草の根ハシラ

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4.28.mon 

 2003年4月27日。ぼくのもとに新しい相棒がやってきた。

 
GT LTS-4000

 「そんな車は知らんぞ!」との声も聞こえてきそうだけど、それもそのはず、こいつは自動車じゃなく“自転車”なのだ。
 『GT』というメーカーの『LTS-4000』という型式の、いわゆるマウンテンバイク(MTB)だ。店主によれば1997年頃のモデルということだけど、ネットで検索すると1998年というキーワードが引っかかってくる。どっちにしても5〜6年前の中古、というわけである。

 なんでいまさらMTB? それにはいろいろな事情があって、購入にいたるまでにも紆余曲折があった。このネタで「草の根MTB日記」でも立ち上げようかと思うほどだ。かいつまんでいえば「ミジェットが使えないときのアシ代わり」「新しい通勤アイテム」「体力作りアイテム」といったところ。それに、ここ最近よどみ気味だった生活、停滞していた人生に新しい風を吹き込みたかった、というのも大きな理由。新しい風を吹き込むには、やはりそれなりに刺激的でなければいけない。その意味で“自転車”というのはじつにふさわしい乗り物だと思う。

 というわけで納車当日の日曜日、さっそく乗ってみた。まず自宅から約13km離れた会社まで走り、そのあと用事がてら市街地まで足をのばして、そこから自宅へUターン。だいたい予想はしてたけど、もうアータ、ヘロヘロのヨレヨレだったね、じっさい……。ちなみにサイクルコンピュータの積算計によると、この日の走行距離はのべ40km。ヨンジッキロ! まともに自転車で走るのは13年ぶりぐらいという三十路男にはちょっと、というかかなり無謀に近い距離である。
 とりあえずわかったのは、いかに自分の体力が落ちていたかということ。漕ぎ出しはスイスイだった足運びは、最初の上り坂(これが1km以上ある)で早くも怪しくなり、帰り道ではヒザが「エヘエヘあはは」と笑いっぱなし。速度はガタ落ちで、もはや平地でさえ高校生のママチャリに追いつくのがやっとのありさま。最後は200mぐらいの上り坂を一気にクリアすることができず、ほうほうのていで家に着いたらそのまま3時間眠りこけてしまった。

 これからやることはたくさんある。正しいポジション出し。夜間走行のためのライト付け。雨の日用のフェンダー付け。高校の頃に覚えたペダリングの基礎も、現代のMTB事情に合わせて修正する必要がありそうだし、なによりぼく自身の体力作りも不可欠だ。じつはこの日に備えて会社の階段でトレーニングらしきことをしていたのだけど、そんな付け焼き刃でどうにかなるレベルではない、ということをあらためて思い知った。むむむ、大丈夫だろうか通勤(毎日往復26km)。

 まあしかし、とにもかくにも新しい相棒となった『GT LTS-4000』。出会いがあれば別れがあるというもんで、いつかは乗らなくなる日がくるだろう。でもせめて「飽きたから」なんてことにはならないようにしないとね。ぼくがエンジンで、君がシャシー。人車一体でがんばろう。というわけでよろしく、LTS-4000。

GT LTS-4000
オーソドックスなアルミフレームに前後サスペンション、Vブレーキ、前3段×後ろ7段の21段変速という、現代のクロスカントリーモデルでは定番的構成。黄色のフレームが幸せを運んでくれる、はず

4.13.sun 

 今日も今日とていい天気。用事ついでにミジェットで出撃だ! もちろん幌は全開ターボなわけだけど、今日は気温がかなり高かったみたいで、今年に入って初めて「暑い」と感じた。ここ最近オープンで走るときは「Tシャツ+薄手のシャツ+バイク用スリーシーズンジャケット」という出で立ちで、今日もいつものようにその格好で走り出したのだけど、しばらくたったらジャケットの中に熱がこもってじんわりと汗ばむほどになっていた。「そういえばゴールデンウィークの頃には半袖で走ってたっけ」と思い出しながら、季節のうつろいをあらためて感じた。春から初夏へ。暑くもなく寒くもない季節はもうすぐ終わりで、また熱風と太陽に戦いを挑む季節がやってくる。
 半日走って鏡を見たら、鼻がしっかり日焼けしていた。

 買うべきか、買わざるべきか──。
 はじめるべきか、やめとくべきか──。
 買えば、そしてはじめれば、ぼくの生活に大きな変化が生まれるだろう。買わなければ、やめとけば、いまとおんなじままだろう。ほのかなときめきと、かすかな不安。むむむ。はてさて……。


4.10.thu 

 ただいま歯の治療中。しかし医学の進歩というのはスバラスィー。「歯医者=痛い」というのはすでに過去の図式となっているようだ。唯一痛いのは麻酔の注射をプスッと刺されるときぐらい。それだってちょっとチクッとするぐらいだし。いやー、そうと知ってたらもっと早く来てたのに……なんて心にもないことを言ってみたり。
 ただしあいかわらず「怖い」のは事実。いちおう30をとうに過ぎた大の男なんで「キュイーンキュイーン」の音に涙目になったりはさすがにしないけど、歯を抜いたり何かをグイグイはめたりという処置のときはやっぱり怖い。なんかペンチみたいなもんでかなり力入れてグリグリやってるわけです、口の中で。そのとき思うことはひとつ。
「頼むから“手が滑って or 器具が滑ってツルッ!”なんてことになりませんように……」
 小さくてツルツルのものをグリグリやってるわけだから、なんかそういう恐ろしい妄想がついつい脳裏をよぎっちゃうわけです。で、勢いあまってグリッって器具が滑って口の中を「ドガッ!!」と直撃……なんていう空恐ろしい光景を想像したりするわけです。で、気がつけば、冷静を装ってひざの上にさりげなく置いてた手の小指がピーンって立ってたりするわけで、いやはや恥ずかしい……。

 ふだんはつとめて温厚な性格だと自負しているけど、あのときはさすがにこめかみピキピキ状態になった。こら、○○候補。幌開けて渋滞にはまってるオープンカーの真後ろにつけてスピーカー全開で己の名前連呼すんなァァァァァァァッ!!

 Appleの映画予告編サイトに『The Italian Job』が。「んー? もしや?」と観たら、やっぱりあの『ミニミニ大作戦』のリメイクみたい。地下鉄の駅やら排水溝の中やらを3台のミニが縦横無尽に駆け抜けてます。もちろん赤、青、白のフランス国旗色。ただしミニはしっかり新型だけど。しかしなんでいまさら『ミニミニ大作戦』なんだろう? オープニングはやっぱり「どしぇー!! もったいない!!」なんだろうか。


4.8.tue 

 第一部「旅の仲間」は壮大な物語の序章に過ぎなかった──。
 「ロード・オブ・ザ・リング〜二つの塔」を観てあらためてそう感じた。
 そう、ついに観てまいりました。平日に休みとって。日曜は激混みのシネコンも、月曜の昼下がりとなれば200人収容の劇場に20人足らず。センターやや前寄りのマイベストポジションを余裕のよっちゃんでキープ。ふっふっふ、やっぱ人気作は平日鑑賞に限る。
 さて、その「ロード・オブ・ザ・リング〜二つの塔」。物語の厚み、登場人物の深み、圧倒的なスケール、そしてそれらを怒濤の迫力で描き出す映像。すべてが前作の「旅の仲間」を凌駕し、めくるめくスペクタクルに呑み込まれっぱなしの3時間だった。これが1,800円で体験できるなら、はっきり言って安い。これを劇場で観ずして死ねるか!
 ストーリーについては、序章である第一部「旅の仲間」と終章「王の帰還」をつなぐ橋渡しの役割だから、なんとなくはじまって思わせぶりに終わる。でも「だらける」とか「所詮はつなぎ」なんていう第二部にありがちなマイナスイメージは一切なく、これ1本で普通の映画数本分のボリュームと満足感を与えてくれる。このあたりは監督や脚本家のまとめ方、見せ方がうまいんだろう。なにより今回は“戦”が大きな核になっていて、物語の展開もおのずとラスト1時間の大合戦へなだれこんでいくから、それぞれの登場人物に感情移入しやすいし盛り上がり方もストレートでわかりやすいのだ。
 その大合戦、「ヘルム峡谷での戦い」はまさに圧巻。「これ、どうやって撮ってんの?」なんて考えるのはヤボ。というか、そんなこと考えてるヒマはない。目の前のスクリーンを埋め尽くす戦いの絵巻にただただ圧倒されっぱなし。映像もすばらしいけど、それ以上に魂を揺さぶるのが音響。1万人以上の軍勢がぶつかりあう音や叫び声、大地の震えなんてものは家のテレビじゃ絶対に再現できましぇーん。もう一回言うけど、これを劇場で観ずして死ねるか、なのである。
 前作ではボロクソに批判され、ピーター・ジャクソン監督からも「字幕担当をなんとかしてくれ」とクレームがついた戸田奈津子の字幕。ぼくは原作読者ではないので、そのあたりの批判がいまいちピンとこなかったけど、とりあえず今回の字幕は成功だったのではないだろうか。ちなみに今回も戸田奈津子が字幕担当になってるけど、アドバイザーとして原作の訳者2人がついている。そのせいなのか、台詞まわしに“それっぽい”雰囲気と重みがかなり増している気がした。少なくとも「Strider」を「韋駄天」と訳してしまうヘマはやらかしてない、と思う。
 映像に関しては芸術的にまですばらしい「二つの塔」。だけどただひとつ「惜しい」と思ったのは“ゴラム”の処理。指輪のかつての持ち主であり、今回の「二つの塔」ではほぼ全編にわたって登場する奇怪な生物“ゴラム”は、最先端のCGが生み出したクリーチャーだ。その肌の質感とか動きといった存在感の演出は数年前のCGクリーチャーのそれとくらべたら格段に進歩していて、背景や実際の役者の動きとのマッチングは文句なし、といったレベルにまで達している。だけど……。心のどこかでまだ「これはCGで作られたもの」と意識してしまうようなショットが時々あって、その他の緻密な映像処理からちょっと浮いているような印象が否めなかった。前作ではその姿がチラチラと映るだけだった存在の“ゴラム”、今回は「演技」することを要求されているけど、たぶん「二つの塔」での演技が現在のCG役者の限界ぎりぎりのような気がする。これ以上やったら、観客はたぶんひいてしまうんじゃないだろうか。
 
 ──てなところが草の根的「ロード・オブ・ザ・リング〜二つの塔」の簡単な感想文だけど、かんたんに言ってしまえば「かなりおもしろい」。映像がどーのこーのとか翻訳があーだこーだとか、そういった予備知識とかなくてもエンターテイメントとして十二分に楽しめすぎて3時間で満腹になれる一作です。たぶんもうしばらくはロードショーをやるはずだから、未見の方はぜひ御覧あれ。「ビデオかDVDでいいや」と思ってるなら、たぶん後悔することになります。もう一度言いましょう。
 劇場で観ずして死ねるか!


4.5.sat 

 最近どうも雨が多い。「菜種梅雨」って言葉があるぐらいだから、この季節はだいたい雨が降りやすいっていうのはわかってるんだけど、今年はいつにもまして雨降りに敏感になってしまう。なぜって、雨が降ると雨漏りするから。昨日(金曜)もひとしきり降ってたから「やばいなあ」と思ってたら、土曜の朝出勤しようと乗り込んだミジェットの助手席フロアにやっぱり見事な水たまりが出現していた……。いやしかしこれはなんとかせねば。とりあえず、たまった水を汲み出す作業を効率よくおこなうために、100円ショップでチリ取りをゲット。これが大正解で、汲み出し速度が従来比の3倍にアップ! 3倍って数字に根拠はないんだけど。とにかくおすすめです(誰に言ってる?)。
 まあそれよりなにより「どこから漏れてきてるのか」を早いとこ特定しないとね……。

 金曜と土曜、2日つづけて、ご無沙汰していた友と会った。食事したり、なにげない会話を交わしたり、球を撞いたり、笑ったり。1年以上会ってなくても「やあ元気?」のひと言で心が開かれたり、ちょっぴりおっさんになったけど笑いのツボは高校のときと同じだったり。人生いろいろ、でもこういう友がいるのは幸せなことなんだろう、なんて考えてみたりする春の夜。


4.3.thu 

 日曜日にいろんなオープンカーを見た、と書いたけど、肝心な一台のことを書くのを忘れてた。
 VWビートル・カブリオレ。
 旧ではなく新型のほう。出る出ると噂されていたカブリオレモデルがついに発表され、北米での販売がはじまると聞いたのはつい最近だったような気が。そいつが極東の国の岡山なんていうへんぴな地方都市にいるとは……。まさしく我が眼を疑ったものだ。あいにく走っている姿じゃなく、幌を閉めて駐車しているところを目撃したわけだけど、いやはやびっくらこきました。たぶん、というか確実に並行輸入で誰かが持ってきたんだろう。
 じつはこのNEWビートル・カブリオレ、けっこう好きだったりするわけで、正直言ってわが相棒にしたいぐらい。「もしなにかの理由でミジェットに乗れなくなったら」「もし買えるだけのお金が手元にあったら」っていう前提付だけどね。それからもうひとつ。
「もしマニュアル仕様が日本で発売されたら」
 正規物ってATしかないんだよなあ、ビートル。

 B級専門かと思ってたテレビ東京の映画番組で「アンタッチャブル」をやっていた。しびれるオープニングと映画全体の緊張感を演出するエンニオ・モリコーネの音楽、ケビン・コスナー/ショーン・コネリー/ロバート・デ・ニーロ/アンディ・ガルシアという豪華キャスト、これだけでも満腹。シカゴ駅の階段での銃撃戦はあまりにも有名。「裸の銃を持つ男」シリーズでもおもいっきりパロディにされてたし。
 それにしても、この頃たしかにケビン・コスナーは輝いてた。いい俳優だと思うのに、最近はさっぱり。アンディ・ガルシアもこの後いまいちパッとしなかったし……。
 アルマーニが手がけた衣装もまたカッチョよい。そういえば当時(1920年代)の男たちは、スーツを着る時は必ず帽子をかぶってたのだ。「もしもスーツ+帽子のファッションを現代に再び定着させることができたら、それはファッション界のノーベル賞ものだ」とかいう話をいつか聞いたような気がする。ぼくには似合いそうにないけど。

 NHKのBS2で「グレムリン」「グレムリン2〜新・種・誕・生〜」を2夜連続放映。あいにく「グレムリン」は見損ねてしまった。1984年作かあ。ぼくはまだ中学生だった! '80年代を代表する映画の1本だと思うんだけど、しかし次の日にやってた「2」のほうは目を覆いたくなる駄作だった……。パート2の典型的な失敗パターン。もうメタメタっす。「おいおい監督は誰だよ」って最後のテロップ観てたら、1作目と同じジョー・ダンテ。製作会社にそそのかされたのかなあ……。

 ジム・キャリー主演の「マジェスティック」をやっと観ることができた。「いつか観よう」と思いつつなかなかチャンスがなかった映画だ。「なかなかどうしていい映画だど!」という評判だけは聞いてたけど、この眼で観たらたしかにいい映画。ジム・キャリー、見直しちゃいました。

 というぐあいに、ここ最近どっぷり映画漬け。仕事が一段落したのをいいことに観まくってます。おかげでサイトの更新ほったらかし状態。いっそ映画のサイトでも立ち上げようかな(←しかし立ち上げたら立ち上げたで、やっぱり更新がのびのびになりそうな)。




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