旧野崎浜灯明台
文久3年(1863)野崎浜への塩買船を導く燈台の役目と、塩釜明神宮への献灯を目的に建てられた。
文久3年といえば東野崎浜北区(胸上塩田)を築町し武左衛門生涯の仕事が完結する年であり、彼は
翌元治元年(1864)8月、76歳で歿している。
灯明台は、勾欄つきの中台に燈室を組み、その上に宝形造本瓦葺の屋根をのせ、頂上に宝珠を
支えています。
総高約9m、均整のとれた美しい建物で、倉敷市の文化財に指定されています。
江戸時代の木造燈台の遺構としては、県下唯一のものです。