駐車場10:23−10:32登山口−11:00五合目−11:33八合目−11:44_500m地点−11:54那岐山頂12:15−12:20那岐大明神12:27−12:30三角点−13:25滝神社ルート合流−13:29滝山山頂113:38−13:42滝神社分岐−14:36三角点14:48−14:55_500m地点−15:04八合目−15:11五合目−15:36登山口−15:43駐車場登り91分(Bコース) 下り63分(Cコース) 滝山 行き59分 帰り58分 総計4時間30分
梅雨前線が上がったり下がったりで梅雨がなかなか開けない 2週間振りの山行き 天候がおかしい時はやはり那岐山(なぎせん1255m)になる 滝山(たきやま1197m)〜那岐山の縦走路のサラサドウダンが良いとの情報を得 訪ねてみたが・・・・不思議な事に駐車場には車がいない 車を入れて出発の準備をしていたら近くで作業を行っていた人がこれから登山ですかとの声が 滝山登山口を目指して道に迷い こちらに出てきましたと話したら そうですね 道をどんどん作るので私達も中は余りわかりませんと同情して戴いた サラサドウダンの事を伺ったら 花は1ヶ月程咲いているが もう終わっているでしょう 滝山への縦走路が良いと 期せずして滝山縦走路のサラサドウダンの話が出 期待が膨らむ
蛇淵の滝への渓流沿いを登ってゆく 降雨があった影響だろう水量が多く轟々と音を立てて流れている 湿気を含む空気に包まれ空気がおいしい
蛇淵の滝入口から林道を登る ここにも駐車場がある こちらには5台程駐車していた 素晴らしい渓流沿いの道があるのだから下から歩いた方が良いとは思うが
林道にはウツボグサ ヤマアジサイ ドクダミが花を咲かせていた ヤマアジサイの薄紫の涼しげな色は安らぎを与えてくれる 今日のようなガスのかかった時に一段と引き立つ
今日はBコースから登ってゆく事に 渓流の橋を渡ってすぐに少し急な登りがある水が出ておりルートが荒れていた 荒れているとは言え歩くのに問題があるわけでは無い そこを越えると杉や桧の植林の道が続く 植林の中の道は杉や桧特有の湿気に覆われ実に心地が良い 腐葉土のクッションもリズムを与えてくれる とは言え、登りであり歩くたびに汗がひっきりなしに帽子のひさしからポタポタと落ちる そこにガスを含んだ冷気が流れてくる 冷気に触れた時のその心地良い事 どう表現したら良いか 経験者にはわかって貰えるだろう
小鳥の声は遠くから聞こえる 渓流は近くなったり遠くになったり静けさの中に動きを感じさせてくれる 森の静けさ 小鳥や渓流の声 この静と動の微妙なバランスが心地良く感じられる 五合目を過ぎると渓流の音は次第に遠ざかってゆく
勝手知った植林のルートである 踏み固めたルートは滑りやすく 歩き難い ルートを外し直登気味に登る Bコースは下る事が多く登りの経験は少ない こうして登っていると植林の道は随分と長い 同じような景観が続き、八合目になって潅木に変わる もう少し登ってゆくと視界が開け山頂が見えてくる
潅木に変わったあたりから小鳥の鳴き声が一段とにぎやかになってきた これまで聞こえなかったホトトギスやウグイスの鳴き声も聞こえる 小鳥達は下界の暑さを避けて山の上にやってきているようにも感じられる
尾根に出 尾根道を山頂に 途中一組のパーテイとすれ違う ルート沿いにはヤマツツジが美しく咲いている このツツジは好きだ 那岐山に最初に登った5年前にこの美しいツツジの花の出迎えを受け深い感銘を受けた ガスに覆われた中で笹原から顔を出し 紅橙色の花を咲かせている ガスは周辺の余計なものを削除してくれ一段と花を引き立てくれる ガスと花の組み合わせは実に魅惑的だ
山頂に立つ 入れ替わるようにして二人の方が下山し一人になる ガスの動きが激しい 三角点や日本原の市街地が見えたかと思うと濃いガスに覆われる 一休みして次へ出発
山頂下り斜面のアカモノはすでに花は終わっていた 避難小屋を過ぎ那岐大明神の岩場にツツジや黄色の花が咲いていた 岩と花とガス これもなかなかなものである
三角点では4名のグループが昼食休憩 挨拶もそこそこに滝山への尾根道を行く 早速モリアザミが集団で出迎えてくれる だがモリアザミのトゲがチカチカする 出迎えも少し控え目にしてもらえるとありがたい このルートには沢山咲いておりルートを阻むようにして咲いているとトゲには辟易する
嬉しい事にササユリに出会う 次から次ぎと顔を出す 実に嬉しい つい先日新聞に写真が出ているのを見たばかり 出会えると良いと思った矢先に顔を見せてくれた こちらの気持ちが通じたのだろうか ササユリのうっすらと恥じらうような色合いがなんともいえない
アマドコロも咲いていた ヒヨドリバナも咲き出した やはり,マムシに出会った 丸太の階段にトグロを巻いて休んでいた 知らないものだからそのすぐそばに踏み込んだ マムシは驚いたようにして逃げていったがこちらも驚いた この辺りはマムシが多い
肝心のサラサドウダンだがどうやら終わってしまった様子 尾根道のコルに相当する場所や滝山周辺には灌木が多く サラサドウダンの樹木もその中にあると思うが特長のある花を付けた樹木を見いだす事は出来なかった 残念である 那岐山を最初に尋ねた時にサラサドウダンの落花した状態に出会ったがその後花に出会う機会が無い 来年以降に持ち越す事となった
那岐山から滝山の尾根道は一本道 草木が茂っており 草木に露や雨水が付着していると膝下が濡れてしまうのでスパッツなど対応しておくと良い ルートのほんの一部だが足下が見えにくい所がある ルートを失う心配は無い
滝山山頂からは眺望が得られない ヒグラシやカエルの鳴き声が賑わしい 少し先の灌木地帯を散策し 尾根ルートを那岐山に向けて戻る
三角点からCコースを降りる 降り口にキランソウが幾つも花を咲かせていた
アプローチ いつものように429経由で津山に出る 滝山から登るつもりで出発 滝山には一度訪ねた事がある事と53号線に滝神社への道路標識がある事を知っていたから事前準備をせずに向かった 53号線を標識に従って左折滝神社まで4Kmと表示がある 那岐池手前に標識がありそこから未舗装の道路に入ってゆく そこから幾つか分岐があり えいやと道を選び進むがどうやら道を間違えた ガスで山の姿がわからずどこを走っているかも見当がつかなくなりほとほと困っていた やっと舗装道路に飛び出したら見覚えのある道路 なんと那岐山への登山道であった 今日は、滝山から登るのは諦めて那岐山から登る事に 走行距離は106Km 5Km程回り道した形となった
付記:足守の市街をバイパスする道路が開通していた トンネルの名前は洪庵トンネル 緒方洪庵をインターネットで調べると足守藩の出身