第5日目   02年4月14日 (日) 晴れ                  
         21番 太龍寺 ・・・ 23番 薬王寺 〜 国民宿舎 うみがめ荘 

 ホテルに自転車を置いて朝一番のロープウエー(7:20)に乗りに行く、沢山の人一度に乗れるのだろうか。
21番 太龍寺
太龍寺は山の峰を二つ越えた向こうの峰,往復2400円は高いと思ったが乗ってみて適正だと思い直した。自転車も積んでくれる,尾てい骨さえ痛くなければ帰りは自転車で下りたいところ。
標高476m太龍寺山頂駅に着いた、直径1m以上の杉の木が林立、石段を登って本堂、大師堂、多宝塔等々こんな険しい山の上に昔の人はお寺を造るなんて心から敬服する。
山頂駅で出発までの間にまつたけ茶の接待を受ける 美味しい。
下山して自転車に乗ってみる 痛いけどどうにか行けそう。
R195号線を走り鷲敷町から阿南市へ・・・上り坂を押して歩いて阿瀬比トンネル。
トンネルはいい 抜けると下りになるから・・・頬をなでる風が心地よい。

22番 平等寺10時着 平地の続く山裾にある、こんなお寺は良い 登らずにお参り出来るから。
あっ!またあの歩きの外人遍路に会った、数日前に見たがこれで3回目、背が高くて痩せていて頬がこけ髭だらけ・・・ウグイス色のロングコートを身にまとい上半身をピンと伸ばし首は直立、遠くを見つめながら長い足を真っ直ぐに伸ばし大股でドンドン歩くかっこいい!早い・・・昔映画で見たキリストにどこか似ていると思った、それともラモスか?自転車の私より歩きの外人が早いとは・・・。

最初会ったのが2日目そして今日は5日目私の自転車の速度よりも早い。
福岡のギターを背負ったリストラ兄ちゃん遍路が云っていた、彼はほとんど日本語がしゃべれない、でも一人で回っているたいしたもんだ・・・と まさしく!
お参りを済ませ薬王寺への途中 田植も終わり蛙の鳴くたんぼ道を大股で歩く彼の後ろ姿を見た・・・4度目だ、追い越す直前
「おーい」・・・と私
振り向いた彼にみかん2つと500円握らせた・・・お接待のつもり。
あ・り・が・と!・・・と彼。おお多少は話せるのか
左手を軽く挙げ 振り向きもせず過ぎゆく私・・・、映画の一駒みたい・・・なんて。

天気は良い、気分も良い お接待ってこんなに気持ちよいものなのか。
やがて山道にさしかかる狭い道だ押して歩く。月夜お水大師経由で薬王寺まで22kmだ。
ウグイスが鳴く あちこちで・・・ホ〜 ホケキョケ!  ホ〜 ホケキョケ!
ケ?ケはいらない
 う〜めの小枝で ウグイスが はーるが来たよと 唄います 
       ほー ほー ほきぇきょ  ほー ほきぇきょ
いいか 良く聴いて・・ほ〜 ほけきょ  ほ〜 ほけきょ・・・と口笛。
はい どうぞ! ホ〜 ホケキョケ! ホ〜 ホケキョケ!
暫くの間指導してやったが染みついた癖はそんなに簡単になおらない 
よく練習して ケ はとるように!!。

やがてR55に出てトンネルを3つ抜けて阿南市から日和佐町へ更にトンネル2つ抜けた。下り坂で自転車を押して歩いている遍路がいる。
リストラ遍路だ!。
どうしたのパンク?  私も並んで歩く。
あれから医者へ行ってレントゲンを撮ってもらった、医者は中断せよとは云わなかったが、歩きは無理と判断してマウンテンバイクを買った。
でも、歩いて回るのが本来の計画 今日は調子良いので初心に返って・・・阿波だけでも出来るだけ歩きたいと思って・・・土佐に入ったら乗るつもりです。
「君は偉い!」 こんなにいい青年でもリストラしなければならない位世の中景気が悪いのか。 

13:30 23番薬王寺着 こんなに早く着くのだったら国民宿舎「うみがめ莊」予約しなければ良かった。明日は室戸まで80`も走らなければならないのに。
お参りを済ませて14:00。
チェックインは15:30〜

近くの千羽ホテルの風呂に入る事にする 入浴料500円昼間の風呂はおじいさんと孫、その他2〜3人大きな浴槽だ、ガラス越しに差し込んだお日様の子供が湯の中でキラキラ踊っていた ア〜ア気持ちいい、しあわせ 疲れた体には一段と・・・自転車だからあじわえるのだ。
入浴後刺身定食とビール1本飲み1650円・・・うみがめ莊に向かう

本日の走行距離  38.26km
累計距離     202.5km
AV          12.4km

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ホテル鷲の里 9,834
昼  食 1,650
入浴料 500
ロープウエー 2,400
接  待 500
合  計 14,884
累  計 67,557