通算26日目

平成17.3.17 (木) 雨

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  海坊主 〜 下の加江 安宿



 昨夜からの雨が降り続いている。両足に大きな豆、脛・腰も痛い。
ホテル海坊主7:30出発
海沿いの国道を1時間ほど歩き遍路道に入り松林を抜け大方球場〜土佐入野駅近くを通り蛎瀬橋を渡り田野浦へ入る足が痛い荷物が重い。
田野郵便局があった厚手のジャンパー・下着類一式等送り返す。
再び雨の中を歩き続ける遥か左下にある平野サーフビーチ上を通り過ぎやがて下り坂をどんどん下りて下田に着いた。
食料品店の前奥さんが甲斐甲斐しく働いている 
「あのーちょっと済みませんが・・・この近くに食堂はありませんか?」
(ないねー 良かったら温かいおうどんでも作ってあげましょうか!)
「いえいえ それはいけません忙しくしておられるのに・・・ここには弁当はありませんか」
(弁当?ないねー 巻き寿司とか稲荷寿司ならあるけど・・・遠慮しなくていいですよウドン作ってあげますよ!)
気持ちは嬉しいがそんなに甘えるわけには行かない店の中にはお客さんも来ているし暖かいお気持ちだけ頂いて巻き寿司・稲荷寿司を買った。

大方町浜 部府商店女将さん 伊豆田トンネル


近くの神社で食べるつもりでいたら店の奥に家族の食堂がある そこで食べるようにと言う、食堂では石油ストーブの上でやかんが沸騰していた熱いお茶を入れてくれテーブルの上のキムチ・キューリ漬け・しば漬け等自由に食べるように進められた。
冷え切った体も心も芯から暖まった。
部府商店のおばあちゃん・ご主人・家族の皆さん本当にありがとう御座いました。「石津」さんはお礼に竹とんぼを渡していたが・・・私はあげるものがない 納札を渡しお礼とした。
店を出て下田港へ行く途中居酒屋があった 「只今反省中」の札が吊り下げてあった、いい言葉だ準備中か休業中か分からないが次に店を開けたときは更に良い店になっているだろう と言う気がする。
吹き降りの中 壁のない渡し船待合所で40分近く出航待ちし800m先の初崎港へ(運賃100円、所要時間10分)。
着いた所はコンクリートのスロープが海中に水没している桟橋、干潮でぬれたコンクリートは「ぬるぬる」四つん這いになってやっと上まで上がれた。
自転車、バイクも載せてくれるというが果たしてどうやって降ろすのか???
船を下りてからまた長いこと歩き続けた1620mの伊豆田トンネルを30分近くかかり通り抜けた。
遍路地図では下ノ加江の今夜の宿 (安宿あんしゅく)までそんなに距離は遠くないはずなのに歩いても歩いても着かない。
とうとう市野々分岐まで歩いたところで気力も足もダウン寸前「安宿」(あんしゅく)に電話したら息子さんが車で迎えに来てくれた助かった。
夕食時食堂で北海道・旭川から来たという20代前半の一人歩き娘遍路に会った、彼女は今日は怖かった渡し船の乗り場へ行く途中数人の中学生に自転車で取り囲まれ接待だ俺のうちに泊まってゆけと云って長いこと付きまとわれた、誰一人通る人なく本当に怖かったと・・・
そうだ女性は大変だこの他にも今日は寒かった私たちは何度電柱に肥をやった事か・・・しかし・・・
就寝前糸を通した針を消毒し足の豆をくぐらせたこれで明日も無事歩けますように。

    歩行距離29.7km    歩数 44650歩 

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昼食 550
渡し船 100
Uパック 1,220
ホテル海坊主 7,870
旅館安宿 6,600
本日計 16,340
累 計 270,673