−9:50みつがしわ新道分岐−9:55林間コース分岐−10:13合流−10:21誠徳院−10:23奥池−中池−10:41中池登山口−11:07駐車場所

登山
 今日は怒塚山(いかつかやま332m)経由金甲山(きんこうざん403m)を訪ねる

 登山支度する 風もなく穏やかな天気ウインドウブレーカはリュックに入れ出発する 登山口に急告!!*0)と書いた表示がある 山火事に注意*1)と書いたものも掲示されている 一瞥して登山道に入る 斜面にオニノゲシが花をつけているのを見て 竹藪を行く 倒れている竹が幾つもあり潜るようにして抜ける
 
 登山道と書いた案内を見て民家の裏手のルートを行くと鉄塔#39に出る 花や実はまだのようだ

 ここからは竹藪や樹林の中のルートとなる 足場が見えないほど落ち葉が幾層も積もっている 山火事注意はうなづける こんな中でタバコの吸殻が落ちているとは考えただけで怖い ヤマノイモ*(*は実を意味する) ノイバラ*を見つける 鉄塔#38を抜けて数分登ったところに五合目大山展望と書いた標識がある 右手に岡山市街地の眺望がえられる ここから大山が見られるようだが遠望はきかない ルートを行く 鉄塔#37を潜り登って行く 花や実に出会えぬまま七合目と表示されたところに出る
 
 ここはお花畑と呼んでいた場所だが大分荒れている 花は見られない 七合目と書いた標識の右手ルートを行く 樹林の中のルートを行き、鉄塔#36に出る ここにも花や実は見られない 樹林の中のルートを行き怒塚山山頂に出る
 
 山頂に出る 樹林越しに児島湖や岡山港が見える 目指す金甲山も伺うことが出来る 景観を一望して金甲山へ向かう 樹林の中のルート 何回か下って 登り返すと鉄塔#127に出る 最後の下り斜面で工事が行われており斜面の木が切りはらわれている 表面の土は樹林の中と違ってざらざらした感じで滑りやすい状態 掴まる木などないのでルート選びに苦労しながらなんとか降りる ここまでにヤブラン*とネズミモチ*を見つける
 
 注意と書いた立札があり 近づいて読むと 索道(意味を調べると 空中に架け渡したワイヤーロープに搬器を吊り下げ、人や貨物を運送する施設)が動いている時はその下に入らないようにとある 索道という意味を知らなかったが右手には重機があるのが見られ ルートを降りて行くと新しく樹木切り払われた幅広のゾーンが一直線に先方の尾根に続き その上にワイヤーロープが張られているのが見られた だが何が動くものなのかわからなかった
 
 鉄塔#127は縦走路で展望が得られる場所 鉄塔の先に金甲山山頂が伺える 振り返ると怒塚山の山頂を伺える
 
 樹林の中へ入る このルートもルート沿いに木々が切られており 中池ルートと合流する地点は幅広く切られていた そこにまた立札があり作業許可証だった 撮った許可証を帰宅してから見ると 作業目的は土地の形質の変更と記載 何の為かわからなかった 請け負っている東洋電気工業は架空・地中送電工事・地中配電工事をする企業との事なので送電線工事に関連する工事のように思われる 令和6年7月10日−令和8年7月9日が許可期間と記載されていた
 
  合流点を数歩進んだところに三角点がある そして、数分行くと六合目の標識がある 登りを行き 緩やかになったところに 七合目と書いた標識がある 引き続き大きな樹の中のルートを登って行く 特徴ある樹肌が見られる クスの大木がいくつも顔を出す ルートは左にカーブすると間もなく左手に八合目の標識が現れ 前方右手に金毘羅宮の石の鳥居が見えてくる
 
 鳥居を右に見てルートを行くと分岐に出る 分岐を右に金甲山へ向かう 帰路はここまで戻り 誠徳院へ向かうみつがしわ新道林間コースを予定している
 
 分岐を登って行く おや!紅葉だ 大きなカエデの木が見事に色づき 太陽の陽射しを受け輝いている 紅葉の時期は終わったと思っていたが予想外の景観に大喜び 下から見上げ透過光の彩をカメラに収める ゆっくり楽しんだあと急な斜面を登り自動車道に出る
 
 ここからは自動車道を登って行く そして道路脇の花や実が楽しみ クサギ* ヘクソカズラ* ノイバラ* シロダモを見つける 昨年の記録にはヒメモチの赤い実を幾つも見つけたとあるが、赤い実は見つからず 実をつけていたと思われる木々にはシロダモと思われる花をつけていた どうやら昨年記録したヒメモチは間違ったようだ 怒塚山が見えるスポットで写真を撮る 手前の木が伸び見える範囲が随分狭くなってしまった(#127鉄塔はもう見えなかった) 続けてコセンダングサ* マサキ* キヅタ*を見つける ヤブニッケイは実を見つけられなかった 左に広い駐車場を見てルートを行く 駐車場には金甲山*2)と書いた案内がある 
 
 ルートは右にカーブする ボタンヅル*のようだ 綿毛が陽射しを受けきれいだウシハコベ ヤブツバキ サザンカが咲いているのを見て展望台に出る
 
 展望台に出るといきなり瀬戸内の海と島々が飛び込んでくる 展望台には島々の名前を記したイラスト版があり島の名前を確認出来る 屋島や小豆島も見られる 
 
 金甲山山頂は旧観光レストランの屋上にある 営業はしていないが構築物は残っており屋上に行ける 建屋から入らず神社を祭ってある方から行く ミツマタが花芽を膨らませ サザンカが咲いていた 屋上に登る階段脇に金甲山の神籬(ひもろぎ)*3)と書いた説明がある ビワの花を見て、屋上にある山頂・三角点に出る 三角点から少し先に実をつけている木が見えたので写真に撮りGoogleLensに聞くとイヌビワ*らしい 今まで気づかなかった
 
 屋上からは展望台で見た景観を楽しむ事が出来る 景観を一望する 記念写真を撮ろうかと思ったが紅葉の所で撮ろうと判断し下山する 下山は金毘羅宮の分岐まで戻り みつがしわ新道へ降りて行く予定
 
 自動車道から急斜面を降り 紅葉のところに出る 残念陽射しが雲に遮られてしまい 登る時に見た彩が見られない 仕方がない 登るときに陽射しを得られた事を幸いとしよう 撮影を見合わせ分岐まで降りて行く
 
 分岐を右へ樹林の中のルートを行く 谷を左にして巻いて行く 土砂崩れがあった所を過ぎるとすぐに林間コースへの分岐があり、そちらへ降りて行く ルートは枯葉で読みにくい テープナビを頼りに慎重に追って行く テープナビのところに着いたら次はどこにあるかを確認して降りてゆく事が肝要 そして右手に渓流が見えてきたところで従来コースと合流する そこから10分も要せずに誠徳院に出る 途中センニンソウ*の綿毛を見つけた 特徴のある綿毛だ ヨメナが幾つか咲いていた
 
 誠徳院からは幅広のルートを行く ここにもカエデの木があるがまだそう大きくなっていない、でも足元には落ち葉が一面を覆っていた ヨメナ コウヤボウキ*を見つけながら奥池を右手に見てルートを行く 赤い実の固まりを見つけた サネカズラのようだ 出会う事が珍しい実である 
 
 奥池をあとに中池を目指す クサギ* ヒメウツギ* ガガイモ*の綿毛と思われるものを見つけてルートを行くと 中池に出る 水が少なく1/3程が干上がっている カクレミノ* サルトリイバラ*を幾つも見つける事が出来た
 
 中池を後にルートを行く オオオナモミ* ホトケノザ ナズナ ノミノツヅリ ヘクソカズラ*などをみつけながら野辺の道を行く 陽が陰り冷たく感じる 県道に出て県道沿いに駐車場へ セイヨウタンポポ 白花のサザンカが咲いていた 駐車していたそばにメズミモチ*があった 朝は暗くて気づかなかった 駐車場は1台増えていた 車載温度は11℃を示していた

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*0)急告!!
 平成21年4月12日(日)タバコの火の不始末と思われる山火事が発生し、多くの方々に多大なご迷惑をおかけしました。
 歩きタバコ、ポイ捨ては絶対にしないでください。なお、金甲山展望所以外では火気厳禁を実施中
 また ゴミの放置 草花の盗掘 車の駐車場所など 最低限のマナーを守れない人の入山は固くお断りします
 平成21年4月 令和2年12月3日(再制作) 金甲山・怒塚山愛好会

*1)山火事に注意
・たばこの吸い殻や吸殻入れ缶(20本以上の白・茶色のフィルター混じり)の缶ごとポイ捨てが後を絶ちません。落葉は乾燥し、山火事が発生しやすい季節です。先日も愛媛で山火事が発生しています。あなたは下山するまで責任者です。今一度気を引き締め、右記看板の登山愛好会マナーを熟読し、理解し、楽しい登山をお願い致します。*また週明けに、ゴミやタバコのポイ捨てが目立ちます。
 R5年11月8日 みつがしわの会 怒塚山・金甲山愛好会
 

*2)金甲山
瀬戸内海国立公園の一角、標高403mの金甲山からは、瀬戸内の多島美や瀬戸大橋の遠景が望めます。
この名は、由加山(ゆがさん)の鬼退治に来た坂上田村麿が、戦勝祈願に金の甲(かぶと)を埋めたという伝説によります。

*3)金甲山の神籬(ひもろぎ)
ここは、「神籬」または「神籠石」、「いわさか」などと呼ばれる祭祀遺跡です。
原始時代の人々は、山や川、岩、大木、洞窟などを神聖なものとしてあがめ、恐れ、これらを信仰の対象としてきました。児島第一の霊山といわれた、ここ金甲山の頂上にも自然石を祭壇として神を祀っていました。
この建物の屋上にある小さな祠が祀られている岩をとりまくように、直径4メートルほどの環状に小石が置かれ、さらに、この岩から東南へ20メートルほど下つたところに幅1メートル、長さ2メートルほどの拝石といわれる平坦な石がありました。その石の下手は20人程が集まれる広さの平地となっており、これは、神話に国産みの神が産み給うた「吉備の児島、又の名を建日方別という」とあるように、その建日方別をこの岩に迎えて祀り、村の人々は拝石にいろいろな供物をして祈ったという原始信仰の名残りです。
昭和63年10月、遺跡の中央にあった岩に祠を建立し、大神地祗の神様を祀っています。
この度、両備グループ100周年記念事業の一環として、古から伝わる信仰の地・金甲山山頂が皆さんで楽しんでいただける憩いの場となるよう、また、この貴重な聖域を後世の人々へと遺していけるよう整備させていただきました。、
(出典)玉野市史(続編)昭和47年 玉野市役所発行 平成22年6月30日


アプローチ
 薄っすらと明るくなりはじめた頃倉敷を出発 車載温度7℃ 倉敷川に沿って県道22を行く 藤戸寺を右に見て次の三叉路を左へ進む 植松駅の信号を左折、県道21を少し走り、玉野方面へ右折し県道22を行く サウスビレッジを左に見て田園地帯を走る 国道30号を横断し、直進、次の交差点で右折して広域農道を行く 橋を越え信号を左折する 正面に怒塚山から金甲山につながる尾根が見える 県道45を左折 マルナカを過ぎ郡の交差点直前の駐車スペースへ駐車させて戴く 駐車している車は無い 車載温度7℃