草の根ハシラ

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1.30.thu 

 毎朝通勤の道すがらFMラジオを聴いている。今朝、そのトピックのコーナーで「冬は献血する人が少なくなって困るんだわさ」という話題にふれていた。寒いしカゼとかひいて身体の調子悪いし外出たくないし……というのが原因らしい。いま現在、輸血を必要としている人は高齢者が多く、献血する側は逆に若い人たちが主流になっているそうな。で、毎年この時期になると、その若い人たちに向けて「二十歳の献血キャンペーン」を展開しているということだ。
 なるほど若い人たちの献血かあ、なんてぼんやり考えていると、なにやらラジオから音楽が流れはじめた。

 佐野元春「YOUNG BLOODS」

 安易だ……安易すぎるぜFM岡山。
 そりゃたしかに直訳すれば「若い血」だが……。


 もうひとつ。
 その番組、「フレッシュモーニング岡山」という番組名なのだが、DJ自ら「フレモニ」と略して言うのやめなされ。


1.29.wed 

 天気予報通り、朝起きると雪がはらはらと舞っていた。町はうっすら雪化粧。「でーれーしれーが!」と岡山弁でつぶやきつつ、はて岡山県南に雪が積もったのなんて何年ぶりだろう、と思った。積もったとはいえ最高1cmほどで、地面がちらほら見えている程度だけどね。
「雪の降る朝は静かだね。それになんだかあったかいなぁ」
 などと立松和平調に風情を味わったのも束の間、目下の状況としては「これはやばい」のほうが正しかった。表に出れば案の定、道路はツルッツルのアイスバーン状態。平均時速10〜20kmで流れる交通のなか、ぼくもまたおそるおそると会社に向かった(もちろん冬用タイヤなど履いているはずもない)。
 そのとき急にミジェットがスピン! 危うしミジェット!
 ……とでもなればネタ的にはおいしいのかもしれないけど、現実はさにあらず。ゆるゆると進んで普段の倍の時間をかけて幹線バイパスに出ると、そこはしっかりグリップする普通のアスファルト。会社に着く頃には雪はとうにやみ、道路際や田んぼにへばりつくように積もっていた雪も10時すぎにはすっかり解けてしまって、あとはただやみくもに風が強い「やたら寒いだけの日」になってしまった。最高気温0.6℃だったそうな。しかし積もれば積もったでけっこう困るけど、それにしてもあっけない雪景色。岡山ってほんと晴れの国。雨も雪も滅多に降らない。雨が降ったら助手席フロアに水たまりができるんでイヤだけど、雪はたまになら少しぐらい積もってもいいんだけどなぁ。

 帰宅すると注文していたメモリが届いていた。ネットで通販、注文3日後の配達。いやー、便利な時代だ。しかも市価の3分の1で買えたし。さー、これでやっとiBookにアプリケーション入れられるぞー!


1.27.mon 

 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を観た。あれだけ観たがってた『マイノリティ・リポート』はゆえあって先延ばしに(つくづく縁がない)。で、そのハリポタ。結論からいうと「うーむ?」てなところ。ちょっとダークなストーリーもあって「賢者の石」のようなワクワク感がちとないような感じ。原作は「賢者の石」のときよりさらに長編らしいから、映画はいよいよダイジェスト風で、2時間40分もあるのにかなり無理して詰め込んだ印象があった。年末にやるNHK大河ドラマの総集編みたい。これから3作目、4作目と原作ではますます長編になっていくというのに、大丈夫なんだろうか……? そういえば主役の子供たち、たった一年でかなり成長していて(映画の中ではなくて実際に)、ハリーは野太い声だし、ロンは声変わりの途中らしく最後のほうは関取みたいな声になってたなあ。このメンバーでは3作目で終わり、というのもうなずける話。
 ちなみに予告編のときから気になっていた空飛ぶ車、やっぱりフォード・アングリアだった。この車、ミジェットを買ったショップで10年近く前からずーっと売りに出されてるんだが、いまだに買い手がつかずボロボロ。しかしこの映画の影響でひょっとしたら買い手がつくかも。ボロボロだからデフォルトでハリポタ仕様だし。

 昨日の夕方、雨の中うどんを食いに行く。東京から仕事がらみで帰ってきた友人にミジェットの調子を聞かれ、「そういや大雨が降ると助手席に水たまりができるんだよねー」なんて言ってたら、たかだか30分ほど駐車してた間にその水たまりが! しかもたっぷんたっぷん! あわてて水をかきだしてたら、その友人の友人という人がやってきて(初対面)、「そんなにかきだすほどたまってるんスかぁ……」と、ちょっとひかれてしまった。さすがにまずいね、水たまりは。

 1996年製、機種でいうと数世代、OSでも3〜4世代前というパソコンの世界ではすでに過去の遺物のロートルマシン、PowerBook5300ce。これまで4年ほど会社でこいつをだましだまし使っていたけど、ついに新型を導入した。iBook 800/Combo。机の上から真っ黒で分厚い弁当箱が去り、代わりに真っ白で薄いハンペンみたいなやつがやってきたわけだ。「今年のモデルからOS 9 では起動できなくすっからね」というAppleのアナウンスに背中を押されるように購入。OS 9 で起動できなくなると、いろいろと困るからね。仕事がうなぎのぼりに忙しくなる時期での導入だから、今日やっとセットアップとデータ移送、ネットワーク接続を済ませただけ。とりあえずよろしく、iBook。そしておつかれさん、PowerBook。そしてようこそ、12回ローン……。


1.20.mon 

 どうもここ最近、映画をなかなか観ることができない。年始からずっと『マイノリティ・リポート』を観に行こうとしているのに、どうしても観ることができないのだ。「元旦ならみんな家でのんびりしてるだろう」と思ったら開始2時間前ですでに満席、というのがケチのつきはじめ。以来、観に行こうと思い立って現地へ行ったりインターネットで調べるたびに、いっつも満席なのだ。昨日の日曜も「朝イチなら大丈夫だろう」と早起きして(といっても8時だけど)、シネコンが入っているショッピングセンターに10時着。と、なにやら店舗入口に長い行列が……。入口からシネコンまでは距離がある。かすかな不安を抱きつつ近づくと、列の最後尾で係員が声高に言った。
「映画チケット購入の方はこちらに並んでくださ〜い」
 
 んなアホな!

 映画のチケットを買うためだけ、ただそれだけのために100m以上の行列ができているのである。さらにシネコン入口には、チケットを買った人が入場待ちの行列を作っているではないか! 「ちっ、ヒマな連中だぜ」と自分のことを棚に上げてショッピングセンターをあとにし、「こうなれば空いている市内の映画館へ!」と携帯サイトで上映時間を確認。シネコンが郊外にできて以来、市街地の映画館からは客足が遠のき、いつもガラガラ状態の秘かな穴場と化しているのである。「む、13時からだな」とチェックし、念のため1時間前に映画館横の有料駐車場へ。この契約駐車場を利用すれば映画料金が1,000円に割り引きされるのだ。
 狙い通り映画館の前には誰もいない。「しめしめ」とチケット売場へ近づくぼくの目が、ふと不可思議な文字を捉えた。

 マイノリティ・リポート 16:30〜

 え。

 いやキミ、16時30分からって、いやいやキミ。携帯サイトじゃ13時からになってるやん。え? たしかに16時30分から? 間違いない? なるほど、そりゃー客なんていないはずだよね、ハハ、ハハハハハ。

 たった3分間の駐車のために400円を支払い、力なく映画館をあとに……。

 いつもならこのあたりであきらめていたかもしれない。しかしこの日はちがった。仕事のため平日は最終上映ですら間に合わない。となると観に行けるのは日曜しかない。また1週間待つのか!? イヤよイヤ! あたしもう我慢できないわ!
 16時30分の回、行ったろうやないか。他の所用で時間をつぶし、15時30分頃、満を持して映画館に電話。念のため混雑状況を確認するのだ。
「あのう、混んでますか?」
「16時30分が初回なので、混むかどうかまだわからないんですが」
 そりゃそうか。
「でも場内は100席しかなく、かなり狭いので、混雑することが予想されます。ですので早めに来ていただかないと立ち見になるかと……」

 ひゃ、ヒャクセキ!? んな狭いとこで人気作なんぞ上映すんなっつーの!

 100席というとスクリーンの大きさも想像できる。ぼくはこの映画館を切り捨て、シネコンの最終上映20時50分の回に全てを賭けることにした。そのシネコンはインターネットで空席状況がリアルタイムに確認できる。ぼくはいったん帰宅し、18時頃から間隔をおいて混み具合をチェックしはじめた。
 20時50分の回。18時、席に十分余裕あり……18時15分、席に十分余裕あり……18時30分、席に十分余裕あり……19時、席に十分余裕あり……19時15分、席に十分余裕あり……19時30分、席に十分余裕あり。
 よしよし、この調子なら大丈夫だな。今度こそ観ることができるぞ! 20時にチェックして席に余裕があるなら即出発だ!
 19時40分、席に十分余裕あり……19時50分、せきに十分よゆうあり……じゅうくじ55分、せきにじゅうふわぁぁぁ……。

 グーグー。

 ……ハッ!
 21時10分。

 縁がないのかなぁ、『マイノリティ・リポート』……。


1.14.tue 

 自宅の棚をゴソゴソやってたら、むかしワープロで作成した文書のフロッピィがドサッと出てきた。卒業論文、旅行記、小説もどき、そして書いた記憶すらない日記なんてものまである。いまから10年以上前のものばかりだ。となると読んでみたくなるのが人情というやつで、淡い期待を抱きつつ会社のMacおよびWinに差し込んでみたけど、当然のごとく「フォーマットしますか?」のメッセージ。うーむ、やっぱりハード(シャープの書院)を物置から引っ張り出してきて、ひとつひとつテキストデータに変換して保存し直し、それをあらためてMacで読み込むしかないか。気が遠くなる……。
 しかしむかしは若かった。勢いがあった、とも思う。なんせどれもひとつの文書につき原稿用紙100枚以上のものばかりで、一番多いのはたぶん250枚分ぐらいにもなっている。エンスー日記なんて1話につきせいぜい10,000字前後だから、原稿用紙なら25枚かそこらである。それをウンウンうなりながら書いているいまの自分が情けないやら。ちなみにその250枚は5日で書き上げた小説もどき。1日50枚。とんでもないペースである。しかも原稿用紙にグリグリとエンピツで書いたものなのだ。それをワープロで清書し、推敲し、その後縦組みで組版らしきことをしてプリントアウトまでしている。ほとばしる若さ! あふれる情熱! 理由なき反抗!(これはちがうな) われながらよくやったもんだと感心してしまうけど、裏を返せば「よっぽどヒマだったんだろうな」とも思ったり。


1.4.sat 

 今日は仕事はじめ。4日は土曜ということもあって、ほとんどの会社は6日の月曜日からはじまるようだけど、なんせ我が社は完全週休一日制。「ハイハイ、三が日済んだんだし、うちは土曜は出勤なんだから仕事仕事」とでもいわんばかりに出社させられ、ガラガラの通勤ルートを会社へ。しかし大半の社員は休みをとっていて、いつもの半分もいない。とくに営業さんなんかだーれもいない。営業かける相手がみんなまだ正月休みなんだから、出てきてもしょうがないさね。年始にあたっての社長からの訓示云々みたいなものもなく、電話ひとつ鳴らない静かなオフィスで、みな終業時間までまったりと過ごしたとさ……。
 うーむ、あえて言うまいと思っていたが、やっぱり言ってしまおう。
「仕事、6日からでええんちゃうの?」

 というわけで新年早々押し迫った仕事もないので、会社の備品を買いに量販電器店へ。まだ正月休み中の人々で大にぎわい(くそー)。パソコンコーナーはあいもかわらず人でごった返していて、本体やらプリンターやらが見る間に次々と売れていく。しかしごった返していて飛ぶように売れてるのはあくまでWindows関係(というかパソコンコーナー=Windowsマシーン展示コーナー)であって、周辺機器コーナーの片隅にひっそりと設けられたわがMacintoshコーナーには人っ子ひとりいない。店員もいない。展示している3台のMacは電源すら入ってない。おーい。
(電源入れて帰りました)

 2002年の家電製品でひそかなヒット商品になったのが「ホームシアターセット」だそうな。といっても、バカでかいスクリーンにプロジェクターで映像を写すアレではなく、音響だけシアター感覚の、いわゆる5.1chサラウンド音響セットだ。これにはDVDの普及とかスカパー人気が大きく影響してるんだろう。2ch音響のビデオテープで映画観るんじゃ5.1chサラウンドも意味ないしね。
 しかし思うに、そんな音響セット買って近所迷惑にならないんだろうか。まさか買ってく人みんながみんな防音ルーム持ってるわけじゃないだろうし、隣の家まで何十mも離れている人ばっかりじゃないだろうし……。ぼくだって正直言えば欲しいけど、いまの環境じゃシステムの恩恵に授かろうと思えば近所迷惑(1階にも迷惑)だし、迷惑にならないように使えばフラストレーションがたまるはず。うーん、みんなどうやって使ってんだろ?
 というわけで、ぼくは去年の暮れに「サラウンドヘッドフォン」なるものを買った。米国SRSサラウンドなんたらがヘッドフォン専用と銘打って独自に開発したサラウンドシステムを導入しているとかで、なるほどたしかにこれを使って映画を観ると、まあまあそれなりに迫力あるサラウンド音響が楽しめる。しかも大音量で。お値段9,000円。とりあえずぼくはこれでいいや。それよりもテレビをなんとかせにゃ。音響は迫力満点でも画面が14型じゃあなあ……。

 しかし何もしない正月だった。
 食べて、寝て、インターネットして、本読んで、DVD観て……あ、けっこうしてるか。いやしかしそんなものだ。正月三が日トータルで外出したのは正味2時間ぐらいで、使ったお金はその2時間で買ったおやつ500円ぐらいとガソリン2,500円ぐらい。ずーっと家でゴロゴロしっぱなし。この雑草モノローグのネタさえないほど何もしなかった。こんなにカラッポな正月は久しぶりで、床に寝そべって犬とゴロゴロ転がりながら「もしやこれが“寝正月”ってやつ?」などと何を今さら的に思ってみたり。

 今日はとにかく冷え込んだ。足元からじんじん冷え込む「底冷え」ってやつだ。晴れの国であり日本のエーゲ海・牛窓を擁する岡山も、今日ばかりはちらほらと雪が舞った。この時期なにがつらいって、暖機運転である。もともと年がら年中暖機運転が必要なミジェットではあるけど、厳寒期はとくに念入りな暖機が必要になる。つまり時間がかかるというわけだ。ぼくは水温計の針が45℃を指すぐらいまでを暖機運転(動きだすまで、という意味。その後も走行暖機が必要)のひとつの目安としているのだけど、冬はそのレベルに至るまでだいたい10分ぐらいは優にかかってしまう。もちろんその間、ヒーターはまったく効かない。エンジンが落ち着くまではアクセルを軽くあおっておかないとストールしてしまうので、運転席を離れるわけにもいかない。つーわけで、寒々としたコクピットで10分間、動くこともできず、暖機運転が終わるまでひたすらじっと待っていないといけないのだ。これがつらい。心底冷える。ヒマつぶしにタバコなんぞ吸ったりするもんで、窓を開けてるからさらに寒い。最近はちょっとだけ知恵を働かせて、あったか〜い缶コーヒーで暖をとることを覚えたけど、それでもやっぱり寒いものは寒い。
 ──とここまで書いてふと思い出したけど、昔は冬でも幌を開けたまんまで暖機運転してた時期があったんだっけ。われながら物好き……。

 みなさんも風邪などひかれませんようご注意くださいね。




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