大山



標高 1711m    難易度 ☆☆     登り100分 下り80分   鳥取県
倉敷からの距離   147Km        登頂日 ’99/10/09   ガイドブック 

中の原10:44−10:52入口−11:00大神山神社−11:17元谷−11:41夏山登山道合流−11:50六合目−11:58七合目−12:10八合目−12:23山頂−12:25弥山三角点12:44−12:45山頂−13:00八合目−13:07七合目−13:11六合目−13:16分岐−13:33元谷−13:48大神山神社−13:56スキー場−14:02中の原駐車位置

登山
 大山(だいせん1711m)の紅葉はまだだろうか? 2年振りに訪ねる

 今日は駐車位置から大山三鈷峰も大山北壁も見えない ガスが晴れる事を期待して登ろう

 スキー場を登り1/3程登った地点から僧兵コースと記載したルートに入り 大神山神社に行く 途中林道を横断する 石段を降りて行きブナ林を抜ける ここの紅葉は素晴らしいのだが まだ早い 大神山神社から大山山頂2.9Kmの標識に従い元谷へ

 花の時期は過ぎているがそれでもスキー場〜大神山神社〜元谷の間でいくつか花に出会った ヒヨドリバナ ミヤマアキノキリンソウ ワレモコウ シロヨメナ オオカニコウモリ サラシナショウマなど サラシナショウマは花から実に変身した様子を見る事が出来た マムシグサも独特の実をつけていた また,木々も実をつけ サワフタギ ツリバナ コマユミ ナナカマドと目にする事が出来る ナナカマドの赤い実は山頂までの登山道で何度か目に止まった

 元谷に出る 砂防工事が一段落したのか工事の騒音は無い 新しく防砂堤が出来,景環が一変してしまった 荒々しい斜面は整理整頓され 行者コース取り付き口へのルートはこれまでゴロゴロした岩を縫うようにして進んだのだが すっかり整地され何か物足りない 元谷の紅葉もまだだ 気持ち色づいているようにも思えるが

 元谷を横断し行者コースに入る ここから夏山登山道に至るルートの紅葉が良いのだが まだだ 登ってゆくといくらか色づいている はじかみ色と言うのか ほんのりとその気が伺える 急な傾斜である 足元にも注意しながら登ってゆく

 夏山登山道と合流すると人人人 行者コースではすれ違う時に挨拶を交わしたが こちらでは挨拶をしていたら 休み無しに こんにちわと言わないといけない 相手もそうだろう 顔を会わせたり 道をゆずったりした時に声をかける 時折小さな子供と一緒の家族連れに出会う 頑張っているねと励ます 私の子供が幼稚園の時に何度か一緒に登った記憶がよみがえる

 六合目からは北壁や三鈷峰などを見渡せるのであるが ガスがかかり生憎である そのまま山頂を目指す 山頂に近づくにつれ足が伸びない人が増えてくる 降りてくる人がいると すぐ立ち止まり一息入れている 合間を縫うようにして登ってゆく

 八合目を過ぎると木道になり 傾斜も緩くなる 山頂は鈴なりの人 何段にもなっている木道に座り 休憩している 弥山三角点の方は人が少ないのでそちらに進む ガスがかかり眺望は思うようにならない ところが,休憩している間に見る見るガスが晴れてくる 痩せ尾根が次第にその姿を表す ガスが神秘的な山の姿を演出してくれる 10分もしない内に槍ヶ峰の方まで尾根全体を見渡す事が出来るようになった

 ガスがすーと晴れてゆく様子は何とも言えない不思議な気持ちにさせられる ベールに包まれた景色も面白い また,ベールがはがされてゆきその素顔に接する喜びは格別 それまで隠されていたからに違いない 実に良いタイミングに山頂に立つ事が出来た 日本海の景観も姿を表す 神秘のベールはその後現れる事無く青空が広がる

 下りは木道の迂回ルートを行く ルートは以前と比べ少し変わってきている 大山キャラボクの上に木道が出来 空中の楼閣を歩くような所があった 花はすでに終わっていた

 下りながら北壁の景観を楽しむ 大山三鈷峰も良く見えた

 行者コースを降り元谷へ 紅葉が進んでおれば元谷から砂すべりの景観を楽しもうと思っていたがこの分では紅葉を期待するのは無理だろう そのまま帰る事に

 大山登山は 夏山登山道を登り くだりは行者コースを降り元谷に出ると変化があって良いと思う(だが,膝にきた場合は夏山登山道を降りるよう)


アプローチ
 爽やかな青空 高梁川沿い180号を北上する 高梁市ではガスがかかっていたが新見を過ぎるとガスが晴れ青空が顔を出す だが,明地峠からの大山は雲の中 あの雲は晴れてくれるのだろうか いつものように中の原スキー場に駐車 大山循環道脇の樹木の紅葉はまだであった