草の根ハシラ

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8.26.mon 

 先日、日産ディーラー近くの路上で新型フェアレディZを見かけた。試乗帰りと思われるそれは、対向車線でウィンカーを点けて、こちらの車線の動向をじっとうかがっていた。正直言って「かっちょええー!」とは思えなかった。なんかこう、もっさりした感じで、ぼくが考えるスポーツカー像からはちょっと離れているような気がしたのだ。
 それでもニュースによると、この新型フェアレディZの販売が好調らしい。300万円台前半からという、このクラスのスポーツカーとしては「けっこうお買い得かも」な値段設定もさることながら、中高年の男性受けがけっこういいらしい。「中高年」というキーワードに絞ってみれば、スポーツカーにはめずらしくマニュアルよりオートマチックのほうが売れてるのも納得がいく。そういったユーザー層を想像しながらあらためて新型Zをみると、ほどほどに大きくて快適そうで、疲れをあまり感じさせない印象(実際はどうかわからないけど)から「いまもスポーツカーに憧れる中年男のため」というコンセプトが見えてきそう。
 新型Zを見かけて数時間後、今度は旧いZを見かけた。初代か2代目の、Zノーズとか呼ばれるとんがったフロントバンパーを備えたやつだ。じつはオーナーの人を少し知っていて、その人は40はたぶん越えている(50近いかも)おっちゃんだ。
 かつて1950〜60年代、アメリカの若者の偶像だったキャディラック、ここ最近の購買層は60歳前後のじいちゃん予備軍がかなりの割合を占めている、という話を聞いたことがある。「キャディラックはオーナーとともに年をとっている車だ」とかいうコメントがついてたように覚えてるけど、新型Zもひょっとしたら同じ道を歩いていってるのかもなあ、と感じた。Zノーズでいまも走り回っているあのおっちゃんは、新型Zをどういうふうに見ているのか、ちょっと聞いてみたいような気がした。
 ところで公然の秘密とかいわれてる「新型Zのオープン仕様」はいつ出てくるんだろう? こいつが発表されたらちょっと冷やかし試乗にでも行ってみようかな。ぼくも年のわりにおっさんくさいところがけっこうあるし……。


8.25.sun 

 今日はなんだかやたらにエンスーな車を見かけた日だった。まずミジェットを入院させてる工場でジネッタG15(ここには他にもビッグ・ヒーレーとかエランとかが鎮座してるし)、路上でフィアット500、ジャガーEタイプ(しかもフィクスドヘッドクーペ!)、そして極めつけはイセッタ……。遠くからやってくるのを見て「ん? ミツオカBUBU?」かと思いきや、見覚えのあるフロントドア! 2ストロークの煙を吐きつつポロポロポロとのんびり通り過ぎていった。動いてるの初めて見たけど(いや、そもそも実物見たのも初めてかも)、小さいもの好きなぼくにストライクな可愛さ! 先日掲示板でのぶさんが報告してくれたトヨタ2000GTもそうだけど、「うーん岡山、あなどれないぜ!」とあらためて思った。いるとこにはいるんスね(ナンバーのないジネッタを除いてすべて地元ナンバー)。


8.21.wed 

 会社にウィルスメールが送られてきた。これまでも何度かこの類のメールはやってきたけど、今回のはちょっとばかり巧妙な手口。送信者が「postmaster@XXXXX.co.jp」(Xは伏せ字)となっていたのだ。「postmaster」とは「送ったメールが何かの理由で送れなかったぞ」とエラーメッセージを返してくるときにつくアカウントで、「XXXXXX.co.jp」はうちの会社のドメイン。つまり「うちから送ったメールが届いてないぞ」というエラーメッセージメールを偽装していたのだ。
 ちなみに中身はこんな感じ。

件名:Returned mail--"return true"
添付:f1521[1].pif; f1521[1].jpg
The following mail can't be sent to xxxx@xxxx.ne.jp:

From:XXXXX@XXXXX.co.jp(注:うちの部署のアカウント)
To:xxxx@xxxx.ne.jp
Subject:return true
The file is the original mail

 これを最初に確認したときは「あー、誰かが送る時にアドレス間違えたな」と素直に受け取ったのだけど、Subjectが妙な英語であること、送信元の本文がないことで「ん?」と不審に思い、さらに妙な添付ファイルがあることでいよいよ怪しい予感がしてきた。だいたい「.pif」なんて拡張子、少なくともぼくは初めてお目にかかるものだった。
 jpgは画像の拡張子であることはもちろんわかったけど、メール自体が怪しい雰囲気プンプンである以上、うかつに開くのはちょっと怖い。しばらく考えた後、「ま、このパソコンにはアンチウィルスソフトが入ってるし」ということから、思いきってjpgデータを開いてみる。現れたのは……ウッフンなポーズをとる外人女性の素っ裸画像。
 あわてて閉じた。
 上司を呼んで相談した結果、もうひとつのpifファイルも開いてみるという結論に達し、意を決してダブルクリック……! 直後、ディスプレイがブラックアウト、すぐさまアンチウィルスソフトが立ち上がった。
 やっぱそうやったんか!
 もちろん速攻削除である。

 その後、ウィルス情報をいくつかあたってみたけど、同様のウィルスの報告は見当たらなかった。ただし個人サイトで「postmasterをかたったウィルス」や「pif(プログラム情報ファイルの意味らしい)ファイルが添付されたウィルス」の噂は確認できたから、水面下ではあちこちで感染しているのかもしれない。今回はすぐさま削除したから、感染するとどんな悪さをするのかも結局はわからずじまい。
 SEの人曰く「ウィルスを作る技術があれば、相当高度なプログラムを開発できるはず」らしい。世の中にウィルス作ってる人がいったいどれぐらいいるのか知らないけど、その力をいいほうへ活用すればいいのに。もったいない。
 幸い自宅はMacなので、ウィルスに感染する心配は基本的にないといっていいけど、世の大半はWindowsユーザー。「メールが届いてないよ」メールにはちょっと注意が必要かも。


 夏の高校野球が終わった。じつはあんまり興味がないので、「明徳が勝ったんだって」「点差けっこうついたらしい」なんて会話を聞いても、それが決勝戦のことを言ってるのだとは最初気づきもしなかった。とにもかくにも優勝おめでとう、明徳(←明徳の後にくる名前をよく知らない)。


8.20.tue 

 ここ最近、なんだか季節が急に進んだみたいで、朝晩が一気に秋めいてきた。暖機運転中の一服で見上げた空には、くっきりと白い月。雲のシルエットがぼんやりと浮かぶ、まさしく秋の夜空になっていた。夜、バイクで家路につく時なんかは、ちょっと前なら蒸した大気をムワワッと切り裂きながら走ってたのに、いまは空気の密度がすこし薄くなった感じ。さらさらと涼しげな風が流れて、夏用のメッシュジャケットじゃ肌寒いようにさえ感じられる。「ああ、この道をいまミジェットで走れたら!」と地団駄踏んでも、肝心の相棒は工場の中。クーッ! サミシーッ!!(財津風にね)

 ぼくは基本的に毎晩夢を見て、朝のうちならたいてい内容を覚えている。ちなみに昨夜は、愛車GSX-R(もちろん400cc)で耐久レースに出る夢。選手であるぼくはスタート前にタコ焼き片手に屋台巡り。気がつけばスタート時刻を過ぎてて、あわてて駆け寄ったGSX-Rは完全な公道仕様。「ああ、ライトにテープ貼らなきゃ!」と頭を抱えつつもそのまま発進。周遅れでサーキットを走ってると、数周したところで先頭集団が出口からぞろぞろと公道へ出ていく。「おいおいマラソンかい!」とツッコミ入れている自分は、なぜかヤンキーみたいな半ヘル姿のキムタク……という不条理な内容だった。キムタク、あんまり好きじゃないんだけどなあ。


8.18.sun 

 今日はミジェットの入院日。工場へ運ぶために、約1カ月ぶりにミジェットを動かした。
 短いドライブのために幌を開け、途中で調子が悪くなったときに備えて田んぼの中を抜ける裏通りを走る。通る車はほとんどなく、信号もない、のどかな道。
 午後6時すぎ。
 空の7割方は厚い雲に覆われ、西の山並み近くからオレンジの斜光が時々サッと射しては消える。夕景の一歩手前の空は、やや乱れがちに舞っていた。台風の影響なのか風が強く、開け放ったコクピットに「どぅーん、ごおっ……ぶわっ」と乱気流のような大気が飛び込んでくる。
 その風が、数日前にくらべてちょっと乾いているように感じられた。頭上に、横に、腕を突き出してみると、流れる風がさらさらと肌に触れる。
 道ばたに立つ灌木の横を通り過ぎた瞬間、「ジジジジジ……」という蝉の声がドップラー効果で後ろに飛び去っていった。鳴いているのは1匹だけらしい。
 太陽はみるみるうちに西へと傾き、気がつけば風景が不思議な色合いに染められていた。オレンジとパープルが薄く混じったような、すこし桜色がかったフィルターを通して見ているようだ。家も田んぼも空も樹も、淡い夕暮れに染まってじっと動かなかった。
 オープンカーにとって、そしてオープンカー乗りにとって一番気持ちのいい季節が、もうそこまでやってきている。そんな時期にミジェットを入院させてしまうのが、なんだかもったいない気がするけど、こんな心地よい夕暮れを今日、ミジェットで走ることができたことだし、お楽しみはもうすこし先延ばしにしておこう。


8.17.sat 

 ここ最近、なにか書きはじめても、途中でプッツリ回線が切れて筆を置いてしまうばっかり。「これがスランプってやつか……?」などといっちょまえのことつぶやいてみたり。スランプってプロがなるもんだしね。

 今年のお盆休みは5日間あった(そのうち2日は日曜日と有休休暇だから実質的には3日間だけど)。毎度のことながら小さな用事がちょこちょこ続いて、結局どこへも行かずじまいだったわけだけど、そのあいまに映画を2本観たのでその感想を。

■タイムマシン(映画館にて)
 ちょっと前のこのコーナーでも触れた、H.G.ウェルズ原作の時間旅行もの。予告編にそそられて行ったのだけど、これが見事に失敗。見終わったあと、「で、あの伏線はなんだったのか?」「で、あの重大な決心はどこへいったのか?」「で、何が言いたいのか?」の「???」な映画だった。前半と後半で雰囲気もテーマもガラッと変わるし、主人公のキャラクターまで変わってしまうから、ちっとも感情移入できないまま、しかし観客を置き去りに映画はどんどんと進み、ラスト近くにはお決まりのエンターティメント映画チックなシーンもまじえつつ、どうにも腑に落ちないエンディングで終幕。カッチョいいタイムマシンの活躍シーンもほとんどないし、なにより(
以下ネタバレあり/要反転)「恋人のエマを殺されたのをなんとか助けようと4年もかけてタイムマシン造ったのに、その使命はさっさとあきらめて80万年後の女とイチャイチャかい!」という点がどうにも納得いかない。他にもツッコミどころ満載のこの映画、ひょっとすると今年度のラジー賞候補かも。

■バニラ・スカイ
(DVDにて)
 1999年のスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』をトム・クルーズ製作・主演で早々にリメイクした映画。知り合いの人からはオリジナルの『オープン・ユア・アイズ』をすすめられていたのだけど、ぼくの行くTSUTAYAでは見つからなかったのでこちらを鑑賞。ストーカーみたいな女性とのトラブルをきっかけに夢と現実が交錯する世界でワケわかんなくなる男の映画で、観ているこっちもはっきり言って途中からワケわかんなくなりそうになった。これは夢なのか、現実なのか、いったい何が起きているのか、ついていくのがだんだん億劫になりはじめた頃、事態は急変して謎が一気に解決していく。そのくだりはある意味気持ちがいいほどで、見終わった後にジワジワと「なんか知らんけどおもしろかったかもしれない」という思いになってくる映画だった。好き嫌いがけっこう分かれるかも。ぼくは……どうだろう、まだ好きとも嫌いともはっきり言い切れないけど、時間がしばらくたてばもう1回ぐらいは観てもいいかな、という感じ。


 友人が北陸方面にロングツーリングに出かけたという話を聞いて、「遠くへ行きたい」病がにわかにうずいてきた。もうしばらくロングに出てない……。いま現在の唯一の相棒であるGSX-Rも、スピードメーターと距離計がついに死んでしまった。でもまあ、ちょっとは涼しくなってきたとはいっても、まだまだ昼間は暑いし、この際だから2台ともじっくりと腰を据えて修理して、秋のベストシーズンに備えよっか。ということで、明日やっとミジェットが入院となります。


8.11.sun 

 夏の夕暮れ時、街路樹(クスの樹)にスズメが何十羽も集まって「チュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュ」とひたすら鳴いている光景に出くわす。あれはなにをやっているんだろうか、と思いはじめて10年以上。わけを知りたい気もしつつ、わけもわからないまま、ただその光景を眺めていたい気もしたり。ちなみにその真下をオープンで通ってもウ○コ爆撃されたことはありません。


8.6.tue 

 ちょっとだけ寝坊して、会社に着くのがいつもより少し遅れてしまった。フロアに足を踏み入れて、見上げた壁の時計は午前8時15分を指していた。
 やがていつものように仕事がはじまった。
 電話をかけたり、パソコンをいじったり、打ち合わせをしたり、チェックしたり、時に煙草を吸い、時に同僚と他愛のない話をしているうちに、気がつけば夕暮れ時。
 今日も暑い一日だった。
 夜も更けた頃、仕事にけりをつけて家路についた。むせかえる国道の流れに乗ってスロットルをひねる。途中、反対車線が大渋滞。球場でナイターがあったみたいだ。立ち寄ったコンビニは、観戦帰りの親子連れや若者でごった返していた。
 家に帰り、ネクタイをほどき、郵便物に目を通し、遅い夕食をとり、メールを書き、冷たい麦茶をひと息に飲み干した。
 今日も忙しい一日だった。
 午後11時51分。
 8月6日が、いつものように、何事もなく、終わろうとしている。
 平和な一日だった。


8.2.fri 

 気がついたらもう8月だった。なんだか最近、時が経つのがすごく早い気がする。忙しいせいなのか、それともトシなのか……(というほどの年齢でもないけど)。
 とりあえず近況をつらつらと。

 待ちに待った浜田省吾のDVD「ON THE ROAD 2001」をついに買った。(90分DVD×2枚)+(ライブCD×1枚)+(初回特典ライブCD×1枚)=1万2,600円也。DVDごときに1万円以上をつぎこむという、普段なら尻込みする行為にも鼻歌まじりで財布を開かせるとは、ファン心理おそるべし。しかも8月末には浜省DVDがもう1枚リリースされるんだよなあ……。今月はソニーミュージックに貢ぐ月になりそう。
 1998年から2001年(2002年にも武道館ライブをやってるが)までの4年間にわたるロングツアーを凝縮した、とびっきりスペシャーゥな内容というふれこみだったが、いやはやトシちゃんカンゲキなできばえだった。浜田省吾といえばライブチケットがかなりとりにくいアーティスト。しかしこの4年間でぼくは幸運にも4回ライブに行くことができた。ホールツアー2回、野外1回、そしてアリーナツアー1回。いまとなっては懐かしい思い出であるそのライブがブラウン管に映し出されるのをまのあたりにして、おいちゃん不覚にもアンコールのラストソングで目頭が……。歌は世につれ、世は歌につれ。あの頃の自分がなにをして、なにを考えていたのか、そんな記憶もよみがえってきたりして、ちょっとせつなかったッスね。
 すでに1度目の鑑賞を終え、いまは2度目の鑑賞をしつつ音源をMacに落とし、MP3データ化が着々と進行中。ぐしし、これでオリジナルライブCDのできあがりさ……って、こういうのっていけないことだっけか? ま、そういった作業を仕事から帰ってきた後、夜中からはじめてるもんだから、最近はかなり寝不足気味。

 長いこと使ってたPHSから、ついに携帯電話へ切り替えた。といってもPHSにする前はドコモユーザーだったから、携帯電話へ戻ったというのが正しい。PHS(H")は通話機能もメール機能も必要十分だったからとくに不満はなかったのだけど、諸事情でまた携帯復活となった次第だ。
 新しくぼくの手のひらに収まることになったのは、J-PHONEのJ-N05という機種。わりとゴチャゴチャッとしたデザインが多い最近の携帯電話のなかでは、見た目がけっこうシンプルなほうだと思う。TFTの液晶画面はかなり大きいうえ明るいし、ボタンの押し感もクプクプとほどよい指応え。艶消しのシルバーというカラーリングがまたいい感じ。まだ数日間しか使ってないけど、ぼくはこいつがとても気に入ってしまった。
 J-N05でもうひとつ気に入っている点がある。それはある時、こいつをしげしげと眺めているうちにハタと気がついた。
この角度から見たアンテナ収納部の盛り上がりが、ミジェットのボンネット越しの眺めによく似ているのだ

 ミジェット、いまだ入院ならず。主治医の工場があいかわらず満車状態とかでベット空き待ちがずっと続いている。とはいいつつ、どうやら来週には入院できるらしい。あー、もうミジェットに3週間も乗ってない……。エンジンどうやってかけるんだったかな(←さすがにウソ)。

 友人からのメールに「幸せってなんだろう?」という一文。ぼくも「なんだろう?」だからうまく答えられなかったけど、「自分が幸せかどうか、それを知るのは未来の自分だけ。だからいま自分が幸せかどうかは結局わからないのでは」と返信。友人も同意してくれたみたいだ。幸せってなんだろう。




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