通算34日目

平成17年3月25日 (金) 曇り一時雪

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ふじや旅館 〜 真弓峠 〜 農祖峠  〜 44番 大宝寺 〜 久万町 一里木



 昨夜は冷え込んだ冷気が流れる廊下に出てトイレに行くたびに震えた。
朝起きて驚いた雪が少し積もっている彼岸を過ぎても四国に雪が降った。
7:00出発 国道380号を進む、山の中へ入るほどに道が狭くなった。
大型トラックが近づいて来た時は少しでも広そうな道の端に寄り止まってすれ違わなかれば危険だ。
やがて幾重にも大きく蛇行した坂道になった標高570mの真弓トンネルへ向けて難所が続く。
歩き遍路は細い急な遍路道を縦に登り国道を何度も横切り上へ上へと進む。
細い日陰の道は完全に雪で埋れ道と溝の区別がつかない所も何ヶ所かあった。また傾斜がひどく正面から踏み出せず蟹歩きしたところも数多い、滑らないように細心の注意を払いながら一歩一歩登っていった。
真弓トンネルを抜け久万町へ、4km下りR379号に入る1.7km上ってから農祖峠(651m)越え遍路道へ入った。

国道380号線 へんろ道


小さな靴の足跡が細い雪道にくっきり、今朝早く出た旭川の娘のだ・・・娘先達さんですなこの足跡を行きましょう、どんどん深い山へと入って行った。
分かれ道があるが道しるべが無い「石津」さんは左だという・・・でも足跡がない、右は?右は30m程先で壁みたいに急な斜面一面雪に覆われ行き止まりの様にも見える。
足跡は?ない、木の枝から落ちた雪で埋ったのか。
「石津」さんは一昨年この道を歩いている左かも知れないがしかしどうも気になる。
小休止してもらい私は道探しに右へ・・・行き止まりみたいな壁を越えた所が峠だった。
あった!あった!へんろ札と靴跡が。
しかし・・・なんであの娘は自信を持ってこんなに正確に歩けるのか・・・今度会ったら聞いてみよう。

山中は雪が多い 大宝寺参道


下りの道に入ってしばらく行くとチェンソーの音が聞こえだした。
1m少々の細い道は山林作業に入ったキャタビラ付の歩行運転型ダンプがぬかるんだ道を更に練ってドロドロにしていた。
キャラビラのわだちの跡はまるで解けたアイスクリーム状の川、両サイドと中央はキャタビラに押し出された泥と雪が味噌・あんこ状に盛り上がっている。
そのような中にも多少硬めな所に娘の小さな靴跡があるとそこを踏んで下った、距離およそ500〜600m・・・この道あまりにも悪く歩く事に気を取られ写真を撮る事を忘れていた。

やがてR33へ出て今晩の宿「一里木」に荷物を預け1km先の44番大宝寺参拝。
午後4時一里木着 若い主人が熱い昆布茶を持ってきて館内の説明をしてくれた。
ここは建物も新しく設備も行き届いているし活気があってとても好感の持てるいい宿だ、石油ファンヒーターも熱いくらいだ・

    歩行距離 20km  歩数33610歩

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天ぷらうどん 700
お賽銭勘定へ 10
納経料 300
記念石 500
本日計 1,510
累 計 336,433