鳴滝山〜鉢ヶ峰縦走



標高 402m    難易度 ☆     登り90分 縦走75分 下り30分 車道歩行35分   広島県

倉敷からの距離    67Km        登頂日 ’99/02/20    ガイドブック  


 駐車場9:52−10:00バス停登山口−10:05国道2号バイパス−10:34鳴滝集落車道−10:40鳴滝城跡10:46−10:52鳴滝集落車道−10:56西光寺旧蹟−11:05八注池−11:13展望台11:15−11:29鳴滝山山頂11:40−11:50八注池−11:58八ヶ峰方面分岐−12:04408mピーク−12:15乢−12:38大平山分岐−12:45鉄塔−12:53鉢ヶ峰山頂13:05−13:13奥の院13:15−13:36観音寺下バス停−14:08駐車場

登山 
 鳴滝山(なるたきやま402m)から鉢ヶ峰(はちがみね429m)へ縦走する 鳴滝山は登山GuideBook 中四国・兵庫の山百選に記載の三原市・尾道市の山 尾道水道を見下ろす旧蹟の山と紹介されている 一つ星の山
 出発点を確認する目的で海岸方面に向かい,バス停登山口を確認する 確認してから,来た道を戻るようにして2号線バイパスをくぐる バス停を確認するまでもなくそこに,鳴滝山登山道の標識が出ていた 道案内に従って登ってゆく バイパス下の標識は新しく立つものであったが,それ以降は 字が薄れており注意が必要 だが,道なりに登ってゆけば良いので心配ない

 今日の天候は変わりやすい 雪が降ってきたかと思うと太陽が照る 瀬戸内で雪が降るのであれば県北ではかなり降っているに違いない 県北での雪景色は素晴らしいが,雪に降られるとアプローチなど足元が心配になる などと 県北の状況を思いやりながら登ってゆく 

 正面に鳴滝の集落が見え その右手に鳴滝城跡,左手方向が鳴滝山にあたる 展望台が見える ルートは舗装された道 みかん畑の中を登ってゆく 後ろを振り返ると尾道水道と言うのであろう 瀬戸内海が見える 登るに従い視界が広がる ガイドブックには「振り返れば尾道水道から布刈(めかり)瀬戸,それをまたぐ因島大橋の俯瞰が美しい」と記載がある 瀬戸内海の景観はいつ見ても美しい 今日は一日たっぷりとその美しさを楽しむ事が出来た

 鳴滝の集落への登りはかなりの急登 登りきった所に集落がある 別ルートから自動車道路が走っており車でも登れる 自動車道路と交差する位置が鳴滝城跡への分岐となる 鉢ヶ峰に縦走する予定なので先に城跡を尋ねる 地図には鳴滝城山322mと記載されている 城跡へのルートは畑のあぜ道を通る 猪戻しをまたいで進む

 城跡から戻り八注池に向かう 途中,西光寺旧蹟の茅葺きの寺院は見応えがある寺院を過ぎるとやっと土の道 土の道になってほっとするもすぐに 八注池に飛び出す 八注池は園地として開発され 周遊遊歩道などが整備されている 鳴滝山山頂の位置を早合点し,展望台の方角に向かう(展望台の近くに山頂があると思っていたが実は反対側であった)

 展望台は展望台と言うだけあり 尾道水道など瀬戸内海を俯瞰出来素晴らしい 天候が良ければ四国山脈も一望出来よう 地図によると布刈瀬戸は因島大橋が架かっている海峡を指し 尾道水道は尾道の正面にある向島と本州との海域を指している 布刈と言う名称は由緒ありそうだ

 展望台に来て 三角点を探す そこで鳴滝山山頂とは違う方向に来ているのを確認する 折角山登りに来て山頂を見極めないと忘れ物をしたようでいけない 鉢ヶ峰ルートを確認しながら鳴滝山山頂の方向に 地図から見ると北の方角に見えるピークだかなり距離があるかと思ったが大した事は無く,15分も要さずに到着 遊歩道から案内標識があり導いてくれる 遊歩道を曲がると,ルートが狭くなり 山道という感じでやっと山道が歩けるかとホットする 山頂は眺望は得られない

 山頂からの下りは登りと違うルートを選ぶ ルートは結構荒れておりわかり難い箇所がある なんとか降りてゆくと 飛び出した所が八注池にかかる自動車道 西光寺旧蹟から登ってきた位置にあたる

 鉢ヶ峰へのルートも確認出来たので 改めて縦走路に向けて出発 八注池のトイレの横の遊歩道を進むとすぐに,先ほどの鳴滝山山頂への分岐に 逆から歩いてきた為分岐の位置がはっきりしなかったが これで全体の地形を把握出来た

 鉢ヶ峰へのルートは標識があり容易に見つける事が出来る 園地の案内図にも鉢ヶ峰ルートの紹介があるのでルートは整備されているものと判断し進む これからはガイドブックの記載は無く 地図が頼りである

 分岐からすぐに408mピークに至る ピークからも瀬戸内海の眺望を楽しむ事が出来る ピークを過ぎるとかなりの下り 地図で確認すると標高差100m程ではあるが山の1/4は下ってしまうので感覚的に随分下った感じがする 登り初めは雪がちらついていたが,その後は天候は安定してきた 木々の合間から木漏れ日が射し込みまた,瀬戸内の景色がちらちらする のどかな春を感じさせる そう言えば小鳥の声も聞こえていた

 ルートで出会った人 鎌でシダ等の下草を除いている ルートの整備を行っている由 鉢ヶ峰の方は整備したが 鳴滝山から結構縦走してくるのでルート整備をしているとの事 30〜40才程度と随分若い方であった 頭が下がる しばらく進むとご夫婦で登られている方 ルートを確認する 標識があり大平山と鉢ヶ峰との分岐がある と 教えてくれる

 鉢ヶ峰の山頂に飛び出す この山頂の景観が一番素晴らしい 海岸線からの距離が近い事 標高差が30m程高い事 飛び出すまで景観が見えない事 などで素晴らしさが印象づけられているものと思われる 山頂はさほど広くはないが瀬戸内方面の景観が楽しめるよう切り開かれており 何らさえぎるものがない 前面に180度の景観が広がる

 鉢ヶ峰からの下りも良い 瀬戸内の景観を前に見ながら下ってゆく かなりの急勾配 標高差で100m程くだった地点に奥の院がある そこにも見晴らし台がある 山の中腹にあり,縦走路からも目立っていた

 奥の院からのくだりは参道 山側にミニ石仏があり八十八番まで符番されている菊とリンドウの花が活けてある どの石仏にも同じような花が活けてあるので 良く見たら造花であった

 国道2号線沿いを駐車場に向けて歩く 天候が変わりまた雪がちらついてきた 民家の梅が見事な花を咲かせている 冬と春がせり合っているかのようだ



アプローチ
  登山口を1/25,000の地図で調べると 丁度,尾道西パーキングエリアの位置にあたる 国道2号を尾道方面に走るのは久しぶりである 道路工事により各所で渋滞しスムーズに走れない やっと目的地に着く