自動でブレーキをかけるには違いないんですけど、人が急制動するのはだいたいぶつからないためであり、ぶつかる前に止まりたい時であります。それを自動化した結果、なんかその最善の結果まで期待されてしまう風潮があります。3年くらい前までは国交省も一般的な「自動ブレーキ」という言葉を普通に使っていたのですが、試験結果に対しても「A社のは○○km/hでぶつかるから駄目」「B社のは○○km/hからなら止まれる」などという曲解がなされるに至り、これはまずいと「衝突被害軽減ブレーキ」という統一名称が用意されました。
百歩譲って一般人は仕方ないとしても、メーカー広報や大手メディアや自動車雑誌や自称評論家などは進んで切り替えるべきなんじゃないのかと思うわけです。許認可権者が旗を振っているのに(それを盾に強要するわけではないにしても)ここまで黙殺する業界って何なんだと。「自動ブレーキ」でだいたい合ってるだけにややこしい問題です。
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