草の根ハシラ

過去の雑草モノローグ

2003年10〜12月

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12.31.wed

 大晦日だ。いま、2003年があと21時間と30分ぐらいで幕を閉じようかというところ。
 みなさんは年の瀬をどこで、誰と、どんなふうにお過ごしでしょうか。

 「草の根エンスー日記」としては、今年2003年はいまひとつな展開だった。一年を通じて更新できたエピソードは vol.11 と vol.12 の2話のみ。掲示板は一時休止となり、雑草モノローグなんかここ最近は月刊になってしまったしね。そんななかアクセスしてくださったみなさん、あらためてありがとうございます。ちなみにこの年末は年内更新を目標に vol.13 を書いていたんですが、力およばず間に合いませんでした。1月には公開できるかと思います。

 ぼく個人としても、2003年はちょっと消沈気味だった。仕事は忙しくなるばかりで、精神的に余裕のない日々が続いた。あわただしい仕事とは逆に私生活は停滞していて、風のない、潮の流れが止まった海に浮かんでいるような一年だった。そんな一年を象徴するかのように、クリスマス前にはミジェットで事故ってしまった。誰もケガをせず、ミジェットもそれほど壊れなかったのが不幸中の幸い。状況としては「相手のミスでぶつけられた」ようなもので、保険でも9対1で相手の過失が認められたから、結果的に被害はあんまりなかったんだけど、気分的にはかなりブルー。でもまあ、昨日やっとミジェットが退院してきて、なんとか今年中にケリをつけることができてよかった。厄を年内に追っ払うことができたと思い、気持ちを切り替えて新しい年を迎えよう。

 なんだか暗い話ばっかりになってしまったけど、それもこれっきり。2004年はきっといい一年になるはずだ。仕事はまだまだ忙しくなりそうだけど、そのへんは「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」的にまあなんとかやりすごすとして、とりあえず「草の根エンスー日記」はもっともっと更新しよう。できたら新しいコーナーも作りたい。映画も観よう。本も読もう。んでもって、アメリカに行こう。いままで言うだけ番長で終わってたアメリカ旅行をいよいよ実行するのだ! ミジェットは……とりあえず壊れないように祈ろう。壊れたら、またその時に考えればいい。

 潮はいつか動き出す。風もいつかは吹くはずだ。
 誰にとっても、ぼくにとっても、2004年がよりよい一年でありますように。
 それでは新年にまたお会いしましょう。


11.9.sun

 みなさまこんばんは、月刊雑草モノローグの時間がやってまいりました。
 いやはやさりとてしかし……ほんとに月刊になってしまったなあ、ここ。更新がさっぱりできない理由は、なんといっても仕事が忙しすぎるってことなんだけど、とくにこの10月から11月にかけては殺人的な忙しさだった。頭から湯気を出し、ストレスからの胃痛に身をよじり、コンタクトレンズ連続装用と睡眠不足で充血した目を見開き、おそらく精神的な緊張からくると思われる背中と腰の痛みに前屈みになりつつ、それでもまあなんとか十字砲火をくぐり抜けることができました。ところでナンですね、アーティストとか俳優とかっていう人たちは、ひと仕事終えると「休養のため……」などといって海外にしばらく脱出、なんてことやってるけど、サラリーマンにもそういう権利を与えてはどうかと、つくづく思う。つくづく思う。つくづく思う! 3回言っちゃうぐらい、つくづくそう思う。日々心身を削って働くすべての人々に安らぎあれ。

 というわけで、仕事が落ち着いた機会を見計らって7日(金)に振休をとった。休みをとったはいいが、さて何をしようかと模索していたら、『マトリックス』の最新作がつい前日に公開されたことを思い出した(正しくは5日公開らしいが、実質6日公開だ)。んで、行ってきた。平日だというのに「混雑が予想される上映」に適用される全席指定制。座る席は映画館まかせってことだ。まあ公開2日目だからしゃあないわな、とチケットを購入したところ、見事ど真ん中の席。上映開始1時間前の購入でこの席ってことは……と不安がよぎったものだが、いざ入場してみたらその予想は見事に的中、310席ある館内の中央付近に20人ばかりの観客が肩寄せ合って座ってた。映画館の予想は大はずれで、ガラガラなんである。「指定席、意味ないじゃん!」という奇妙な連帯感に包まれた20人ほどの観客を前に、『マトリックス/レボリューションズ』は粛々と開演を迎えた……。
 で、どうだったか? 公開まもないこのタイミングでまだ観てない人もけっこういらっしゃるだろうから、なんにも言いません。あんだけ盛大に広げた大風呂敷、いったいどうやって畳むんだろうと興味津々で観たけれど、「ああなるほど、こう畳んだのか」といったところ。とりあえずぼくは納得した気分になりました。腑に落ちない点は多々あるんだが……。

 どたばたと仕事に追われる毎日の中で、ミジェットもまた体調不良を訴えていた。走行中に突然エンジンが止まるという、精神衛生上非常によろしくないトラブルが発生したのだ。正しくは「再発した」というべきで、これは去年の秋頃に起きたトラブルと全くおんなじもの。ということは原因も同じだろうと工場へ連れて行ったら、工場の人も「たぶん同じ原因でしょうね」とのこと。つまりは電気系のトラブル。去年交換した Lumenition のトランジスタが正常に機能してないっぽいということだ。Lumenition の製品は信頼性に欠けるという評判は普段から見聞きしていたものだが、いざ自分の身にふりかかってくると「やっぱそうなんか!」としみじみ思い知った。こうなったら信頼性を高めよう、ということでMade in Japan な永井電子のトランジスタに交換した。ディストリビューター内のピックアップが標準仕様ではミジェットにマッチしないため、多少手間とお金(涙)がかかってしまったけど、これで信頼性はうんと増した(少なくとも精神的にはかなり安心)。4発のシリンダーが爆発する様もかなり調和されたような気がするし、これは交換して正解。

 ところでこの『雑草モノローグ』、ぼちぼちリニューアルしようかと考えてます。最初は「不定期の管理人日記みたいなもん」というコンセプトらしきものをたててスタートしたこのコーナーですが、ご覧の通り更新がかなり滞っております。今後はどうかといえば、少なくとも仕事に関する限り、いま以上に忙しくなることはあってもヒマになることはまずないような状態です。つまりほんとに月刊化、あるいは隔月刊になってしまうような事態もおおいにありうるわけで、そうなると「日記形式はいかがなものか?」と我ながら自問自答してしまう今日この頃。いっそ完全不定期更新の単発ネタコーナーにしてしまおうかと考えています。そのためのページデザインのリニューアルをする時間もままならないんで、リニューアル自体にいつ手をつけられるのか、という問題もあるんですが。
 エンスー日記vol.13の公開も、いまのところメドがたっておりません、あしからず……。


10.13.mon

  なんだかこのコーナー、月刊化しつつあるような……。

  よく晴れた日曜日。いつものように鷲羽山へミジェットで出撃し、展望台で秋の空を見上げつつ煙草をプカプカやってると、背後から「あのう」と声が。ふりかえるとそこには石田ゆり子似の女性がやわらかな陽ざしに目を細め「ひさしぶりね……」とほほ笑んでいた……わけはなく、ちょっと小粋な出で立ちの男性が。
「あのう、草の根エンスー日記の……」
  なんと読者の方!  聞けば、以前に掲示板へ何度か書き込みをしてくれた方だった。こういうふうに声をかけられたのは初めてだったんで、うれしいやら照れくさいやら……。コンクールに出せそうなほどきれいなカニ目(オースチン・ヒーレー・スプライトMk-I)に乗ってらっしゃいました。たいして愛想よくできずすいません。
  いやしかしネット上で感じる以上に「読んでもらってるんだなあ」とあらためて実感したりして、「がんばって書かなきゃの!」などと更新意欲がわいてきたような気がします。ええ、気がするだけでして、次回更新のメドは立っておりませんです……。

  ここのところちょっと仕事でストレスが溜まり気味だったんで、土曜の夜、ひさびさの鬱憤晴らし。向かったのはカラオケ屋。題して『浜省だらけのカラオケ大会』。うーん、暑苦しい。しかも『だらけ』といいつつ、メンバーはぼく以外にひとりだけ。むろん男。野郎2人っきりで浜省熱唱。あー、暑苦しい。「ま、とりあえず2時間ぐらいは……」「そうっすね、とりあえず2時間は……」とはじめたライブ(?)は、結局2度のカーテンコール(じつは『お時間10分前です』コール)をくぐり抜け3時間に及んだ。ウーロン茶やつまみを運んでくる店員の腰がひけてたのは気のせいではないだろう。8ビートのロケンロールを中心にバラードもまじえ、30過ぎの男2名はネクタイをほどき、なぜか時おり虚空を指さし、時に拳を握りしめ、汗をほとばしらせて浜田省吾を歌いあげた。
  ぬあああああああー暑苦しい。
  で、ストレスは晴らせたか?  うーむ、じつは張りきりすぎて風邪をひいてしまって……。

  トヨタ2000GTと遭遇!  生涯3度目の目撃だ。なんかUFO見たような話だけど、総生産台数がたった337台、うち100台ぐらいは海外に嫁いだというから、さもありなん。まあ普通に暮らしてたら一生に1回見られるかどうかという確率だと思う。初めて見たときは博物館で、2度目は夜に高速走ってたらあっという間に追い抜かれてそれっきり、というものだったけど、今回は真っ昼間。しかもぴったり後ろにつけて追いかけました(オーナーの方、すいません)。まあしかし、なんと美しい車か……。この日本で生まれたというのは一種の奇跡だ。日本車で唯一『007』でボンドカーに採用されたというのもうなずける話。現車は写真で見るよりうんと抑揚があって、うんとコンパクト。バイク用っぽいマフラーに換えてあるようで、甲高いエグゾーストを響かせてバイパスをカッ飛んでました(3ケタ速度だからちょっと飛ばしすぎのような……)。極東の白く流麗なクーペと、英国の緑で小汚いオープンの束の間のランデブー走行。周囲の視線は2000GTに熱く注がれてた。そりゃそーだわな。

  夕暮れの町、窓から聞こえる祭囃子の笛太鼓。御神輿をかつぐ威勢のいい子どもの声。なるほど、秋祭りの季節なんだねえ。





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