熊山



標高 508m    難易度 ☆     登り94分(城山ルート・堰堤から) 下り57分(権現道ルート・堰堤まで)  岡山県
倉敷からの距離    42Km        登頂日 2025/03/20   ガイドブック  F写真 動画

城山池登山口7:30−7:36鉄塔#16−7:40鉄塔#15−7:55鉄塔#14−8:03三角点−8:03写真8:10−8:22城山−8:34鉄塔#39−8:50鉄塔#208−9:02遊歩道−9:11展望台9:16−9:20遊歩道−9:30鉄塔#208−9:38分岐−9:48しょうね岩−10:01分岐−10:08合流−10:13城山池登山口

登山
 今日は熊山(くまやま508m)を訪ねる

 登山支度をして出発する いつも歩く舗装道路は車で抜けたので花や実は確かめられず 城山池を一瞥して城山ルートを登って行く ルートはすぐに急な登りとなる 切断した木が現れるがショートパスするルートがつきそこを行く もう頭をぶつける心配はない
 
 そこから数分登ると、ルートは右に折れ鉄塔#16に出る 鉄塔を潜り緩やかなアップダウンを行く ルート右手にメラノキシロンアカシアとヒサカキの花芽を見つける ここにもメラノキシロンアカシアがあったのかと情報をインプットする すぐに鉄塔#15に出る そこから少し下る 山を左に見て巻くように進み登りに入る そして流紋岩の岩肌の登りとなる 左手前方には城山が見える そして鉄塔#14が見えてくる 振り返ると、登ってきた鉄塔ルートや城山池を俯瞰する事が出来る
 
 鉄塔#14に出る 左に曲がるようにして、城山へ向かう いつものところにネズ*(*は実を意味する)を見つける ひとつピークを超えると三角点がある 三角点を過ぎたルートで記念写真を撮る 登っている後ろ姿を撮ってみた 三脚をセットし その前を歩き自動シャッターで撮った 自分の歩く姿はなかなかイメージしづらい 背中が丸まっているようには見えないので一安心 そしてルートを行く
 
 少し下ってから城山への登りにかかる ルートは急な登り、途中の木にテープナビがある そこを目印にルートを選ぶ 特徴のある根っこ(もう赤いテープは無い)を見つけ これで良いと回り込む形で最後の急傾斜を抜ける テープナビのある木のところで振り返り足元を見ると、山肌の樹林が美しい そこからあと少しのところのルートに落ち葉が幾層もつもりルートが見えない 足をするようにして足場を確かめ登る ほんの数歩の距離だが足場が見えないのは緊張した そして、城山の山頂台地に出る 台地を行くとケルンがある 近くの木に城山と書いた小さな標識がある
 
 城山を後に、緩やかな尾根歩きを楽しむ 後方からおはようございますという声がかかる トレイルランをされておられる方だ ルートを開け挨拶を交わす ここを走るのはさぞ気持ち良いだろう ほぼ平坦 土の感触がいい 展望が得られるところもある あっと言う間に走りすぎて行かれた 私もルートの感触を楽しみルートを行く そして鉄塔#39に出る ルート右手方向の樹木が切られ何かやられているようだった
 
 鉄塔#39から50m程行くと、中尾鉄塔コースと合流する 分岐を右にとり熊山へ向かう 樹林帯の中のルート 数分行くとまた分岐があり左に折れる 緩やかな登り コウヤボウキの綿毛が一つだけ残っているのを見つける 景観は得られない やがて、右手が開け、向かいの尾根が見え、前方に鉄塔か見えてきて、鉄塔#208に出る
 
 ここで権現道コースと合流 ルートの幅が広くなる 帰路はここまで戻り権現道を降りる予定 ゆるやかなアップダウンを行く ヒサカキが顔を見せてくれる 丸太の階段がありそれを登って行くと、遊歩道に出る 遊歩道を横断し、引き続き丸太の階段を登って行く 何か標識がある 近づいて見ると標高450mとある そして熊山遺跡の裏手に出る 正面に回り遺跡を見る そこには遺跡の説明板*1)が設置されている

 遺跡を後に 展望台へ向かう 朝の景観が広がる お二人連れがベンチの近くで景観を楽しんでおられた 私は挨拶を交わし展望台からの景観を一望する 景観はもやがかかったようではっきりしない 吉井川の流れはわかる 青空が無いのが残念だ
 
 お二人連れもベンチに戻って来られ どのコースを来られたのか伺う 初めてで自動車で来られた由 私のコースを尋ねられたので説明させて頂く 気持ちいいですね とここに来られた事を喜んでおられた お二人はお先にと展望所を後にされた 私も後を追うように下山する
 
 展望所からの降り口にはヤブツバキが幾つも花を咲かせているのを楽しみ 登ってきたルートを戻る 鉄塔#208まで戻り そこから権現道コースへ降りる 鉄塔を過ぎると道幅は狭くなる シダが伸び狭くしているように感じる ルートはしっかりしている ここでも標高400mと書いた標識を見つけた そしてそこを過ぎたところに分岐があり 分岐を左にとり権現道へ降りて行く
 
 途中吉井川の展望が得られるスポットがあり すぐに樹林の中のルートとなる しょうね岩に出る手前のルートが何故か雰囲気が良く心地良い 雰囲気を楽しみながらルートを行き しょうね岩に出る
 
 しょうね岩に出た途端景観が開ける 岩と松、そしてその先に吉井川 ここも好きなところだ 流紋岩からなる斜面 足元に留意し、前面に展開する景観を楽しみながら降りてゆく
 
 分岐を左に折れ 急な下りを注意しながら降りて行く 男性二人連れとすれ違い挨拶を交わす 急なところにはロープが設置されていた(今まで気づかなかったのか?) ロープがあると安心して降りられる 丸太2本からなる橋を渡りルートを行くと中尾鉄塔ルートと合流する そこから幅広のルートとなる 城山池を右に見てルートを行き 城山堰堤駐車スペースに そこには新たに6台駐車していた 車載温度は6℃だった

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*1)国指定史跡 熊山遺跡 管理団体 岡山県赤磐市 指定年月日 昭和31年9月27日

 この遺跡は、熊山山頂(508メートル)に在って、全国に類をみない石積みの遺構である。ほぼ、方形の墓壇の上に、割石をもって三段に築城している。第一段は南面が狭く、北面が広い台形、第二段は、南面が広く、北面あ狭い台形になっている。第二段の四側面の中央に龕(がん)が設けてある。第三段は、方形であるが、中央部分に大石で竪穴の蓋がしてある。
 石積の中央には、竪穴の石室(約2メートル)が作られていて、その石室に陶製の筒形(五部分に分けられる)の容器(高さ1.6メートル)が収められていた。この陶製の筒の中に、三彩釉の小壺と文字が書かれた皮の巻き物が収められていた。と伝えられている。
 陶製の筒形容器と三彩釉の小壺からみて、本石積遺構の築成年代は,奈良時代前期で、三段の石積の仏塔と考えられる。
 また、熊山山塊には、現在大小32基の石積の跡が確認されている。国指定の石積遺構に類似しているが、築成の目的、年代、築成者などは異なるものと思われる。



アプローチ
 朝食を終え倉敷を出発 車載温度1℃ 倉敷川沿いの河津桜が咲き出したのを右に見て2号線に乗り岡山へ向かう 流れはスムーズ 岡山バイパス辺りでは正面から朝陽がまともにそそぐ バイパスを抜け吉井川を渡る 香登駅前の信号を左折 新幹線を潜り道路を直進 T字路で左折 すぐ次のT字路を右折 次の三叉路で左へルートをとり 道なりに登って行くとNTN社宅裏手の墓地に出る 墓地の駐車場に駐車させて戴く 車載温度は1℃
 
 私に続くようにして車が1台 また登山支度をしている間にも車がやってきた どうやらお墓参りに来られたようだ 春分の日でお墓参りをされる方が多そうだ 墓地の駐車場に停めたら迷惑をかけそうだと判断 車を走らせ城山池堰堤の駐車可能なスペースに移動する ここにはどなたも駐車していない