PC−9821Xa7ベンチマーク結果

 PC−9821Xa7をパワーアップしていったときの,ベンチマークをとってみました。
 測定には EP82改/かず さん作のフリーソフトウェア, HDBENCH Version 2.610 を使用させて頂きました。

 さて,気になる結果は以下の通りです。

・第1弾:CPU換装,ベースクロック変更
・第2弾:UIDE−98導入
・第3弾:CPU換装
・第4弾:環境再構築(UIDE−66導入,CPU換装)



第1弾

CPU交換:Pentium75MHz=>HK6−MX233/N
ベースクロック変更:50MHz=>66MHz

・標準状態

 と言いながら,実はこの段階で既にHDDは出荷段階のものから,換装済みですが(笑) Xt13から流用した1.2GBドライブを使用。
 Processor Pentium 75.0MHz [GenuineIntel family 5 model 2 step 5]
ALL浮動整数矩形TextScrollDDReadWriteMemoryDrive
2143407443624008929738771145914313308A:10MB


・CPUをHK6−MX233に換装

及び,キャッシュ制御にWrite Allocate MonitorIIを使用。
 Processor AMD K6 175.1MHz [AuthenticAMD family 5 model 6 step 2]
ALL浮動整数矩形TextScrollDDReadWriteMemoryDrive
51441218515488667717939697931960200310331A:10MB


・ベースクロック変更(50MHz=>66MHz)後

 Processor AMD K6 232.3MHz [AuthenticAMD family 5 model 6 step 2]
ALL浮動整数矩形TextScrollDDReadWriteMemoryDrive
632516180205706786208310718042019181513563A:10MB


・結果比較 

 それぞれの項目を,標準状態の数値と比較するとこうなりました。(小数第3位四捨五入)
ALL浮動整数矩形TextScrollDDReadWriteMemory
2.953.974.721.692.241.451.044.001.381.274.10


・結果について(感想)

 結果を見ると,クロック周波数の変化だけでなく,CPUがPentiumからK6となったことによる性能の向上が小さくないようです。
 K6系のPentium系に対する一番単純なアドバンテージは,整数演算能力が高いということはよく知られていますが,結果から見て今回もそれがはっきりと現れていると言ってもいいのではないでしょうか。クロック周波数は約3.1倍になっているのですが,浮動小数点,整数演算ともそれ以上となっています。特に,整数演算のスコアの向上は。
 また,CPUの能力向上をうけて,画面表示周りも軒並みスコアがあがっています。DirectDrawは元が低すぎるので,どうということは言えませんが……。
 HDDに関しては,転送能力の低さでは定評のある(笑)PC−98シリーズの内蔵HDDですが,CPUがデータ転送を行うPIO転送方式だけに,CPUの能力向上が転送速度の向上に繋がった結果と言うべきでしょうか?
 まぁ,数十〜100KB程度の誤差は当たり前かも知れませんが,3割程も違うと,何かやっぱり関係があるのかな,という気になります。


第2弾

 UIDE−98増設,ハードディスク入れ替え後
ReadWrite
689512897
 CPU,ビデオカード回りは変化がないので省略(手抜き,ともいう(笑)。


第3弾

CPU:HK6−MX233/N=>PK−MII300/98
 但し,ベースクロックが60MHzなので,実動作クロックは共に210MHz

換装前(HK6−MX233/N) K6−233MHz 

Processor AMD K6 210.0MHz [AuthenticAMD family 5 model 6 step 2]
ALL浮動整数矩形TextScrollDDReadWriteMemoryDrive
618514431185907566199610948232598312511835A:20MB

換装後(PK−MII300/98) MII−233MHz 

Processor Cyrix 6x86MX 210.0MHz [CyrixInstead ID 6 step 0 Rev 0]
ALL浮動整数矩形TextScrollDDReadWriteMemoryDrive
608312962191068466234712998332175222710266A:20MB


・結果について(感想) 

 ……あんまり変化なし……ですね。
 一般に言われているように,整数演算能力はスコアが上がって,浮動小数点演算ではスコアダウン,と。
 しかし…………HDDのスコアがどちらも以前よりダウンしているのは(特にwrite),どーしたのだろう?
 UIDE−98に何が?


第4弾 環境再構築

CPU:Pentium90MHz=>K6−2/300MHz
インターフェース:内蔵I/F=>UIDE−66
ドライブ:MPA3043AT=>DTLA-307030

初期状態(Pentium90MHz,内蔵I/F&MPA3043AT)

ALL浮動整数矩形TextScrollDDReadWriteMemory
262650775456255414871381101243326114977

UIDE−66導入後(上段:MPA3043AT/下段:DTLA-307030)

ALL浮動整数矩形TextScrollDDReadWriteMemory
402050265399242114941362101822482244916
60885013538924691522136310117654152834977

CPU換装(K6−2/300MHz,UIDE−66)

ALL浮動整数矩形TextScrollDDReadWriteMemory
111981857422967300716791530102228561896211539

CPU換装(K6−2/330MHz,UIDE−66)

ALL浮動整数矩形TextScrollDDReadWriteMemory
11453203332515525051670126292225041818712553

・結果について(感想)

 いやいや,良い感じです。
 UIDE−66導入&HDD交換で,これだけベンチマーク結果が変われば充分でしょう。
 インターフェースがATA66で,HDDがATA100(相当だったかな?)とは言っても,それはあくまで規格上の事ですから,実際にベンチマークで66MB/秒が出るとは思っていませんが,これだけの数値がでれば実用上(少なくとも私は)充分でしょう。

 インターフェースの交換だけでも3倍以上の高速化。ドライブの交換で約2倍。初期状態から比較すれば,READ7倍,WRITE6倍(小数第1位四捨五入)です。
 って,CPUの換装も結構効いてますね。2〜3割高速化してます。


・追加(CPU倍率変更後)
 ゲタ(PL−K6−III/98)の倍率を変更したところ……何故か一部のベンチマークが逆に数値低下してます……。
 まぁ,CPU回りは向上してるから,いいことにしましょう(笑)



最終更新日:2006年 1月26日
(細部調整:2007年 9月22日)

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