通算35日目

平成17年3月26日 (土) 晴れ

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 民宿 一里木 〜 45番 岩屋寺 〜 民宿 一里木



 朝食のとき長野から来たという男性へんろと話した、彼は37歳、2月末秋田から長野へ転勤になった。
部屋へ入れた転勤の荷物も解かず50日休みを貰って3月1日から遍路に来た、来たくて来たくてたまらなかった・・・。
35〜36日で結願し遍路ボケを直して出勤するのだと云う。
驚いた色んな遍路がいるものだ。

 今日行く寺は南東、明日行く寺は北、道は一本だけ従って今晩もここ一里木にお世話になる事にした。
7:00出発昨日訪ねた大宝寺門前を通り過ぎ山越えの遍路道に入った、下のトンネルを抜ければ直ぐなのにH715mの峠を越え峠御堂トンネルの東口に下りた。

岩屋寺へ 岩屋寺へ


しばらく歩いて国道から細道に入り河合へんろ休憩所へ降りていった、立て札に寄ればここ河合宿、昔は遍路宿が立ち並びそれは賑やかだったそうだ。
国道・トンネルが出来てからは宿場が通過地点になり衰退した、往時を偲ばせる建物も多い。
休んでいると旭川の娘が遥か上の国道を西へ向かって歩いている。
「石津」さんが「おーい」と声をかけた、返事が返ってきたが会話のできる距離ではなかった。
これが最後になった以後会うことはなかった、話す機会があれば地図だけでなぜあのように自信を持って正確に歩けるのか聞いてみたかったのだが。

砂礫層の凝灰岩 岩ノ下の寺 岩屋寺


570m〜730mの山を越えて行くまだ昨日の雪が大分残っていた、山の頂上に茶屋跡の立て札があった。
時代劇に出てくる茶屋等とは随分違った場所にある。
湧水もない山の上の茶屋、麓から水を担ぎ上げ だんご等も 作ったものを持って来たのではなかろうか・・・とてもこの場所に住んで茶屋が出来るようなところではない。
しかし昔はこの急な細い道が唯一の国道なのだからさぞかし旅人は助かり繁盛したことであろう。

岩屋寺参道


45番 岩屋寺の裏山から下って境内へ向かう、とてつもなく大きな岩がいくつもそそり立っている。岩は砂礫層の凝灰岩である、まるでコンクリートの中に何種類もの石を混ぜて固めた感じだ。
本堂はこの垂直な大岩石の下にもぐりこんだように建っていた。
ここから2〜3km離れた国民宿舎辺りまでこの奇岩絶壁が(30〜60m)が渓流沿いに5〜60もにょきにょき立っている。
岩の上のほうに大きな穴がぽっかり開いているものも多い、この中で修行した僧も数多いとか・・・しかしどうやって出入りできたのだろう垂直なのに・・・国指定の名勝地。
往き岩屋寺まで9.4kmが4時間かかった、帰りはもっぱら国道を歩き最後の峠御堂トンネルだけ山越えした。

   歩行距離 21.2km  歩数42190歩

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納経料 300
500
焼肉定職 1,250
一里木3/26・27日分 14,300
本日計 16,350
累 計 352.783