金甲山



標高 403m    難易度 ☆     登り111分(怒塚山経由) 下り73分(みつがしわ林間コース経由)  岡山県
倉敷からの距離   25Km        登頂日 2025/02/20   ガイドブック   F写真 動画

駐車場所7:23−7:27鉄塔#39−7:39鉄塔#38−7:45五合目−7:47鉄塔#37−7:56七合目:お花畑−8:02鉄塔#36−8:06標識−8:13怒塚山山頂8:16−8:35鉄塔#127−8:41分岐三角点−8:43六合目−8:50七合目−8:58金比羅宮跡−8:59分岐−9:06道路−9:17金甲山山頂9:19−9:30みつがしわ新道分岐−9:35林間コース分岐−9:37写真9:43−9:57合流−10:04誠徳院−10:06奥池−中池−10:17中池登山口−10:39駐車場所

登山
 今日は怒塚山(いかつかやま332m)経由金甲山(きんこうざん403m)を訪ねる

 登山支度する 風もなく穏やかな天気ウインドウブレーカはリュックに入れ出発する 登山口に急告!!*0)と書いた表示がある 山火事に注意*1)と書いたものも掲示されている 一登山支度する 猪避けに鈴をセットする ウインドウブレーカは着たまま出発する 登山口に急告!!*1)と書いた表示があるのを見て登山道に入る 斜面は霜が降りており花は見られない 竹藪を行く 今日も倒れている竹が幾つもあり潜るようにして抜ける
 
 登山道と書いた案内を見て民家の裏手のルートを行く ポンカンが一つ残っていたが、花や実はまだのようだ 倒木がルートを塞ぐようにしている だが抜けられるよう適宜に切断除去してくれている そのままであったら通り抜けるのが困難な状態だ 手入れをして頂きありがたい そこから少し行くと鉄塔#39に出る

 ここからは竹藪や樹林の中のルートとなる 落ち葉が幾層も積もっている おや! ウグイスの鳴き声 ホーホケキョと短く鳴いて・・・待てども次が聞こえて来ない 今年初めて聞いた ルートではヤマノイモ*(*は実を意味する)*を見つける ノイバラやスズメウリは見つからなかった そして鉄塔#38を抜ける 更に数分登ったところに五合目大山展望と書いた標識がある 右手に岡山市街地の眺望がえられる 県北は雪が降っているのだろう遠望は得られない ルートを行く 鉄塔#37を潜り登って行く 花や実に出会えぬまま七合目と表示されたところに出る
 
 七合目と書いた標識の右手ルートを行く 左手にはアングルのステップがあるが利用されていないようでその先が大部荒れていたので避けた方が良い 樹林の中のルートを行き、鉄塔#36に出る 鉄塔を過ぎてすぐにボタンヅル* コウヤボウキ*の綿毛を見つける ボタンヅルの綿毛は見た目にはもやもやしたものしか見えないが種と綿毛が作る幾何学模様は美しい 樹林の中のルートを行き怒塚山山頂に出る
 
 山頂からは樹林越しに児島湖や岡山港が見える 目指す金甲山も伺うことが出来る 金甲山へ向かう縦走路に一歩踏み出した地点から樹林に遮られず瀬戸内海や小豆島を伺えるのに気が付いた 逆光になるが視界が広がり、ここからの展望が良い 景観を一望して金甲山へ向かう 樹林の中のルート 何回か下って 登り返すと鉄塔#127に出る 最後の下り斜面で工事が行われており斜面の木が切りはらわれていた 
 
 ルートには注意(索道が動いている時はその下に入らないように)と書いた立札がある 今日は人は見られず 動いているようなものも無かった その先に工事許可証の掲示があったが 許可期間は令和6年7月10日−令和8年7月9日との事 まだ暫らくは工事が続く
 
 鉄塔#127に出る ここは縦走路で展望が得られる場所 鉄塔の先に金甲山山頂が伺える 振り返ると怒塚山の山頂を伺える 山肌左手に工事機材などが見られ 樹木を切り払っているのか土が大部露出している
 
 鉄塔を後に樹林の中へ入る このルートもルート沿いに木々が切られており 中池ルートと合流する地点は幅広く切られていた そこに作業許可証を示す立札がある 合流点を数歩進んだところに三角点がある そして、数分行くと六合目の標識がある 登りが緩やかになったところでヤブラン*を見つける 実のついていないヤブランを幾つも見てきたが、ここでやっと残っているものに出会えた 七合目と書いた標識を見て、大きな樹の中のルートを登って行く 特徴ある樹肌が見られる クスの大木がいくつも顔を出す ルートは左にカーブすると間もなく左手に八合目の標識が現れ 右手前方に金毘羅宮の石の鳥居が見えてくる
 
 鳥居を右に見てルートを行くとすぐ分岐に出る 分岐を右に金甲山へ向かう 帰路はここまで戻り 誠徳院へ向かうみつがしわ新道林間コースを予定している
 
 分岐を登って行く 急な斜面を登り自動車道に出る ここからは自動車道を登って行く そして道路脇の花や実を探すが残念ながら見つけられない 怒塚山が見えるスポットで写真を撮る やっとコセンダングサ* キヅタ*を見つける 左に広い駐車場を見てルートを行く 駐車場には金甲山*2)と書いた案内がある 
 
 ルートは右にカーブする ボタンヅル*が今日も顔を見せてくれた そして展望台に出る 展望台に出るといきなり瀬戸内の海と島々が飛び込んでくる 展望台には島々の名前を記したイラスト版があり島の名前を確認出来る 逆光で写真にはうまく撮れないが小豆島などの島々を展望できる 
 
 金甲山山頂は旧観光レストランの屋上にある 営業はしていないが構築物は残っており屋上に行ける 建屋から入らず神社を祭ってある方から行く ミツマタが花芽を膨らませ サザンカが咲いていた 屋上に登る階段脇に金甲山の神籬(ひもろぎ)*3)と書いた説明がある ビワの花を見て、屋上にある山頂・三角点に出る 三角点から少し先にイヌビワ*が実をつけているのを確認する
 
 屋上からは展望台で見た景観を楽しむ事が出来る 景観を一望し下山する 下山は金毘羅宮の分岐まで戻り みつがしわ新道へ降りて行く
 
 分岐を右へ樹林の中のルートを行く 谷を左にして巻いて行く 土砂崩れがあった所を過ぎるとすぐに林間コースへの分岐があり、そちらへ降りて行く ルートは枯葉で読みにくい テープナビを頼りに慎重に追って行く 今日は趣向を変えてここで記念写真を撮る 山を下っている様子を後ろから自動シャッターで なんとか撮れたようだ 引き続きテープナビを追い降りて行く そして右手に渓流が見えてきたところで従来コースと合流する そこから10分も要せずに誠徳院に出る 
 
 誠徳院からは幅広のルートを行く 奥池を右手に見てルートを行き中池を目指す 花や実に出会えるのを期待していたがヒメウツギ*を見つけられただけだった 中池登山口周辺の木が切られていた拡幅するのだろうか?
 
 中池を後にルートを行く 野辺の花もまだ この寒さが影響しているのかホトケノザも花はまだだった ヘクソカズラ*だけいつもの所に残っていた 河川の改修工事が行われていた 案内板には今年3/31までと記載されていた 県道に出て県道沿いに駐車場へ 車載温度は4℃たった

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*1)急告!!
 平成21年4月12日(日)タバコの火の不始末と思われる山火事が発生し、多くの方々に多大なご迷惑をおかけしました。
 歩きタバコ、ポイ捨ては絶対にしないでください。なお、金甲山展望所以外では火気厳禁を実施中
 また ゴミの放置 草花の盗掘 車の駐車場所など 最低限のマナーを守れない人の入山は固くお断りします
 平成21年4月 令和2年12月3日(再制作) 金甲山・怒塚山愛好会
 

*2)金甲山
瀬戸内海国立公園の一角、標高403mの金甲山からは、瀬戸内の多島美や瀬戸大橋の遠景が望めます。
この名は、由加山(ゆがさん)の鬼退治に来た坂上田村麿が、戦勝祈願に金の甲(かぶと)を埋めたという伝説によります。

*3)金甲山の神籬(ひもろぎ)
ここは、「神籬」または「神籠石」、「いわさか」などと呼ばれる祭祀遺跡です。
原始時代の人々は、山や川、岩、大木、洞窟などを神聖なものとしてあがめ、恐れ、これらを信仰の対象としてきました。児島第一の霊山といわれた、ここ金甲山の頂上にも自然石を祭壇として神を祀っていました。
この建物の屋上にある小さな祠が祀られている岩をとりまくように、直径4メートルほどの環状に小石が置かれ、さらに、この岩から東南へ20メートルほど下つたところに幅1メートル、長さ2メートルほどの拝石といわれる平坦な石がありました。その石の下手は20人程が集まれる広さの平地となっており、これは、神話に国産みの神が産み給うた「吉備の児島、又の名を建日方別という」とあるように、その建日方別をこの岩に迎えて祀り、村の人々は拝石にいろいろな供物をして祈ったという原始信仰の名残りです。
昭和63年10月、遺跡の中央にあった岩に祠を建立し、大神地祗の神様を祀っています。
この度、両備グループ100周年記念事業の一環として、古から伝わる信仰の地・金甲山山頂が皆さんで楽しんでいただける憩いの場となるよう、また、この貴重な聖域を後世の人々へと遺していけるよう整備させていただきました。、
(出典)玉野市史(続編)昭和47年 玉野市役所発行 平成22年6月30日


アプローチ
 薄っすらと明るくなりはじめた頃倉敷を出発 車載温度-2℃ 倉敷川に沿って県道22を行く 藤戸寺を右に見て次の三叉路を左へ進む 植松駅の信号を左折、県道21を少し走り、玉野方面へ右折し県道22を行く サウスビレッジを左に見て田園地帯を走る ここではー3℃を示した え!と確認したので覚えている 国道30号を横断し、直進、次の交差点で右折して広域農道を行く 橋を越え信号を左折する 正面に怒塚山から金甲山につながる尾根が見える 県道45を左折 マルナカを過ぎ郡の交差点直前の駐車スペースへ駐車させて戴く 駐車している車は無い 車載温度-1℃