懐(おもい) 後始末篇
§後書き……と言う名前の言い訳篇
●ガイダンス
●作者より
●ガイダンス
今回もそこそこ独自の言い回しなどを使っていますのでその辺りを……。
・Szene-Eine.関連
『愛人(いとしびと)』
単純に読んだら「愛人(あいじん)」で,現在ではあまり良い意味合いでは使われていませんが,古典的表現としては「恋人」という意味合いもあります。
ただ,単純に「恋」の文字よりも,「愛(いとおしい)」を使いたかったがためにこの読み仮名をふりました。
言うまでもないでしょうが,正式な読み方ではありません。その意味では造語ですね。
・Szene-Drei.関連
『愛(いつく)しみ』と『愛(いと)おしみ』
多少,拡大解釈気味です。
「いつくしむ」:(愛情をもって)かわいがる。大切にする。
「いとおしむ」:かわいいと思う。かわいそうに思ってよくしてやる。
という所から,
「愛(いつく)しみ」:恋人への愛情。
「愛(いと)しい」:分け隔てない愛情。博愛。
というニュアンスで用いました。
・Szene-Vier.関連
『材料についての表現』
白い粉3種類 : 薄力粉,ベーキングパウダー,砂糖
氷室から取り出した薄黄色の塊 : バター
トロリとした山吹色のもの : 卵黄
ミラルカの視点からという事を示したいが為の表現です。
・Szene-Fünf.関連
『聖なる樹(ブッシュ・ド・ノエル)』
洋菓子の1つ。
その名前の通り,樹の形を模したもの。
ただし,1本丸ごとではなく,「切り倒された樹の幹の部分」の様な形状の物が一般的。
切り口が年輪のような同心円状の模様になっているのと,全体をチョコレートなどで樹皮のような模様がつけられている。
「聖なる」の名前の通り(?),元はクリスマスのお菓子……のハズ。
今回の参考資料は次の通りです。
Gakken/スリー・エー・システムズ『グランド辞スパ』現代新国語辞典
●作者から
書き上げて思った事。
『Szene-Eine.だけで止めときゃ良かった』
いや,マジな話……。
ミラルカがそれなりに思ったように動いてくれたのと,フィン,マージがしっかりと脇を固めてくれたので,Szene-Sechs.までは割合思ったような展開が出来たのはよかったかな。
半面,その後が続かなかった(続けられなかった)のが残念ですが……。
まぁ,これ以上アレコレ書いても見苦しいのでこの辺りで。
それでは,失礼します。
ナーラー・ヤナ拝