通算37日目

平成17年3月28日 (月) 雨後曇り

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たかの子温泉〜49番浄土寺〜50番繁多寺〜51番石手寺〜一草庵〜52番太山寺〜53番円明寺〜民宿四国



 7:30 たかの子温泉ホテル出発
通勤ラッシュの狭い道を通り49番 浄土寺、50番 繁多寺、51番 石手寺と順調に回った。

浄土寺 繁多寺


52番への途中「酒と放浪の俳人 種田山頭火」が晩年を過したという「一草庵」を訪ねた。
寺の住職の好意で住まわせてもらっていたと聞いていたので、境内の片隅のお堂のような一間だけの所を想像していた。
しかし想像とは大いにかけ離れていた、まず場所は民家と民家の間の細い路地を入った一番奥にあった。
家には入れてもらえなかったが玄関、トイレ、炊事場、部屋も二部屋、広縁の廊下まであった、静かで日当たりが良くていい環境にあった。

   うれしいことも かなしいことも 草しげる
   いっぱいやりたい 夕やけ空
   炎天をいただいて 乞い歩く

大地主で造り酒屋の長男として生まれたが父は放蕩三昧、彼は大学時代から酒に溺れやがて一家離散したという。
炎天下を歩いて物もらい・・・なんと情けない・・・でも彼は名を残した、これはいったいどうなんだ。

石手寺にて 一草庵


太山寺への道中何度も道に迷い尋ねながら歩いた、中にはややこしいからと100m以上一緒に歩いてくれた人もいた、 ちょっと怖そうな雪駄のおじさんだったが。
踏み切りの近くで3〜40代のバイクの婦人から大きなみかん2個づついただいた。

52番 太山寺の山門のところで転勤遍路が娘遍路と話していた。
医者へ行ったかと聞けば行ってないという、お参りはと云えばこれからだと・・・、後で彼は云った若い女性が最優先!
どうやら彼は坊主になりたいらしいあまり詳しくはしゃべらなかったが・・・。

彼はサラリーマンよりも坊主に向いているなあ、そしてあの旭川の姐ちゃんと一緒になればいい夫婦になるよなんて勝手なことを話し合った。

長野の転勤へんろさん・石津さん


53番 円明寺着 転勤遍路が本堂の前で両膝を突き実にいい声でゆっくりお経を上げている、上手い実に上手い乾いた心が潤い曇った心が研ぎ澄まされたような気がした。

プロ並みだ 上手い とほめたらプロからは まだまだ と云われているとは云っていたが。
堀江 民宿しこく 5:00着

     歩行距離 20.8km    歩数 38700歩

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納経料 1500
線香 70
焼きそば 400
ポカリ 120
四国旅館 6,490
本日計 8,580
累 計 372,783