神ノ上山から和気アルプス縦走コース



神ノ上山 標高 370m
難易度 ☆☆     登り80分 縦走&下り128分 道路28分  岡山県
倉敷からの距離   57Km        登頂日 2025/02/11   ガイドブック   F写真 動画

河川敷7:52−8:06和気中学−8:20広場−8:54鷲の巣岩分岐−9:02分岐−9:12神ノ上山山頂9:16−9:19分岐−9:22分岐(縦走路へ)−9:41奥の峰−9:48ジャンダルム−10:06涸沢峰−10:10穂高山−間ノ峰−10:23前ノ峰−10:36岩山−10:43エビ山−10:51観音山10:59−11:06烏帽子岩−寺山−11:18和気富士−11:32最上稲荷−11:34登山口−11:48河川敷

登山
 今日は神ノ上山(こうのうえやま370m)から和気富士に降りる和気アルプス縦走コースを訪ねる

 登山支度する 氷点下と言えど太陽の陽ざしを受けそう冷たくない でも、ウインドウブレーカーは着用したまま 猪対策として鈴をセットし出発する 県道96を金剛川に沿って歩く 左手に安養寺が見えてくる 県道を横断し、安養寺に沿った小道へ入る 安養寺の背に竜王山がそして正面に鷲の巣岩が見える 次のかどを右に折れ、小道を山の方向に向けて進む 数分で和気中学校に出る いつも注目している 和気中日本一のための三ケ条 を確認
 
 中学校を回り込むようにして、裏手の道を進む 左手の民家に登山口と書いた標識を確認しルートを行く 舗装道路から土の道となり、左にカーブし山へ向かう 曲がり角にヤブツバキが花芽をつけていた ルートを行くとすぐにフェンスがある フェンスを開閉してルートを行く フェンスの左手にソーラパネルが沢山設置されており、その先に鷲の巣岩が良く見える 前回(2024/12/1)見たクサギ*(*は実を意味する) キササゲ*はまだ形を留めていた 再度、フェンスがあり、こちらも同様にして抜けて行く 
 
 ルートを行く 樹林の中の幅広のルート 落ち葉が幾層にも積み重なっている上を歩いてゆく 分岐に出る ここを左へ進む 直進気味に右へ行くと鷲の巣岩へ行くようだ
 
 山の学校の校門らしいものがあり そこを抜けると健康づくりの路と書いた標識が設置されている 和気富士4.8kmと記載されている 今日はそこを目指す 標識を過ぎると道幅は狭くなる
 
 登山道を行く 七曲と書いたところを登って行く ここから登りがきつくなる ジグザグにルートを登って行く ルート脇にコシダが多い ヒサカキが花芽をつけている コシダの多いルートを抜けると 流紋岩の岩肌の尾根となり 左手には竜王山をはじめこれから縦走する尾根が 右手には鷲ノ巣岩が見えてくる 馬の背と呼ばれる岩が凸凹したところに出る 岩肌のルートにはネズの木が多く見られ実も見つけた 額に汗がにじんできた事もあり、小休憩しウインドウブレーカを脱ぎリュックに入れる
 
 右手に鷲ノ巣岩を見ながら尾根を登って行く 数分登ったところに鷲ノ巣岩への分岐がある 分岐に白岩(鷲の巣岩)展望所と書いた案内表示がある そちらには寄らず、ルートをそのまま登って行く 樹林の中のルートへ入って行く 樹林帯に入ると勾配は緩やかになり足が軽くなる
 
 ルートを行くと分岐があるがそのまま道なりに進む 右手に椿谷と書いた標識がある ヤブツバキが群生している場所だ そこを過ぎるとすぐに分岐があり右へ向かう またすぐの分岐を左へ行く(右へ行くと東平尾根というところへ出るらしい) ルートはしっかり追えるし、要所要所にテープナビがある 7,8分程行くと岩のところに出る 階段状にステップを選び登ってゆける そこを過ぎたら、神ノ上山山頂の鯉のぼりが見えて来て山頂に出る 風がなくのぼりは垂れていた

 山頂からは南ならびに北側の展望が得られる 南側は陽射しを受けまぶしい 光って見えるのは瀬戸内海の海面だろう 小豆島もなんとか見える 北側から大山が見えた事もあったが残念ながら雲が出て県北の冠雪した山並みは伺えなかった 広場ではヤブツバキの花芽 ヒメヤシャブシ* ヒサカキの花芽を見つけた
 
 山頂を後に縦走路へ向かう いつものように、登ってきたルートとは違うルートを降りる 最初の分岐を左へ行き 縦走路を示すT字路で右に折れる ここで4名の若い女性グループとすれ違う 彼女らは分岐にある標識を見て白岩(鷲の巣岩)はこっちと話しているのが聞こえた 分岐を下って行く 緩やかな下りが続き足は軽い ルートには幾つか分岐がある 縦走路と書いてあるのはそれに従う 三叉路のような所は左へ向かった 奥の峰274mと書いた標識があり、そのすぐ先に分岐がある 右は温泉と書いてあるのでそちらへは降りず左へ下って行く そして登り返すとジャンダルムに出る ジャンダルムに出る手前でコウヤボウキ*に出会う
 
 ジャンダルムから少し降りたところから涸沢峰ならびに竜王山・小竜王山を俯瞰出来る なかなかの景観である 縦走路の白骨樹も楽しめる すこしくだって登り返す 登りは結構急勾配である ここでもコウヤボウキ*に出会った そして涸沢峰215mに出る
 
 涸沢峰からの景観が和気アルプスで一番良いところと思う 立っているところは流紋岩からなる岩の上 振り返ると深く落ち込んだルートの先にジャンダルムに繋がるルートが 目前には三角錐型の山容をした竜王山がみえる 穂高山に繋がる縦走路は雰囲気のあるルート 200mの山とは思えない景観を見せてくれる
 
 いつもだとここを左に折れ竜王山を経由して下山するのだが 今日は和気富士まで行く計画 景観をカメラに収め縦走路を行く 和気富士に向かうのは久しぶり 記録を調べると2009/1/16以来で 16年振りだ 穂高山で記念写真を撮ろうかと考えていたが先客あり 座って休まれていたので時刻を記録する為の標識写真だけ撮り先へ行く
 
 今度は吉井川が見えてくる 間ノ峰・前ノ峰・岩山と次々と和気アルプスの標識があると2009年の記録に書いているが 間ノ峰の標識には気づかなかった 登山者が多く 次々とすれ違う すれ違った方と挨拶を交わしたら ずっと先から見えていましたよ オレンジ色で目立つと言われた その情報を得てから時々振り返って見える景観を確認する 岩山のところは景観が良い 吉井川が見渡せこれまでと違った景観を楽しめる エビ山はピークらしくない 平坦なルートに標識があるのでピークとは思えない 
 
 観音山は和文字焼きをするところ 斜面に松明の受け皿のようなものがセットされていた 結構急な斜面である 今日はここで記念写真を撮り和気富士へ向かう 
 
 烏帽子岩は岩の間を抜けて行く、ルートを探すのに少し戸惑った 和気富士まですぐかと思ったがまだアップダウンがあった そして和気富士に出る
 
 和気富士は標高172mで景観は得られない 北曽根城跡*1)と書いた説明板があり 町指定史跡との石柱が見られた 和気富士から階段状になっているルートを降りて行くと最上稲荷に出、一合目との事 健康づくりの路 案内図とある 今日歩いたコースはC(上級向) 5.3キロ 4.5時間との記載があった もう少し階段が続き鳥居がある ここが登山口になっている 
 
 そこからは舗装道路を行く 県道に出たところに 大題目岩*2)がある こうしたものがあったのかとカメラに収める 帰宅し説明を読むと大正年代の建立で風化が進み2017年に全面修復されたとの記載されていた 2009/1/16に訪ねた時の写真を調べるとここの写真を撮っていた だが 今回撮った写真は上部を写しておらず 修復箇所を確認出来なかった 次回の宿題だ
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*1)北曽根城跡
 この城は、名黒山山城とも呼ばれ、戦国末期に備前・美作・西播に権勢を誇った浦上宗景の家臣明石景行が開いた城である。
 その後、弟宣行が跡を継ぎ、宇喜多氏の反乱に呼応して浦上氏を滅ぼし、四千五百石を与えられたが朝鮮戦役で戦死、遺子久蔵も関ケ原の戦いで宇喜多氏に従って西軍につき敗北、この城は廃城となった。
 現在、この山は通称「和気富士」と呼ばれ、つつじの名所として親しまれている。
昭和五十九年三月 和気町
 

*2)大題目岩
和気町指定文化財(平成二十八年九月二十八日指定)

施 主  田中佐平治
揮 毫  豊昌山本成寺第三十一世原田日勇上人
世話人  長谷川久造・恒次傅之祐・周藤俊徳・川口品造
土地寄進者 宇高栄次郎・宇高関太郎・宇高槇吉
高  さ 十七メートル四十二センチ
横 幅  四メートル九十一センチ
文字最深 四十五センチ
光明最長 四メートル五十五センチ
建 立  大正三年(一九一四)三月二十日着工、十一月一日完成
   大正四年(一九一五)四月二十八日落慶法要
石 工   曽根 尾崎嘉三郎

縁 起
 大阪在住の田中佐平治という熱烈な法華信者の発願で、本和気本成寺の住職原田日勇上人の揮毫により、和気富士山麓のこの霊地に、日本一の大題目が完成しました。

開創百周年修復浄業
 この「大題目岩」は開創後百年の歳月を経て、風雪にさらされた岩壁の一部が崩れっっあったため、檀信徒並びに有志の方々の寄進により全面修復が行われ、平成二十九年(二〇一七)六月二十四日に修復完成法要が営まれました。
 顕本法華宗豊昌山本成寺の誇りであるとともに、和気町の歴史的文化遺産として大切に保護保存に努めたいと思います。

祭典行事
 日進大聖人が安房国(千景県)の清澄山旭が森で、昇る朝日に向かってお題目を唱えられ、法華経による新しい宗旨を開かれました。建長五年(一二五三) 四月二十八日のことです。これを立教開宗といい、毎年この四月二十八日に大題目岩の前で「お題目まつり」として、本成寺檀信徒を中心に法要が行われています。

顕本法華宗 豊昌山本成寺
和気町教育委員会


アプローチ
 薄っすらと明るくなってきた頃、倉敷を出発 車載温度0℃ 2号線に乗り岡山へ向かう 岡山バイパスの流れは順調 バイパスを抜け、一般道を行き 吉井川を渡る 熊山を左に見て過ぎ JR伊部駅を右に見て 次の伊部東の交差点を左折して374を行く 和気インターチェンジを過ぎ和気市街地へ 金剛川を渡りすぐに左折して県道96へ進む 374の下を潜って金剛川沿いを走る 左手に由加神社が見えてくる 神社手前の金剛川河川敷に駐車する 車載温度-1℃