上蒜山



標高 1200m 難易度 ☆☆  登り100分(八合目まで) 下り65分(八合目から) その他35分  岡山県
倉敷からの距離   122Km        登頂日 2025/05/13   ガイドブック  F写真 動画

登山口駐車場7:20−7:38牧舎−7:44登山口−8:00ニ合目_730mH−8:14三合目_810mH_8:17−8:38五合目_920mH−8:40展望−8:47六合目_955mH−9:21八合目_1100mH_9:38−9:59六合目−10:04五合目−10:18三合目−10:26二合目−10:38登山口−10:43牧舎−11:00駐車場

登山
 今日は、上蒜山(かみひるぜん1200m)を訪ねる

 登山支度をする 足元にカキドオシが花を咲かせている 隣に駐車されている方も登山支度をされていた お先にと声をかけ出発する 自動車道を少し戻り 案内に従いルートに入っていゆく 自動車道にはハルサキヤマガラシが黄色い花を咲かせていた 
 
 幾らか登り ほぼ平坦な土の道を行く ヤマフジ アケビが咲いている 足元に黄色い花が見られるがまだ開いていない(帰路確認葉の形からケキツネノボタンのようだ) ルートは複数のルートが交わっている広場のようなところに出る 標識がありV字に折れるようにしてルートを行く ここから登山口まで800mとある 幾らか登りのようだがほぼ平坦 両脇に新緑 陽射しを受け美しい これはいい 蒜山高原の爽やかさと花や実を楽しめそうだ 大きな木に白い蕾を沢山つけている GoogleLensで調べたらミツバウツギのようだ ムラサキサギゴケ ナガバモミジイチゴ*(*は実を意味する) ミツバアケビ ウツギ* ミズキ カキドオシ レンゲツツジ ワラビ タニウツギの花芽などが顔を見せてくれる 今度は草原のルートとなり ヒメオドリコソウ セイヨウタンポポ ウシハコベ オオイヌノフグリ キツネノボタンなどが顔を見せてくれる そしていつも駐車場として利用させて頂いている牧舎に出る ここまで約1km 花を楽しみながらではあるが18分要していた
 
 登山道を示す標識を見て ルートを行く ヒメオドリコソウ タネツケバナ キツネノボタンが咲いている キツネノボタンが広場一面に咲いているのも見応えがある 同じ黄色でも少し違うヘビイチゴも咲いていた フキノトウの綿毛がきれいだ 放牧場の中にルートがありフェンスを跨ぎ、有刺鉄線で囲まれた牧草内のルートを行く 牧草のルートでは花は見つからなかった そして登山道入口に出る
 
 登山口には大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内*1) と書いた大きな案内板と蒜山登山を楽しんでいただくために*2) と書いた案内がある 登山道へ入って行く 樹林の中のルート 薄暗いルート、樹林特有の雰囲気を感じる 土の感触そして杉の小枝のクッションを楽しみながらルートを行く アオキ ユキザサ エンレイソウが顔を見せてくれた 左にカーブし擬木の階段のルートとなる 階段を避け、腐葉土のクッションを楽しみながら登って行く 次第に傾斜がきつくなり 階段のルートに戻り一歩一歩ゆっくりしたペースで刻んで行く 斜面にマムシグサが顔を見せてくれた
 
 急な登りもやがて右にカーブし、傾斜が少し緩くなる そして、樹林帯を抜け二合目に出る 二合目から草原の中のルート ルート両脇に低灌木があり、新緑がきれいだ クヌギが特徴ある花をつけていた おや!イワカガミだ 今日出会う事を期待していた花だがここで出会えるとは予測していなかった そして三合目の標識に出る
 
 三合目からは石がゴロゴロしているルート ルートは右にカーブし、つづいて左にカーブすると前面が開け五合目に続く草原が展開する 青空が広がり気持ちが良い ミヤマガマズミ タンナサワフタギの花芽 クヌギ ヤマツツジなどルート左手の灌木低樹林帯に顔を見せてくれる 右手は笹原の草原 こちらも留意してルートを行く ここでもイワカガミが顔を見せてくれた 数は少ないが五合目の標識の近くでは数花見つける事が出来た また標識の近くにはヤマヤナギ*が特徴ある実をつけていた
 
 五合目の標識を過ぎて、少し登ると展望の得られる場所に出る ここから登ってきたルートを俯瞰出来 三平山も確認出来る
 
 ここからは灌木樹林帯を左にした緩やかなルート ぐんと足が軽くなる ナガバモミジイチゴ ウリハダカエデ クロモジ オオカメノキが顔を見せる ルートは左にカーブし樹林のトンネルを抜け六合目に出る
 
 六合目から草原の中の登りとなる 前方にピークが見える ピークを越えると七合目にあたる ミツバツチグリがやっと起き出した そしてピークを越えると今度は八合目のピークが顔を見せる 
 
 しばらくは緩やかな登り ミツバツチグリがあちらこちらに咲いている 左にカーブし低灌木樹林を左にする そこにはハウチワカエデの花芽 ウリハダカエデ ミヤマガマズミの花芽 クロモジ クヌギなど春の息吹が感じられる また、足元にはカタクリが顔を見せてくれる カタクリは花のピークは過ぎ実も見られるが中には美しさを留めている花も見られる 今度はトキワイカリソウが顔を見せてくれた そして一歩一歩斜面を登って行く
 
 今日は何故か身体が重い 七合目のピークを登る時もかなりきつく感じた ここまで来たのだから八合目までは頑張ろう 八合目の景観ならびに花の様子を確認出来れば その先は良しとしよう そういう思いでなんとかたどり着いた

 八合目は上蒜山一番の景観が得られるスポット 青空の下 360度の景観を楽しめる 正面に上蒜山山頂 その右手に中蒜山 下蒜山のピークも良く見える 左側に目を移すと、こちらは大山・烏ケ山や矢筈山などに連なる山並を見る事が出来る 振り返ると三平山から毛無山に連なる山並 リュックを下ろし周辺を散策 花を探す カタクリ トキワイカリソウを見つけたがイワカガミは見つからなかった
 
 上蒜山を背に記念写真を撮り下山する そうしている間に4名程の登山者が登って来られ 八合目で一息入れ また登ってゆかれた
 
 下山は登ってきたルートを降りる 疲れている為か降りるテンポもゆっくり 足元を確かめながら慎重に降りる 途中すれ違った男性から縦走されたのですか?と聞かれたので いやいやこの山も行けず八合目で降りてきたと話す マイペースが何より大切ですよ 先日広戸仙で登山者が墜落 疲れていて踏ん張れなかったんでしょうね と 山の話 熊の被害事故の話など交わした
 
 五合目で再度イワカガミを楽しみ降りて行く 二合目からの樹林帯では適当なところから腐葉土の中を降りて行く 登山道を降り 牧舎のところを抜け 更に1km 緩やかな下りであり足は運ぶものの登りの時の元気さが無い 結構長い距離だったのだなと思いながらルートを行く ケキツネノボタンは陽射しを受け花を開いていたのをカメラに収め駐車場に 駐車場は5.6台増えていた 車載温度は陽射しを受け26℃だった 少し走ったところでは23℃を示していた

 帰り支度をしている時に1台車が 自転車をデポしてまた走って行かれた どこから縦走されるのだろうか? その元気さが懐かしい
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*1)大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内
 登山道 所要時間(参考)
 旧上蒜山スキー場駐車場→20分 上蒜山登山口→100分上蒜山頂上→60分 中蒜山頂上→30分 フングリ乢→70分 下蒜山頂上→ 70分下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場→1.2km上蒜山登山口→2.4km上蒜山頂上→1.6km中蒜山頂上→1.2kmフングリ乢→1.9km下蒜山頂上→2.4km下蒜山登山口
 旧上蒜山スキー場駐車場←15分 上蒜山登山口← 70分上蒜山頂上←60分 中蒜山頂上←50分 フングリ乢←50分 下蒜山頂上←100分下蒜山登山口
 

*2)蒜山登山を楽しんでいただくために
 登山の準備は万全ですか?
 ・登山道は道が狭く、滑りやすい箇所等あるため、登山靴装備のうえ、十分注意してください。
 ・ルート及び気象情報等を確認し、無理のない計画で登山を楽しんでください。
 ・山の天気は急変(強風、雨、雪等)することがあるので今一度装備品の確認をしてください。
 登山には危険が伴います!
 ・クマの生息地域です。鈴などの音の出るものを持ちましょう。
 ・無理をせず、日没時間までには下山しましょう。
 ・中蒜山頂上付近に避難小屋があります。
 ・携帯電話が通じない箇所があります。
 自然を大切にしましょう
 ・ゴミは全て持ち帰りましょう。
 ・自然の動植物を採取してはいけません。


アプローチ
 薄っすらと明るくなった頃倉敷を出発 車載温度13℃ 吉備路429を行き県道271を経由して再度足守の手前で429に乗り 足守 吉備中央町 加茂川と走って行く 加茂川道の駅車載温度5℃を確認 小森温泉 旭川ダムを抜ける 旭川ダムの水位は通常レベルに下がり湖岸の土が顔を見せていた 旭町で県道30へ左折 落合9℃の表示を見て313に乗る 落合 久世 勝山と市街地を走り 引き続き313を北上し湯原へ 勝山9℃ 湯原9℃ 湯原のトンネルを抜け中和村に入る 改修された道路を気持ちよく走る 前方に蒜山の山並みが見えてくる 蒜山市街入口で313と別れ482を直進する 蒜山7℃ 下蒜山登山口を見送り、蒜山振興局を過ぎてすぐ右折する そこには、案内表示が設置されていた 今度は県道422を左折し蒜山道の駅方面へ走る 道の駅を過ぎいつも右折している百合ケ原を過ぎ上蒜山登山口駐車場を目指す 標識がありそこを右折 広い駐車場に駐車 すでに5台駐車していた 車載温度11℃