倉敷からの距離
132Km 登頂日 ’99/05/16
ガイドブック
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駐車位置(観音橋)10:51−10:54登山口−11:50馬の背ピーク(南峰)−12:07十畳岩12:12−12:30槍ヶ峰−12:58権兵衛山570m13:11−13:13十字路コル−13:21山頂13:31−13:39十字路コル−13:57牛岩登山口−14:23駐車位置
鎌倉寺山(かまくらじやま610m) 分県登山ガイド 広島県の山が発売された その中から選ぶ 岩登りのメッカで変化に富んだ山登りを楽しむ と紹介 一つ星の山と記載があるが 二つ星は充分ある
支度をして道路に出るとそこに小さな橋があり 観音橋と記載されている この橋かと思わず笑ってしまう 歩いて見れば橋だと思うが 頭に描いていた橋と違い過ぎる こうした思い込みが判断を難しくしている自動車道を登ってゆくと木札に鎌倉寺山登山口と記載がある 登山口だ 気を付けて見ないと見落とす 登山ルートは踏みならされている いきなりの急登である 岩場を足場に登って行かねばならぬポイントがある 雨で濡れていたら滑るのではないかと心配される 一つ星の山との事で気軽に考えていたが難度が高い
そのうち岩尾根にでる ガイドブックに写真が出ている 岩場の経験が無いので無理をせずに巻道を探す 途中まで登っては難度の高い地点にぶつかると戻ってと何回かアップダウンを繰り返し登ってゆく 岩場ではバランスの取り方 足場の確保 手やストックの使い方などわからない点が多い 足場を滑らすと岩に身体をぶつける事になり何らかのダメージを受ける可能性が高い細心の注意が必要だ
馬の背ピークの手前に自動車道から見える岩場がある その岩場の上を通ってゆく 足場は充分あり何でもないのだが引き込まれそうになりストックで身体のバランスをとりながら進む この岩場を抜けるルート探しに手間取った 他の人もルートを探した為だろうあちこちに迷い道のような踏み跡がある 巻道に該当するルートが無いか探すわけであるが いずれもすぐにこのルートでは無さそうと消去されここを越えるしか無さそうだと再度ピーク付近を探すと 降りてゆくルートが見つかる
岩場のくだりは登りよりこわい おろした足場の安定確保が最大課題 身体を動かす時 背中に背負っているリュックがくせもの 岩にあたるとその反動で身体のバランスが崩れる ゆっくりと身体を動かし神経を集中させる ちょっとしたロープでも持ってきていればリュックを降ろす事が出来身軽に行動が出来るものと学ぶ 経験者にとっては恐らく何でもないようなルートと思うが こうして書いていてもその時の緊張感が思い出される
尾根道にツクバネウツギが白い花を咲かせている スイカズラ科でありタニウツギと同じような形をした花 枝の先に二つの花を咲かせている 清楚な感じ 緊張感の後にこうした花を愛でる事が出来安らぎを覚える ナナカマドも花を咲かせている
ピークに出る 幾つものピークが見える ここまでにも幾つかのピークを越えてきており 現在どのピークにいるのか判らない ピークを降りてゆくと岩場があり5,6名のグループが休んでいた(ピークからもその状況が見えていた)そこで槍ヶ峰はどこかを聞くと 今越えてきたピークだとの事 そうであれば山頂は近い 写真を撮って貰い少し話しをすると 広島から来たグループ 毎月誰かが企画し山登りをしている この山は初めてとの事 私が持っているのと同じガイドブックを持っていた
次のピークへのコル付近で5名のパーテイーと出会った 先ほど確認した位置がどうも怪しいので 槍ヶ峰を聞くとまだ先だとの事 山頂まではまだ半分程あるとの事 すれ違いさまの会話なのでこの程度しか聞けなかったが かなり経験を積んでいる人のように見受けられ こちらの話が正解のようだ まだかなりありそうだ アプローチも長く 難度も高いのに何で一つ星なのだろう?
ピークを越える どうやらこのピークが槍ヶ峰のようだ すると先程パーテイーが休んでいたのは十畳岩になる その前のピークが馬の背ピーク(南峰)にあたる 先程のパーテイはまだ岩の上でゆっくりと休んでいる 自分達の所在位置の判断を間違っている事に気が付いたらどう思うだろう 団体で行動しているし,随分と若いメンバーであったので問題は無かろうが 位置の判断はなかなか難しい
槍ヶ峰のピークを越えた地点にシャクナゲの花を見つけた ガイドブックに5月にはシャクナゲが楽しめると記載してあったが 那岐山に比して高度も低いし もう時期は過ぎてしまっているだろうと思い 期待していなかった 思いもかけずきれいな花に出会えラッキーであった その為だろうか 登山者が随分と多かった
権兵衛山山頂に着く ここには山頂を示す標識があり標高も570mと書いてある 今まで越えてきたピークが幾つも重なって見える 一つのピークのコルが結構深いのでこんなに幾つもピークを越えてきたのかと感慨深い 展望がきくのはここまでとの事で 昼食休憩をとり出発する
あとはこれまでと比べれば平坦な山道 十字路のコルから山頂に 山頂は木に囲まれ視界は全くきかない それでも幾つかのパーテイが輪になって談笑していた 周囲を見るとシャクナゲの木があるが花芽が無い 時期がまだ早いのか?
汗びっしょりになったシャツならびにアンダーシャツを着替え下山 牛岩方面に下山する 途中で登ってこられる方からシャクナゲは咲いていましたか? と尋ねられる 山頂は咲いていなかったが槍ヶ峰の方は咲いていましたと答える シャクナゲの花を見る目的で登ってくる人がいる 下山道は傾斜は結構急ではあるが岩場のような所は無く 幾つものピークを越えなくても良いのでシャクナゲを見る為ならこのルートが楽だ
30分程で車道に出る コガクウツギが白い花を咲かせていた この山ではスミレなどの草花に出会わなかった ラーメン屋さんにお礼を言い帰路につく
国道2号を広島方面に行く 尾道の鳴滝山や鉢ヶ峰の横を走る 山の名前がなかなか思い出せなく一苦労する 三原駅前渋滞なしの表示があるが信号が多く流れが悪い 西条バイパスを抜けると旧道と合流してすぐに県道46の案内がある宗吉交差点を右折し志和口方面に進む 県道が狭くなって間もなく右手正面に岩峰があらわれる その山が目的の山 ラーメン屋の所を右折し200m程登った地点が登山口 小さな木札に記載しているので車では見落とす可能性がある 空地に車が駐車しているので目安がつくこれらの状況がわからずガイドブックに記載の観音橋を探す それらしい橋を見つけられず志和口の県道37に交差する所まで走ってしまい やはりあのあたりと車を戻す 目当てのラーメン屋さんで登山口を伺い 確認する ついでにその店の空地に駐車させて戴いた