擬宝珠山と象山



擬宝珠山 1110m  象山 1085m  難易度 ☆     登り27分 縦走63分 下り47分 その他16分   鳥取県
倉敷からの距離   139Km        登頂日 2025/05/08   ガイドブック   動画

駐車位置7:45=7:54登山口−8:21擬宝珠山山頂8:22−8:40第2リフト−8:56コル−9:25象山山頂9:26−9:46分岐−10:13レストハウス前湿原10:00=10:07駐車位置

登山
 今日は鏡ヶ成から擬宝珠山(ぎぼしやま1110m)・象山(ぞうやま1085m)を訪ねる

 登山支度をしていると登山者がロッジに向けて来られた サンカヨウを訪ねて来られたと思い 声をかけどこに咲いているかご存知ありませんかと伺う この辺りと擬宝珠山の斜面の方角を示してくれた やはりそうだった お礼を言い 支度を終え私も後を追う
 
 鏡ケ成の広場にある湿原を見ると 囲いが出来ており 黄色い花が伺える 2025/4/21にはこうした囲いも無く 緑すら見られなかったのにとその変化に驚く こちらは帰路に寄る事にしてサンカヨウを目指す
  
 登山道の左斜面に何かあるのが見えるのでその方向に向かう 近づいて行くと 擬宝珠山の山影にあたる部分緑の集団が見える サンカヨウだ かなりの広がりを持って咲いている 斜面の左手の方にネットで囲われたところが見られるのでそこに行ってみると その中はサンカヨウがびっしり そして花も咲かせている ネットには入れそうもないので 周辺の山肌に咲いているサンカヨウを選びカメラに収める 先ほど尋ねた方も写真撮影をされていた
 
 駐車場からも近いし 日影にもなっていた事から下山してから再度訪ねてもいいなと思い サンカヨウを後に擬宝珠山へ向かう ここから登山道へ向かわれる方が多いのだろう 自然にルートがついており 斜面をトラバースする形で登山道に合流し山頂を目指す
 
 樹林のルートに入る ルートにはもう雪は見られない 斜面にはところどころ残っているのが見られる ブナの新緑を楽しみながらジグザグに登って行く エンレイソウ ユキザサ カンスゲ クロモジ ウリハダカエデ ハウチワカエデ等が顔を見せてくれる 山頂に近づくと 樹間から烏ケ山を伺え そして尾根縦走路に出る 縦走路に出てから1分も要せずに擬宝珠山山頂に出る
 
 山頂から皆ケ山や三平山の方角の景観を楽しみ(烏ケ山は見えない) 尾根に咲いていると思われるカタクリを狙って すぐに縦走路へ向かう
 
 先ほど飛び出してきた縦走路の分岐に戻る そのすぐ先に緑のロープ そしてそこにカタクリが咲いている ロープは短く すぐに尾根道に緩やかなアップダウンを行く ハウチワカエデやオオカメノキが咲いてるのを見てルートを行くと すぐにカタクリの固まりが顔を見せ つづいて、緑のロープがルート両脇に カタクリを見ながらその中を抜けて行く ふと、眼をあげたらタムシバを見つけた 緑のロープは続く 笹原から1m程の幅でカタクリがびっしり生えている 人工的に育てられているような感じもするが それなりに楽しめる 白い花を探したが残念ながら見つからなかった 

 グリーンのロープが終わり 樹林の中へ降りて行く 第二リフトを見逃した事があったので意識して眼をやる 数分で第二リフトのところに出る すっかり朽ちてしまい足場が散乱している その空間から烏ケ山を伺う事が出来る 尤も そこから少し降りたところに烏ケ山ならびに象山を展望できるところがあり 今日もそこからの景観を楽しむ
 
 ルートを降りて行く前面には新緑に覆われた象山のピークが迫ってくる ショウジョウバカマ ヒメヤシャブシ ヤマヤナギ サンカヨウも一輪咲いているのを見て、コルに出る
 
 コルは分岐になっており休暇村の方にも行けるが直進し象山へ向かう コルからはなだらかな丸太の階段を登って行く 丸太の階段から石段になり また丸太となり石段となる事を何回か繰り返しながら高度を上げてゆく 振り返ると擬宝珠山の山容の変化が伺える また、左手の展望が得られ広場や擬宝珠山を伺う事が出来る 私が駐車している駐車場も見え 随分と車が増えている 団体さんだろうか人の固まりが見える ダメ元でズームで撮る ルートでウリハダカエデ クロモジ ヤマヤナギ セイヨウタンポポ ナガバモミジイチゴ アカモノの花芽 イワカガミの花芽 ミツバツチグリなどを見つけながら登って行くと分岐に出る 分岐を右に折れ山頂へ向かう 分岐から数分で山頂に出る
 
 山頂にはどなたもおられない 三角点と山頂標識がある 山頂から皆ケ山 擬宝珠山 国民休暇村 三平山や毛無山に連なる山並み 烏ケ山と景観が広がる ここでもイワカガミの花芽を見つけた

 すぐに下山する 先ほどの分岐に戻り 今度は新小屋峠の方角に降りて行く 正面に烏ケ山が見える 前回イワナシを見つけたのでそこを確かめたいと左に留意してルートを降りて行く ショウジョウバカマを見て イワナシの葉を見つける事が出来た 花は終わっていた 実を見る事が出来るといい
 
 ルートを降りてゆく 象山展望台に出るが特に花は見られない 大山外輪山の景観ももう少し降りたところから伺えるので そのままルートを降りて行く 象山を回り込むようにして降りて行く そこから矢筈ケ山や甲ケ山なども見える ルートの角度が変わると正面の景観が大きく変わるのも面白い 前回このルートでも前回数か所でイワナシに出会ったことから、留意しながら降りて行く やっと1ケ所見つけた 花がまだ残っていた
 
 そして樹林帯に入り 分岐を国民宿舎の方向へ左に折れてルートを行く ルートにはもう雪は見られない しかし ルート右手の谷筋にはまだしっかり残っていた そして湿原に出る
 
 何だろう 湿原はもやいでいる 野焼きをやっていた 区画を取り囲むようにして人がいて その中が焼かれている 取材なのか制服を着た女性が写真を撮っていた 立っている人に毎年こうして焼かれるのですかと伺うと そうだ 例年は4月に行うのだが天候が悪くて今日になったと話してくれた 象山に登る途中団体の写真をズームで撮ったと書いたが 帰宅して写真を見ると どうやらこの作業の為に集まった人々のようだ 期せずして野焼きを見る事が出来た
 
 現場を後に自動車道を横断し 湿原へ向かう 足元にムラサキサギゴケが特徴のある花を咲かせているのを見つけ 草芝のルートを行く 湿原はロープを張り巡らしている 黄色い花の固まりはラッパスイセンのよう ズームで写真を撮り確かめる そして車のところに戻る リュックを置いてカメラと三脚を手に サンカヨウの場所へ 山影から外れており明るい光を受けたサンカヨウをカメラに収める事が出来た そしてサンカヨウのところで記念写真を撮る

 駐車場は満車状態車載温度は16℃を示していたが 鏡ケ成の温度表示は15℃だった


アプローチ
 明るくなり始めた頃、倉敷を出発する車載温度10℃ 酒津から高梁川沿いを走り 川辺橋 総社大橋と抜けてゆく 豪渓泰橋入口7℃を確認し、信号を左へ曲がり180号を北上する 井倉6℃ 新見6℃ 新見市街地を抜け 更に北上する 小原トンネル 阿福トンネルと2つのトンネルを抜ける 千屋5℃を確認 明地トンネルへ向かう トンネル出口は10℃ 大山が良く見える 高尾で181と合流そのまま181を日野川沿いに走る 江府で右に折れ482に乗る 下蚊屋ダムまで走り 案内にしたがい右下に降り広域農道を行き鏡ケ成に向かう 広域農道に出ると左前面に大山と烏ケ山が見える 車を停めパチリ この先に行くと大山は烏ケ山の背になり見えなくなる そして、大山蒜山スカイランであった県道45に合流 鏡ケ成に温度表示は10℃ いつものように擬宝珠山登山口に近い駐車場に 車載温度は11℃だった すでに1台駐車していた