通算28日目

平成17年3月19日 (土) 晴れ

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   安宿 〜 三原村 〜 39番 延光寺(宿毛市)



 安宿の主人のアドバイスで靴紐を爪先二段は通さず三段目から通しなおし
6:55出発・・・寒い!
一時間ほど歩いて県道21号線へ入る深い山の中へ中へと入って行く土砂崩れで通行止めになっていたが歩行者は通れるように階段や通路を作り手すりまで取り付けてくれていた。
急斜面を切り開き作った県道は高い崖と高い杉の間を流れる川のようだ。
日光が僅かしか当たらないコンクリートの擁壁はコケが生え緑一色だ、ずっと下のほうから渓流のせせらぎ、遥か高いところからは小鳥達の声。

崩落 緑の谷間 信心深い 伐採し過ぎ


空と山と我々だけの空間だ、土砂崩れで車一台通らないのがまた自由でいい。
気温が上がってきた空は一面日本晴れマイナスイオンやオゾンが体にしみ込んで来るような気がする、山の「気」だ!この「気」が傷んだ心や悩み事を少しづつ、少しづつ癒して呉れるのではないだろうか。
県道を歩いても歩いても深い深い山の中一軒の家もない。
やがて杉を全て切り倒し丸裸にしたところへ出た、こんなに切って土砂崩れしないのか不思議に思った。
三原村へ入った硯が特産品だと聞いていたので展示販売所を訪ねたが休みだった、33番 雪蹊寺にあった大きな硯は確か三原村の硯とか云っていたが・・・残念
途中で何度か長めの休憩をとり靴を脱ぎ素足に日光や風を当てる気持ちいい、しかし歩き始めは相変わらず相当痛い。
黒川トンネルを出たところで私の様子を見て
「タクシー呼びますか?あと6〜7kmくらいですけど」
さんせーい
ああ!やはり!・・・一度悪に手を染めると簡単におきてを破る!
金の使い込みも 歩きの遍路の乗車も・・・際限なくなる?恐ろしいことだ!
でもこの救われた開放感はなんなんだ?
山の中なのに携帯が通じタクシーの運転手がニヤニヤしながら迎えに来た。

39番 延光寺でお参りしていたら旭川の娘がいるではないか、我々より10分早く宿を出て全て歩いてもうここに、しかも途中で犬にかまれて足が痛いといいながら・・・なんと情けない私。

   歩行距離 25.9km  歩数 41770歩

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昼食 385
納経料 300
タクシー 830
本日計 1,515
累 計 281,598