毛無山



標高 1218m    難易度 ☆☆     登り114分 下り114分(白馬山経由)  岡山県
倉敷からの距離   113Km        登頂日 2025/07/05  ガイドブック  F写真 動画

駐車場7:30−7:49登山道入口−7:52三合目−8:05四合目−8:13五合目−8:20六合目8:23−8:37七合目−8:54八合目8:58−9:18九合目−9:31山頂_1218m9:46−9:59九合目−10:11俣野分岐−10:53白馬山_1060m11:00−11:41林道−11:47駐車場

登山
 今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる

 登山支度をして出発する 駐車場の脇にシモツケが咲いている こんな所に咲いていたのだ 橋を渡る ナナカマド*(*は実を意味する) ネムノキ#(#は花芽を意味する) ハウチワカエデ*を見つける 「ツキノワグマ生息地域」*1)の標識続いて 毛無山(大山隠岐国立公園)*2) 毛無山−朝鍋鷲ケ山登山道*3)の大きな案内板の脇を行く クマシデ* リョウブ#が顔を見せてくれる 標高680mと書いた標識を見て舗装道路を行く
 
 道路沿いの花を探しながらルートを行く ドクダミ ツリバナ# キツネノボタンを見つける そして樹林帯に入る ヤマアジサイが時々顔を見せてくれるが花は少ない コアジサイ* ウリノキ* ウツギ*をみつけながらルートを行く ルートには毛無山*5)と 書いた標識があり また少し歩いたところに毛無山は22世紀に残す自然の博物館*6) 毛無山(ケナシガセン)*7)と書いた案内標識がある ここから道幅が狭くなり登山道となる

 登山道を行く 旭川源流の碑が右手にある ミヤマハハソ* ウリノキ*をみつけ三合目の標識を見て 渓流に沿ってゆるやかな登りを行く クロモジ* ウワバミソウ# をみつけ 渓流を跨ぐようにして抜け傾斜を登って行く ここで、渓流と別れ ブナ樹林の中のルートとなる こにはモミジハグマ#が顔を見せてくれた
 
 幅広のルートをジグザグに登って行く ヤマアジサイ トチバニンジン#が顔を見せてくれる 四合目の標識 続いて 毛無大岩の脇を登って行く エンレイソウ* ムラサキシキブ# ツクバネソウ*などが顔を見せてくれる エンレイソウにミニトマト程の大きさの実がついていた このような実が出来る事を初めて知った ネットで調べると食べる事も出来るとか
 
 五合目の標識を過ぎた辺りから 花に出会えないか期待しながら登る ウバユリ#が堂々とした花芽をつけていたが 花はミズタビラコに出会えただけだった マムシグサ*を見て六合目に出る ここで麦茶休憩をとり一息入れる
 
 六合目の標識を過ぎると六合大杉がある この辺りも花が顔を見せてくれるところ キツネノボタン* クルマバソウ* ヤマアジサイ ニワトコ*を見つける ヤマアジサイは丁度スポットライトを浴びたように花に木漏れ日があたっていた 六合大杉を過ぎると スギは少なくなりブナ樹林の斜面が広がる ルートは右にカーブして斜面をトラバースするように過ぎ そしてまた左に折れ 斜面を登って行く 七合目の標識を見て、更に登りが続く ここの登りが結構つらい ヤマジノホトトギス#が顔を出していた 左にカーブして傾斜が緩くなるとほっと一息入れられる そして八合目に出る
  
 八合目でも麦茶休憩をとる 心地よい風が通る 見上げると真っすぐに伸びた枝が美しい 八合目をスタートする 傾斜のきつい場所があるがそう長くない 耐えて登って行く そこを過ぎると傾斜は緩くなり 見事なブナ樹林を楽しめる 休憩小屋が見えてきて九合目に出る
 
 九合目の標識を後にルートをジグザグに登って行く ハナニガナ ツルアリドウシが顔を見せてくれた そして樹林を抜け笹原のルートに ここに出てはじめて展望が得られる 登ってきた山肌を伺える また周辺の山並みも伺える 
 
 展望を一覧し、笹原のルートへ向かう 振り向いた時、眼に入ったのはササユリ ここで出会えると思ってなかったので嬉しいビックリ 2輪並ぶようにして咲いていた カメラに収めルートを登って行く ヒヨドリバナ ノアザミ アカモノ*が顔を見せ ササユリも今度は3輪顔を見せてくれた そして山頂に出る
 
 山頂にはどなたもおられない 途中私を抜いて登って行かれた方がおられたが、その方もおられなかった 先に行かれたようだ 大山は見えるのだがぼんやりした景観 山頂に設置されている温度計は23℃を示していた 縦走路で咲くササユリと記念写真を撮った記憶があり 様子を見るも花の勢いはなく 形が崩れているものも見られたので ササユリと撮るのは見合わせて大山を背にパチリ 山頂広場にはコナスビ ヒヨドリバナ セイヨウタンポポ タニウツギ*が顔を見せてくれた
 
 山頂周辺でうろうろしている間に女性の方が登って来られ挨拶を交わす お一人登山で装備もしっかりされておられる 伺うと月一のペースでは登っている 駒ヶ岳を狙っているなどの話を伺った 先に行かれるのかと伺うと今日はピストンとの事 私は白馬を経由でと言い お先に失礼する
 
 山頂を後に 縦走路を白馬山へ向かう 山頂からすぐのところにササユリが顔を見せてくれた 降りて行く方向から見ると花の後ろ姿を見るような感じ ああ幾つも咲いているなと振り返るとちょっと残念なスタイル 今年のササユリは早店じまいのようだ 
 
 樹林帯に入る 春先はオオカメノキが見事な場所だ 足元にオトギリソウが顔を見せ アズキナシ* オオカメノキ* タンナサワフタギ* ガマズミ* ノリウツギ#を見て九合目に 九合目付近のブナ樹林は雰囲気が良く 九合目の標識を入れたスナップは好きな写真 今日もパチリ カマツカ* リョウブ# サワフタギ* トチバニンジン# クロヅル オトギリソウなどを見つけて俣野分岐のカタクリ広場に出る ここに書いたクロヅルは初めて見る花 GoogleLensの候補から判断した 
 
 カタクリ広場に出る分岐に標識や案内図が整備されていた カタクリ広場はカタクリは終わり草が覆っていた カタクリ広場を後に白馬山へ向かう ブナ樹林を楽しみながら軽いアップダウンを繰り返す 俣野ルートと大山を伺えるスポットがあり 今日もそこからの景観を楽しむ 花や実は ツルアリドウシ ナナカマド* ミヤマシグレ# カマツカ* ミヤマガマズミ* チゴユリ*など見つけ白馬山に出る
 
 ぼんやりした景観の大山だが一瞥して下山する 足元はしっかりしているものの下りのテンポを楽しむ余裕がない 暑さで疲れたのか長い下りに耐える 登りのルートと合流し歩きやすい舗装道路となり一安心 無事車のところに 木陰に置いていたものの陽が注いでおり車載温度は31℃だった 雌滝のところの木陰で確認したら29℃まで下がっていた ちなみに倉敷では36℃の車載温度を示した
 
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*1)「ツキノワグマ生息地域」
 ・音の出るものを持参しましょう
 ・明け方・夕暮れの入山には特に注意しましょう
 ・爪痕や足跡を発見したら引き返しましょう
岡山県 美作県民局
 

*2)毛無山(大山隠岐国立公園)
 概要
 毛無山一帯の森林は、自然度の高さ及びその規模において岡山県でも一級のものです。
 平殴14年3月には、この地域一帯が大山隠岐国立公園に編入され、中でも毛無山の南斜面は自然環境を厳正に保全しなければならない「特別保護地区」に指定されました。
 また、毛無山は標高1,218mで、頂上からは360度の展望が開け、北は大山や日本海、南は吉備高原の山並みをのぞむことができます。
 自然
 毛無山の森林の特徴は、県下でも最大規模を誇るブナ林です。この森に生育・生息する動植物の多<が、岡山県版レッドデータブックの選定種になっています。健全で極めて豊かな動植物層が認められ、ブナを主体とした広葉樹と天然スギが混交する独特の自然環境を呈しています。
 日本のブナ林は日本海型と大平洋型の2つに大き<分けられますが、この地域のブナ林はチシマザサやヒメモチが生育する日本海型の特徴とクロモジやチマキザサが生育する太平洋型の両方の特徴を併せ持っています。
 主な動植物(※は「岡山県版レッドデータブック」選定種)
 植物
・カタクリの花
 4月下旬−5月上旬にかけて白馬山への縦走路沿いに見られる。
 動物:両生類
・ハコネサンショウウオ(幼生)※
 日本にすんでいるサンショウウオで、ただ1種肺を持たないサンショウウォ目の仲間。尾の長さが体長の半分以上あるのが特徴。
 タゴガエル※
 伏流水の湧き出る場所などに産卵する。ふ化したオタマジャクシは、餌を食べないで蓄えられた卵黄の栄養のみで成長し、変態します。
 鳥類
・アカショウビン※
 くちぱしが大きく鮮やかな赤色をしています。
・アカゲラ
 「ケツ」と一声づつ区切って鳴きます。
 昆虫類
・フジミドリシジミ※
 幼虫はプナの葉のみを良べるブナ林固有の蝶です。
・ウスイロヒョウモンモドキ※
 幼虫は、カノコソウやオミナエシを食べ成長します。生息地は限られ、絶滅の危惧に瀕しています。
 
 斜面上部に生育するブナは樹齢130年で、大きいものは幹周り3m、樹高30mになります。
 
 毛無山のブナ林は、「水源の森百選」(平成7年7月林野庁)、毛無山のブナとカタクリの花は「かおり風景森百選」(平成13年10月環境省)に選ぱれています
 

*3)毛無山−朝鍋鷲ケ山登山道
 ここから先は大山隠岐国立公園及び毛無山鳥獣保護区の「特別保護地区」に指定されており、許可なく動植物を採取捕獲又は、損傷することは、法律で禁止されています。また、野生動植物の捕獲、盗堀防止などのため所持品の点検などにご協力をお願いすることもあります。
違反した場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金刑に処せられます。

登山者へのお願い!
・トイレは必ず入山前に済ませて下さい。  ゛
・入山届けを行って下さい。
・マウンテンバイクの乗り入れはしないで下さい。
・焚き火など火気は使用しないで下さい。
・自分のゴミは自分で持ち帰って下さい。
・歩きながらのくわえタバコや投げ捨ては行わないで下さい。
・登山道以外の山や川には立ち入らないで下さい。
・ペットを連れての登山はしないで下さい。
★4合目からは携帯電話が使用出来ます。

四季の花々
3−5月 マンサク・キクザキイチゲ・タムシバ・トキワイカリソウ・ダイセンキスミレ・ヤマシャクヤク・カタクリ・ササユリ
6−8月 アカモノ・ツクバネソウ・ユキザサ・ナツツバキ・ホソバヤマハハコ・オオバギボウシ・サラシナショウマ・ホソバシュロソウ・マルバタケブキ
9−10月 ホツツジ・マツムシソウ・オタカラコウ・ウメバチソウ・ヤマラッキョウ・ツルニンジン

今ある自然を大切に!残して良いのは足跡だけ!とって良いのは写真だけ!
お互いマナーを守って楽しい登山をしましょう。
環境省・岡山県
 

*4)毛無山の自然を大切に 岡山県
 毛無山は県下でも最大規模のプナ林を中心とする珍しい林相、植生がみられ、また貴重な動物の生息地ですので1994年3月に岡山県有地として保護することにしました。この優れた自然をいつまでも大切に伝えていくため動植物の採取はすべて禁止されています。
 また火災の防止はもとより、ゴミは持ち帰ってくださいますようご協力お願いします。(問合せ先 岡山県 新庄村)
 

*5)毛無山
 毛無山(1218m)は、1300年昔、修験者の役行者小角によって開かれたとされている。
 霊峰の戴には役行者神変大菩薩を祭り、後山と並ぶ修験道の行場として女人禁制の山岳信仰の聖地であったが、戦後より自由に参拝している。
 
 
*6)毛無山は22世紀に残す自然の博物館
毛無山自然保存林利用にあたっての心得
毛無山の貴重な自然を守るため、次のことに気をつけましょう。
・登山道・散策路以外の山や川には立ち入らない。
・野生動植物の採取禁止。傷つけたり持ち帰ったりしない。
・案内板や標識は大切に。
・たき火など、火の使用禁止。
・ペットを連れての立入禁止。
・トイレは山の家のトイレを使用する。
・ゴミ一切持ち帰り。
・ラジオなど大きな物音を立てない。
今ある自然を大切に。残してよいのは足跡だけ、とってよいのは写真だけ。
岡山県
 

*7)毛無山(ケナシガセン)
 標高1218mで、中国山地の主峰の一つである。
 登山道に沿って約150種の植物が見られ、頂上付近には、アカモノ、ダイセンヤナギ、イワカガミなど高山性植物があり9合目までは、ブナの原生林で天然スギも多い。     
 頂上からは、大山や日本海が望め中国連山や兵庫県から四国にかけての雄大な眺望は、中国地方屈指の景観である。
 山頂まで約1時間、毛無山から朝鍋鷲ケ山にかけて、縦走できる、(約5時間) 新庄村
 

*8)毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走案内
毛無山−朝鍋鷲ケ山縦走時間
毛無山−40分→白馬山−140分→金ケ谷山−40分→朝鍋鷲ケ山−40分→登山口

貴重な自然を守るため、次のことに気をつけましょう。
・登山道・散策路以外の山や川には立ち入らない。
・野生動植物の採取禁止。
・火の使用禁止。
・ゴミ一切持ち帰り。
・案内板や標識は大切に。
 

*9)カタクリ
 ユリ科 カタクリ属
 落葉樹の下に生息する多年草。
 寿命は長く、7−8年の栄養成長期を経て15−20年の間、開花結実を繰り返す。
 花の見頃は4月下旬−5月上旬で、紅紫色の花を咲かせ長さ5−6cmで反り返るのが特徴。
 地下茎には澱粉を貯え、片栗粉の原料になることでも知られる。
●柵の中には入らないで下さい。
●株・種の採取は禁じられています。



アプローチ
 今日も明るくなってきた頃倉敷を出発 車載温度28℃ うん暑い 吉備路429を走り180を横断して県道271を経由 足守の手前で再度429に合流 足守 加茂川と抜けて行く 加茂川道の駅で小休憩車載温度23℃ 丁度良い 小森温泉 旭川ダムと抜けて行く ダムは定常水位 旭町から県道30へと左折し、旭川に沿って落合へ 落合入口の温度29(車載26)℃を見て313に乗る 落合インターチェンジを左に見て直進 久世で旭川(久世大橋)を渡って181と合流し勝山へ 旭川(勝山大橋)を渡り 次の三叉路で313と別れ 181を直進する 新庄川に沿って美甘 新庄と走って行く 勝山の温度見落とし 美甘24℃ 新庄23℃を確認 道の駅を過ぎて 毛無山登山口の案内に従い県道58へ右折 毛無山登山口の標識を左折し登山口へ向かう 雄滝の前を走り毛無山登山口に 駐車場にはすでに4台駐車 一番奥の日影のところに駐車 車載温度23℃ 私の後からスグ゙2台入って来られた