通算45日目
平成17年11月11日 (金)曇り後雨

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かんぽの宿〜82番根来寺〜80番国分寺〜83番一宮寺〜屋島ささや旅館



 朝 宿泊料を精算し部屋に戻る 釣銭が1000円多い。
昨日被保険者扱いにしてくれたのでチェックアウトの時返した。
玄関口で客の見送りをしていた男性職員がトラブルかと思って怪訝な顔をして近づいて来てみれば・・・まあまあ 近頃めったにない美談?!
みなさん最敬礼してくれて気持ちよく出発。

五色台根来寺へ


82番根来寺(ねごろじ)着 五色台山頂近くにあるお寺紅葉が始まりかけていた。

根来寺境内 根来寺紅葉あと少し


小雨になってきた 今来た山中の細いへんろ道を2.2km戻って八十番国分寺への急坂を下る。狭いへんろ道には梅ノ木を模したコンクリートの丸太で階段を作っているが段差が大きく横向きになって杖にしがみつくようにして下りて行った。

国分寺の大師堂は土産物売り場の一角にある賽銭箱の上にまで商品を並べている「石津」さんがどこで拝むのか迷っていた。納経所の人も土産物売り場のバーちゃんも無愛想で「石津」さんがいろいろ話しかけてもそっけない返事。

賽銭箱には大きな紙に毛筆で「門のところにいる男には金品を与えないで下さい、また荷物には注意してください盗みもします」と貼紙がしてあった。

盗みは困るが与えないで下さいには抵抗感を覚える。
賽銭箱に貼紙があると門前の物乞いにやる金があれば皆この中へ・・・の様に思えて・・・
若しこの男がお大師様の化身だったら・・・衛門三郎や鯖大師の少年のように・・・と思った。

しかしこの話はどうも理解に苦しむ、弘法大師が托鉢に行った先で断られたからと云って人を何人も殺したり苦しめたりするだろうか・・・
持てる人は貧しい者、困っている者に施しを・・・の精神を強調するあまり 誰かが作った話であろう。

門前の「おへんろの駅 こくぶ」で遅い昼食を済ませた。この雨の中 次の一宮寺まで歩くのはきつすぎる。店員さんに色々相談していたら、この店に華道を教えに来た先生のご主人「野口」さんが8km先の琴電「陶(すえ)駅」まで車で送ってくれると言う。
 ああ地獄に仏、天の助け見ず知らずの人がこんなに親切にしてくれるまさに「一期一会」だ。
私達もいつか誰かにこのお返しをと深く心に刻んだ。

一宮駅下車 寒い待合室で小学校低学年の子が3人しょんぼりパート勤めの母の帰りを待っていた。
電車到着までには50分近くあるという。
「石津」さんはリュックから手製の竹とんぼを取りだし一つずつ与えた。

駅前の広場で暫らくの間飛ばし方を教え一緒に遊んだ。
子供たちは歓声を上げ走り回り元気が戻った。

83番一宮寺参詣後電車で屋島まで行き暗くなってから「ささや旅館」到着、相変わらず冷たい雨が降っていた。

        歩行距離 16.5km   歩数29800歩

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 かんぽの宿 11550
 お茶       150
 昼食  500
 すえ〜一宮 340
 一宮〜屋島 400
 納経料  900
 洗濯 100
合 計  13940
累 計  467413