高丸山 三度目の挑戦



標高 542m    難易度 ☆☆     登り110分 下り100分   岡山県
倉敷からの距離   44Km        登頂日 ’99/03/22   ガイドブック  

成羽美術館9:55−10:15布さらしの滝−10:25火薬庫,舗装終わり−10:28分岐−10:54広域道路終点10:57−11:10山頂への分岐=ルート探し11:15−11:20コル−11:22池−11:38手前のピーク−11:52山頂12:00−12:05道−12:14山頂への分岐−12:19前回コースの分岐−12:45392mピーク−13:38星原道路−13:44美術館

登山
 高丸山(たかまるやま542m)は高梁市の近くの山 先月登ったが山頂を見極める事が出来ず本日再々挑戦(一度目(96/5) 二度目(99/2)
 三連休であるが連日雨でやっと雨があがる だが予報によると県北は降水確率が40%と高く相当荒れ模様の天候との事から近場の山に

  成羽美術館に車を置き313沿い歩く 今日はガイドライン記載の逆コースから登り先月登った地点の確認をとり その上で山頂をアタックする事に 従って313は先月と反対方向に(車の走ってきた方向に)歩く 歩いてすぐ,右手に赤い鳥居がある,そこを右折する 右折した道は林道白谷線である 白谷川沿いに山に向かって登ってゆく 20分程すると布さらしの滝が左手に見える 布をさらしている状況を表現しており 情景を的確に表現した名前だ 雪がちらついておりカメラから覗くとなかなかの風情である 出来た写真はそれほど表現力が無く残念であった

 今度は火薬庫がある 立入禁止 火気厳禁など記載され有刺鉄線でおよそ50m四方を取り囲んでいる 何かと思って覗くと 火薬庫である 何を何の目的でどれだけの量をこんな所に保管しているのかわからない 安全性が守られているのか疑問に思われる

 火薬庫を過ぎるとすぐに舗装が終わる,数分たつと分岐にくる ここまでは幅広の道路なので車でも来れる 分岐を右にとり ガイドブックに記載されている薄暗い桧の林を抜ける 白谷川は細流となりルート沿いを流れている

 やがて幅広の山道は右に大きく曲がる この地点は先月尋ねた地点だ 高丸山は左手方向にある 山道は右に登っている 先月登った山はやはり違った山であった 右に登らずにまっすぐに進む このルートは初めてであると見つけにくい ルートの道幅が狭くなり草に隠れて見つけにくい上に右や左に明確なルートがあるので直進するのは容易ではなかろう

 先月の記憶をたどり ルートを登ってゆく 平坦だと思っていたルートであるが登り勾配である事がわかり認識を新たにする

 先月歩いたルートを確実に逆方向から歩いているのだが 合流した地点を判別出来ないまま先に進む 分岐があり 左手方向にテープ等の目印がある 地図を見ても左の方角が山頂である 目印のあるルートを登ってゆくものと思われるがすぐにルートが怪しくなる イバラに遮られたりするのでどうも怪しい ここまで登ってきたルートから判断してここでルートが消えてしまうのは迷い道ではないかと判断し分岐に戻る

 分岐を進むが山頂の方角からどんどん遠ざかってしまう 左に入るルートが無いか探すうちにコルを抜けて池に出る 池は地図に記載があり 明らかに違った地点に来ている コルまで戻り北東の尾根にルートを選び 一山越えて高丸山山頂を目指す事に 尾根の境界は樹林に違いがあるのでルートを選び易い 標識(ピーク)に至ると北の方角に高丸山(丸い山)が見えてくるので北の方角に降りてゆく このルート選びは地図を読む経験が必要だろう

 降りてゆくと成羽町から延びている林道にぶつかる 林道は地図に記載がある 目前にはお椀を伏せたような丸い高丸山の山頂が見える 林道から山頂へのルートは無い 山裾に取り付き 適当にルートを選び登ってゆく ここでもトゲのある草木があり痛い思いをさせられる 草木が茂っているわけでは無いので 上手くルートを選べば良いのだが 時々ツルにからまれたりする 何の目的か知らないが猪戻しのような木の朽ちた柵がある それを迂回したり越えたりして登る 10分もかからずに山頂に 三角点の標識がある

 やっとたどり着いた山頂である 標高542mで周辺には300〜400mのやまなみが伺える あのピークを越えてきたか 向こうの尾根は先月歩き回った尾根か と 感慨がひとしお 苦労して山頂を見極めるのもそれなりの達成感が味わえる

 帰路は林道に降り 林道の終点から踏み跡をたどり降りてゆくと 途中ルートが怪しくなり 登りで引き返した分岐の所に出る

 分岐を右にとり進んでゆくと 先月の合流地点に出る 来る時見つける事が出来なかったが逆方向から進むと分岐に当たる地点の木に赤い色が塗ってあり 分岐である事がわかる 歩く向きにより随分と見えるものが違う こうした点がルートを見つける難しさのようだ

 分岐を左にとり コルに出,先月歩いた尾根沿いのルートを進む ガイドブックの記載に無いルートではあるが先月歩いた感触からすれば尾根を進んでゆけばなんとか市街地に降りてゆけるものと読みルートを選ぶ 右手には白谷林道があるはずだし左はこれまでに2回登ったルートであるので そう大きく迷う事は無い筈である

 392mピークを過ぎ鶴首山と思われる地点まではルートが良く見えていたが その先が怪しくなる 踏み跡とおぼしきルートを選び進む 右手方向に進めれば林道に出られるのだがヤブに遮られる やむなく左の方向に進んでゆくと成羽川や市街地が見えてくる やれやれである かなりの急傾斜をくだり飛び出した所は星原の町 武家屋敷跡がある地点である 林道を歩いて戻るのに比べ結構楽しむ事が出来た しかし同じルートを再度歩けるか自信は無い



アプローチ
 高梁川沿いを走り総社大橋に向かう 橋の先に山が見え、周辺が白くもやがかかっている 何かといぶかりながら走ってゆくと なんと雪が降ってきた 白くもやのように見えたのは雪であった 高梁市に向かって180号を北上すると更に雪は激しくなり前方の視界も怪しくなる程の相当の雪 高梁川の対岸は見えない程 倉敷を出た時は晴れ間が覗いていたのに信じられない天候の変化

 180を高梁市手前で左折し313を行くと 雪は止み 路面に濡れた跡が見られなくなる 先ほどの雪は局地的なもののようだ 高梁市でこの状態では県北の山では相当ラジカルな天候だったろうと予想される いつものとおり,成羽美術館の駐車場に駐車させてもらう