第12日目  02年4月21日 (日) 曇りのち雨              
          38番 金剛福寺 〜 安原氏宅(中村市)

7:20渡船民宿「はたなか」を出発。昨晩の「海坊主」7100円に比べ ビール1本飲んで・・・7000円は高い・・・と 一瞬思った・・・が空海、空海何事も受け入れよう。
38番 金剛福寺7:45到着 土産物、食堂、駐車場が門前にありお参りに時間はかからない。
観光バスから降りて来たお遍路夫婦「あなたお参りは?」 「いいよ、店にいるから行って来てくれと云いながら土産物屋へスタスタ・・・」のんきなおやじ、あんたここへなにしに来たのじゃ。
金剛福寺を後に細いR27をしばらく走った所で雨が降りはじめた。
安物のビニールカッパは上下とも大破れ、山中の無人プロパンガス貯蔵所で30分ほど雨やどり。

14`ほど走った伊布利第一トンネル入り口付近に出るはずなのに町に出た郵便局まである。いつのまにかR347に入ったらしい。
2`登り坂をバック小さな標識を見落としていた・・・目が悪いからなあ・・・。
3`弱走ってやっとR321号に出た昨日通った道だ、中村に向けてひたすら走る、途中の伊豆田トンネル交通量多く1620m自転車を押して通り抜けた。
四万十大橋西詰ループ下で階段を下りて来た人と出会う。

中村駅付近に自転車預かりはないか尋ねる、来る日も来る日も雨が降るので天気が固まるのを待って出直すつもりで・・・。

「駅からは少し離れているがよければ私の家に置けばいい」行こう!と云ってもと来た方へ。
でも、どこかへ行く途中では・・・? 
「歩いてお四国巡りをしようと思ってトレーニング中なのです、でもいいですよ・・・と」
いやそれは悪い私も付き合います。
自転車を階段下に止めて先ほど通り過ぎた伊豆田トンネル入り口の「今大師」まで一緒に歩く事にした。
途中いろんな話をした、彼は安原さん数年前まで郵便局に勤めていた事。
退職し気功の先生に転身した事。
きっかけは母親の入院〜臨終に際し現代医学の限界と自分が母の為に何一つ手を差し伸べる事が出来なかった事への悔しさ、むなしさ、悲しさ・・・。勉強しそして遂に資格を取った。
自分のような思いをしている人達の為に、そして遅まきながら母へのつぐないの気持ちを込めて・・・。感動した自転車へんろに出てよかった。

一緒に歩いているといろんな人から声をかけられる中にはお茶を・・・とあまりにも強く勧められ一緒にご馳走になったりもした。

今大師様は今日がお祭りとの事、地元の婦人7〜8人が接待役として詰めておられ、お団子の接待にあずかった、。

四万十大橋西詰から往復13km3時間歩いて更に彼、安原氏宅まで2km30分歩いた。
日和を待ち出直すのであれば無理に岡山まで帰らなくても一週間でも十日でも好きなだけ泊まって天気待ちをするように勧められお世話になる事にした。
今晩7〜9時まで予約治療があるとのこと、その間に日曜大工で建てたという離れの二階で荷物整理をしたり風呂に入らせてもらう。
近代的なユニットバスで気持ちいい。
母屋まで数十メートル離れているので気兼ねもない。
治療が終わってから今大師の帰りに採取した「いたどり」のサラダ等も交え美味しい夕食をご馳走になった。
暖かい心にふれてしあわせ、人の出会いの不思議さ、お大師様のお引き合わせか・・・合掌。

本日の走行距離    48.63km
累計距離       643.0km
AV            10.7km

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コーヒー 350
うどん 1,100
合  計 1,450
累  計 130,427