韓国岳(1700m)

本来、信州へ行く予定だったが、天気が良くない為
急遽、九州南端の韓国岳と開聞岳に変更。

1日目
ETC深夜割引を利用する為、午後2時30分、倉敷を仲間と出発。
山陽道 玉島icから九州道 えびのicまで高速道を走る。
えびのPAで時間待ちし、午前0時、高速を下りる。

えびの高原へ到着したのは夜中の午前1時。
早速、満点の星と天の川をつまみに、ビールを飲み仮眠をとる。

2日目
午前4時30分、起床。
いつもの事だが、狭い車中ではあまり眠れないよね〜。
登山口駐車場へ移動し、お湯を沸かしコーヒーを入れ朝食タイム。

午前6時過ぎ、涼しいうちに登頂開始。

まずは駐車場の向かいにある石段を登って行くと、レストセンターからの
登山道と合流する。

左手には硫黄山(賽の河原)があり、硫黄の匂いがあたり一面に漂い
岩は白く変色している。
また所々に、薄黄色の硫黄が顔を出している。

登山道は賽の河原を右折し、ガレ場を登って行く。
しばらくすると一旦下り、樹林帯の中に入り、涸れ沢を渡る。

少し進むと一合目に着き、ここから本格的な登りになる。

登山道には親切に、一合毎に何合目という標識が立っており
今自分が、山のどのぐらいの位置に居るのか判る。

ここから階段状に整備された登山道になる。

一合目から五合目までは、同じような登りが続き飽きてくるが
次第に、えびの高原が望めるようになる。

所々、階段が崩壊しており、歩きにくい。

約50分で五合目に到着。

ここはわりと広く、この登山道の休憩ポイントとなっている。
今日は天気が良いので、素晴らしい眺望だ。

五合目から、足元には岩がゴロゴロしていて歩きにくい。
階段もほとんど崩壊している。

8合目の標識が見えてくると、勾配もゆるくなり、展望も充分に楽しめて
とてもいい気分で登れるよ。

特に右手の大浪池の眺望が素晴らしいね〜。

左下に爆裂火口が見えはじめると、山頂は近い。
その縁を巻くように登って行くが、足元は相変わらず
火山岩がゴロゴロして歩きにくい。

少し登ると、霧島山縦走案内板の向こうに
高千穂峰をはじめ、縦走コースがド〜ンと現れる。
これは感動ものですよ〜。

午前7時15分、韓国岳山頂へ到着。
まだ時間が早いので、先客は4名のみ。
しばし雑談を楽しむ。
この内の東京から来られた方とは、明日の開聞岳で再会する事に。(^^ゞ

山頂部は火口縁の岩壁で、標識がないと判りにくい。
まずは恒例の三角点へタッチ。

韓国岳の火口は直径約800m、深さ300mの断崖絶壁、火口底は直径約150m。
霧島複合火山帯の中では、一番のスケールを誇る。

おっと、忘れない内に記念写真をパチリ。

山頂からは、霧島連山が北から南に
獅子戸岳、新燃岳、中岳と顕著なピーク、高千穂峰の眺望が素晴らしい。

この壮大な霧島連山を見ると、縦走をしたくなったが
今回は時間の関係で、泣く泣く断念した。

大浪池は霧島山の火山活動によって、約4万年前に形成された火口の跡に
水が溜まって出来たらしい。

この火口から噴出した大量の軽石が、周辺の地層に残されており
イワオコシ軽石と呼ばれている。池の水深は11.6m、水質は強い酸性で
透明度が高いため池底まで見通すことができる。
池から流出する川はない。

池を擁する火山の標高は1412m、水面の標高は1241mであり
常時水を湛える火口湖としては、日本で最も高い場所にある。

下の写真は、爆裂火口の縁に立ったのぼるさん。
写真で見ると、そうでもないけど、かなりの高さがあり
高所恐怖症の身、恐る恐る身を乗り出して撮影してもらったよ。

しかし、よく見ると岩に割れ目が・・・。(^^ゞ

午前8時30分、眺望を満喫し下山とする。

この時間になると、暑くて汗が流れるよ〜。
でも、次から次へと登山者が登って来るよ。
さすが日本百名山。

分岐まで下り、次は硫黄山へ向かう。

硫黄山は、えびの高原周辺でも水蒸気の噴出の活動がもっとも盛んなところで
岩の間から白煙が噴き出し、硫黄臭に包まれている。

案内板に従い少し登って行くと、硫黄山へあっけなく到着。
山とはなっているけど、実際は丘だよね。

辺りからは、キツイ硫黄臭が漂って来る。
記念写真を撮り、早々に下山する。

遊歩道を通り、眼下に見える登山口駐車場へと戻る。
出発時には空いていた駐車場も、ほぼ埋まっている。

午前9時45分、無事下山。

  登山口駐車場 → 韓国岳頂上:約1時間15分
  韓国岳頂上 → 硫黄山・賽ノ河原 → 登山口駐車場:約1時間15分
                                    合計:約2時間30分

下山後は恒例の温泉へ行きましょう。

えびの高原から県道30号線を、えびの市街地に向かって下ると
右手に白鳥温泉上湯がある。

この白鳥温泉上湯は、西郷隆盛も訪れた歴史ある温泉との事。
展望露天風呂からは、眼下にえびの市が一望出来る。
これで入浴料¥300は安いですよね〜。
当然、源泉かけ流しでリンスインシャンプーとボディーソープ付き。(^_^)v

さぁ、サッパリしたところで、そろそろ今夜の宿泊地
かいもん山麓ふれあい公園キャンプ場へ向かおう。

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