矢倉山


標高 659m    難易度 ☆☆     登り100分 下り65分   岡山県
倉敷からの距離    86Km        登頂日 ’98/11/23    ガイドブック    F

駐車位置12:25−12:50分岐−13:20取り付き−14:00手前のピーク14:05−14:12山頂14:20−14:43沢−15:15分岐−15:25駐車位置

登山
 矢倉山(やぐらやま659m)は天ヶ山正面に見える妙見山から連なる連峰の一つ 妙見山には96/4に登頂したが、矢倉山へのルートはいばらのヤブに阻まれ断念した ヤブ枯れの時期を選び 今回は鏡野町から登る ガイドブックにはこちらのルートの記載が無いので心配ではあるが

 1/25,000の地図を頼りに登る 地図には幅員1.5〜3mの道路が記載されている 取り付き口は地図通りなので安心して進む すぐに三叉路があるがここは道なりに右を進む 同じような道幅なのでどちらにするか迷ったが 選んだ方が正解だった

 次第に道は荒れてくる ここも台風の影響なのだろう 道を補修するのかチェックしている様子が伺える 奥に入るに従ってその荒れ方は程度がひどくなる それでも歩くのには支障は無い

 目的とするコルには猿田彦の石像があるとガイドブックに記載があるのを記憶しており その石像がまず第一の目標地点にあたる

 荒れた道は歩くテンポを一定に出来ないので距離感が掴めず 更に,山ふところに入り目標とするものが捉えられず地図上どの位置にいるのか判別が難しい 道を歩くと言うより涸れ沢を登る感じになってきた しばらく行くと三差路?(沢筋が二股に)に着く 交点に赤のテープを巻いた印があり 何らかのルートだと一安心する 沢筋は左手はするどくカーブし見るからに急な様相を呈しており やや右(直進に近い)は幅も広いので 右手を選び進む

 沢の荒れようはますます酷くなる 倒木がいたるところルートをふさぐ 山に逃げたり倒木の下をくぐったりしてなんとか目標地点へと進むがなかなかコルとおぼしき地点に到達しない その内沢筋の倒木が酷くなり 沢の傾斜もきつくなり前進が困難になる このまま前進するのは相当難しく そろそろgiveupしようかと考え周囲を見回すと 植林が尾根に伸びている地点を見つけた 位置を判断する為にも,兎に角尾根まで登ってみる事にした

 植林の中の急登は天ヶ山でも経験したばかりであるが こちらも負けぬ程の急登 ストックで滑り落ちるのをやっとささえながら登ってゆく 取り付いてから10分程度かと思うが尾根筋に出る 飛び出した地点に入念にマークをする

 尾根筋には踏み跡がある 山頂は右手かと頭に入れていたが 尾根の登りは左手方向であり頭に入れていた方角と違っていた 兎に角高い方に向かって進む 尾根筋のルートなので迷う事は無いが所々にマークをし,帰路の目印としておく ルートは順調に登っており すこしウロウロする所はあったが妙見山からつながる尾根ルートに出る事が出来 目的の矢倉山山頂に立つ事が出来た giveupしかけただけに達成感に思わず笑みが出てくる だが山頂からの眺望は全く得られない

 山頂に着いてみると これまでのルートがパズルを解くようにわかる 沢の筋の分かれは左に曲がるのが正解のようだ 矢倉山を挟んで反対側に進んでしまった 植林に取り付き飛び出した尾根筋はどうやら近衛殿に降りているようだ

 帰路は正確に登ってきたルートを戻る マークを順調に確認出来た事もうれしい



 その晩,右手の手のひらが痛くなった 打ち身や捻挫のような打撲を受けた様子は見られ無い 考えるに急登を右手のストックでささえて登った事が影響しているようだ 翌朝は腕立て伏せが出来なかったが昼のフリーテニスにはなんとかこなす 夜には平常に復帰

アプローチ
 天ヶ山登山の駐車場所から近衛殿のバス停に戻り県道を左折する 500m程進んだ位置で県道は左にカーブする カーブする地点から右手に道が伸びているその道が矢倉山と妙見山のコルを抜けて久米町平草に抜ける道のようだ コルまで行けばガイドブック記載のルートに乗る 県道の空地に駐車する