通算第20日  02年5月19日 (日) 曇り時々雨          
            60番 横峰寺、 62番 ・・・ 64番 前神寺 〜 ろんどん荘

しこくや「小町温泉」AM5:00目がさめた雨が降っている、ああまた今日もつらい旅になるのか。
温泉に入り6:30朝食、目の前を小蝿が数匹飛び交う消毒すればいいのに。
7:00雨はほぼ上がったしかし雲は低い。派手すぎるバイク用ジャージー、スラックス姿で出発。
昨日来た道を 大頭 交差点までバックし右折、だらだら坂を一時間少々登って車道終点休憩所到着、ほんの僅か霧雨が降っているので東屋の中に自転車を止めあとは歩き。
東屋で呉から来たという歩き遍路と話す、早朝出発したので朝食を取らずに来たら腹が減った、寺まで行けば何かあるだろう・・・なんて・・・。腹の足しにでもなればと云って乾パンを少し進呈。そんな積もりで云ったんじゃない・・・と押し問答したが貰ってくれた。

谷に沿った細いへんろ道を2.2km汗を拭き拭き登る十数メートル毎にハガキ大の遍路道の目印が木の幹や枝に結びつけてあるので迷うことはない。
地元の行き交う人が今日は「花祭り」甘茶のお接待がありますよ・・・とのこと。

60番 横峰寺 山頂に近い傾斜地に僅かの平地を確保し雛壇のように本堂や大師堂が点在する。車社会の現代、歩いてしか訪ねることの出来ない寺は八十八ケ寺の内ここと45番岩屋寺だけらしい。
参拝を済ませ甘茶の接待所を訪ねる、お客は誰一人いない、白い割烹前掛けのおばさんが盃に甘茶をそそいでくれる。ふと目を落とせば盆の中に百円玉がいっぱい。
これって・・・ああ! そう言うこと!  
お接待はお接待・・・お布施はお布施 別に出さなくても良いのですよ、でも皆さんはこんなになさっておられますと・・・。
もしもっと早く気付いていたらおそらく自販機へ直行したであろうに・・・目が悪いからなあ・・・。

来た道を下って大頭交差点右折
62番 宝寿寺 12:22着 R11号沿いの寺。近くのラーメン屋で昼食チャーシューめん700円。写真撮るのを忘れていた再度行く、また雨がぽちぽち。1.6km走って
63番 吉祥寺 駐車場がないので参拝客が境内に車を乗り入れている、あちこちに水たまりが出来 無住の荒れ寺みたいな感じさえする。

64番 前神寺 海抜1982mの石鎚山をうしろに控えた石鎚山修験道の総本山の寺。
寺を訪ねたのに太鼓の音がする・・・大師堂の次が石鎚神社その先が本堂。
13:25 日が照り始めた、これから伊予三島へ向けて長距離を走らなければならない。

西条市から新居浜市〜坂を登って宇摩郡土居町5時近くなって伊予三島市に入った。
眼鏡の三城でいつの間にかなくなっていたメガネのネジをつけてもらう「無料」他国の者にまで?感謝、感謝。

ろんどん莊TEL空いているが日曜日なので食事は出来ないとのこと。訪ねて行ったら玄関一面靴で埋まっている上がれないくらいだ。
やっと上がって、云われた三階の部屋へ行くとお客の荷物が散乱状態。
「ちょっと 部屋間違ってない 荷物がいっぱいあるよ」
そんな馬鹿な・・・! 今朝帰ったお客さん2〜3日したら来るとか云ってたけれどまさか荷物を広げたまま帰るとは???宿賃くれるのかしら・・・なんて。
いくら日曜日だってお客が帰った後掃除しないのか、シーツも代えないのか・・・。
えらいところに泊まったものだ。

それでは二階の○○へ行って下さい。 
「あの〜 ここにも女性の荷物が部屋一杯にあるけれど・・・」

弁当でも買いに行ってきて下さいその間になんとかしますから・・・。
弁当買って帰ったら。
お風呂へどうぞ・・・ゆかた要りますか?
あたりまえだ!
入ってみたら広くもない風呂に二人入っている。入れ違いに一人出て行ってくれたから良かったがそうでなかったら又服を着て出直さなければ成らないところであった、参った、参った。

しかし後日ふと思った・・・前にも後にも宿がここ一軒だけでもしも満員だったら?
橋の下で寒さに震えその上 野犬や虫にさいなまれながら長い夜が明けるのを待つ事になる・・・だったらここは天国ではないか
天国も地獄も我が心の内にありか・・・修行が足りん。

本日の走行距離    61.62km
累計距離       1062.8km
AV             12.9km

目次 前日 翌日→
しこくや 9,675
接待 100
らーめん 700
ジュース 240
巻き寿司他 1,076
合  計 11,791
累  計 216,179