私のお気に入りのもの
・小説関係
新旧問わず並べると,こんなところになります。一応,作者ごとにまとめてはみました。
しかし……古典やらなにやら……眺めてみると結構無茶苦茶なラインアップかも(笑)
☆星のダンスを見においで(笹本祐一/イラスト:藤城陽)朝日ソノラマ
最初に読んだのは……確か1990年の半ばでした(当時は文庫で刊行された)。それに加筆され,文庫2冊だったものが1冊にまとめられたのが最近です。
つまり,10年以上前の作品なんですが,そんな古さを全く感じさせない作品です。
スペースオペラというか,SF関連作品で言えば,1,2位を争うくらい好きな作品です。
☆「精霊宮の宝珠」(前田珠子/イラスト:久下じゅんこ)コバルト文庫
純粋に,突発的な購入です。ハイ。
とあるシリーズと同じ世界での物語なのですが,全く関連のない1冊読み切りなので,そのシリーズものについては予備知識なしでもOKです。
って,そもそも私もその別シリーズ読まずにこれを手に取ったもので(より正確に言えば,前田珠子さんの作品を読んだのはこれが初めてだったりして)。
『病弱な妹の為に精霊宮に盗みに入った青年と,彼のせいで人生(?)を狂わされた精霊の物語』と書くと無茶苦茶な話にしか思えないが,これを『〜精霊の,2人の不器用な恋物語』と書くと少しはマシかも……。
いや……これ以上はネタばれになるので……って充分ネタばれか(笑)
☆「破妖の剣」シリーズ(前田珠子/イラスト:厦門潤)コバルト文庫
前述の「精霊宮の宝珠」を読んで,前田珠子さんの作品に興味をもって……という流れで,必然的に行き着いたのが代表作であるコイツですが……。
いやぁ〜,楽しんでます。
しかし……ここまでヒロイン(主人公)がズタボロになる(肉体的,精神的にも)っていうのも……。不憫だねぇ……。
第1巻のみアニメ化されてはいますが……個人的感想は……お勧めしません。その上で「怖いもの見たさ」を承知でチャレンジされるなら……止めません。
好きなキャラが小説版と無茶苦茶変わっていた(変わり果てていた)のがショックがでかくて……。
☆「女神さまのお気の向くまま」シリーズ(前田珠子/イラスト:辻よしみ)コバルト文庫
作者曰く「闘うセーラー服 = スケバン刑事」に憧れて……ということで,セーラー服着た高校生のお嬢さんがヒロインで,現代伝奇風ファンタジーでアクションやってます。
程よくぶっ飛んだ設定で,基本的には気楽に楽しめるストーリーです。
その陰で泣いている(泣かされている?)一部の登場人物達の哀れさが……涙ではなく笑いを誘います。
☆「聖石の使徒」シリーズ(前田珠子/イラスト:山本鳥尾)コバルト文庫
具体的に,何がどうという説明は難しいのですが……いわゆる「ツボにハマった」というやつでしょうか。
おもしろいです。ええ。
種々様々な宝石・貴石がネタとして使われていますが,全て和名というあたりが結構ポイント高かったりして(笑)
って,逆にそれゆえの制約は大きいと思うんですけどね。ダイヤモンド=金剛石なんかはいいとして,和名のない石,あるいは使いづらい和名の石もあるんで……。
まぁ,そんなこととは無関係に読んでおもしろいからいいんですが。
☆「楽園の魔女たち」シリーズ(樹川さとみ/イラスト:むっちりむうにい)コバルト文庫
タイトルに「魔女」と付いていながら,魔法を使うシーンというのはかなり少ないです。
それでも,個性的なキャラクターたちは読んでいてあきません。
☆「ロードス島戦記」シリーズ(水野良 グループSNE/イラスト:出渕 裕)スニーカー文庫
今更私がどうこう言う必要もないメジャー作品ですよね。
私がファンタジーの世界に足をふみいれた頃,最初に手にしたファンタジー系の作品です。
その意味では,受けた影響はかなり大きなものがあります。
☆「ラストリーフの伝説」(秋山完/イラスト:弘司)ソノラマ文庫
具体的にどこがというポイントらしいものはないのですが,読んで気に入った作品です。
って実は最初に友人に勧められて読んだ時は,数ページで止めたんですが(<オイ)
それから再挑戦するまでに……2〜3ヵ月以上は開いていたと思います。
2回目に読んだときは,不思議とおもしろいと感じたので,そのまま最後まで一気に読みました。
まぁ,そんなパターンも有ってことで。
☆「リバティランドの鐘」(秋山完/イラスト:鈴木雅久)ソノラマ文庫
これも「ラストリーフの伝説」との関連で友人から勧められたような憶えが有ります。それとも,作者名だけ憶えていて自分で手に取ったんだったかな?
そのあたり,イマイチ記憶が定かではないんですが,まあ,面白かったのは事実です。
☆「ペリペティアの福音」(秋山完/イラスト:結賀さとる)ソノラマ文庫
新刊のオビのキャッチコピーに惹かれて手に取った憶えが有ります。
コレというポイントがないのはこれもそうなんですが,要するにストーリー全体トータルで考えて面白い作品ということで。
☆「ARIEL」シリーズ(笹本祐一/イラスト:鈴木雅久)ソノラマ文庫
不確かな記憶によれば,私が高校生の頃に第1巻が世に出た……そんな息の長い作品です。
スペースオペラとか,SFというジャンルで言えば,私が手に取った作品の中では最も古いもの……のハズです。
理系人間で,科学技術関連,天文関係の興味もそれなりにあっただけに,作品中の科学技術的なネタだけでも結構面白いものがあります。
☆「星のパイロット」シリーズ(笹本祐一/イラスト:鈴木雅久)ソノラマ文庫
作品中の科学技術に関する考証という点では,「ARIEL」よりもより現実味を帯びている作品ですね。
まぁ……「ARIEL」の方はオーバーテクノロジー山盛りの異星人が登場する以上,どうしてもそうなってしまうんでしょうが(だからといって「ARIEL」の方が御都合主義的になっているという意味ではありません)。
航空機に対する憧れもそこそこある人間としては,作品中に登場する航空機,宇宙機などのネタだけでも結構楽しめます。F/A−18Dホーネットで始まったのはともかくとして,ベクタードスラスト(推力偏向型)のフランカー(Su−37あたりか?)やXB−70バルキリーまで登場したのにはびっくりしましたが。
☆「ちょー」シリーズ(野梨原花南/イラスト:宮城とおこ)コバルト文庫
タイトルのインパクトはけっこう……ありますね。やっぱり。
1冊ごとに「ちょー○○○」という感じで,文学作品やクラシックの曲名をもとにしてタイトルが付けられています。
本編と……それなりに関連はあるものが選ばれているようですね。
ファンタジー系ではありますが,いわゆる「剣と魔法とモンスター」ではなく,魔法メインですね。基本的には。
だからと言って,細かい魔法に関する設定がウリというわけでもないです。
結構巻数が出ているので,ここまでのボリュームになると全体を通して読まないと分かりづらいですね。それがちょっと難点かな(今から読み始めるには)。
☆「水妖記(ウンディーネ)」(フーケー/翻訳:柴田治三郎)岩波文庫
これまでとはガラリと傾向が変わって,古典です。
一応ファンタジーの部類には入るんですけどね。
いわゆる水の精霊,ウンディーネ(または,アンディーン)を扱った作品としては最も古いものの部類……と聞いた憶えがあります。
ハデな魔法が登場するわけでもなく,一言で要約すれば,水の精霊(と言うよりは妖精)の悲恋。という感じになります。
その意味では,ちょっと暗め(重め)な感じはしますが,読んでみる価値はあると思います。
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最終更新日:2006年 9月29日