天狗城山〜絵下山〜天狗岩縦走



天狗城山 標高293m ☆ 登り47分 下り−− ガドブック   広島県
絵下山 標高568m ☆ 縦走105分 下り85分 ガドブック   広島県
天狗岩 標高370m ☆ 登り−− 下り53分 ガドブック   広島県
倉敷からの距離    152Km        登頂日 2000/07/16

駐車場10:33−10:40浜崎踏切−10:44登山口−10:49階段上部−10:55岩−11:13岩尾根終了−11:18蛙岩−11:20天狗城山11:26−11:35コル_225m−11:47中天狗_335m11:52−11:54分岐−12:18小松尾山_380m12:35−12:40中国自然歩道_335m絵下山2.3Km12:43−12:57市光山438m−13:01砥場分岐−13:04_1.4Km−13:18子の岳_504m−13:22_0.4Km−13:33道路−13:35絵下山13:50−13:58_0.4Km−14:03子の岳−14:15_1.4Km−14:17砥場分岐−14:20分岐−14:38天地峠_248m−14:50ピーク_325m−15:05せん天分かれ−15:15天狗岩15:40−16:06下山路−16:18西谷口−16:33小屋浦駅=JR=駐車場

天狗城山登り47分 天狗城山〜絵下山縦走105分 絵下山〜天狗岩縦走85分天狗岩下り 53分 総計4時間50分


登山 
 天狗城山(てんぐじょうやま293m)絵下山(えげさん568m)天狗岩(てんぐいわ370m)は「ひろしま百山」に紹介 天狗城山は「広島県の山」に紹介されている呉市と広島市にまたがる山 いづれも一つ星 三座縦走するとなると三つ星かな?

 昨日の天気予報で広島南部の天気が安定しているとの事から ガイドブックと地図とを見比べあれこれ検討したところ,これら三座を縦走するルートを計画出来たので訪ねることに

 ガイドブックに従い浜崎踏切を渡り登山口へ 登山口に着き教えてくれたルートを来れば近道でありわかり易かったようだ 登山口から階段にかかる 高度を増すにつれ瀬戸内の景観が広がる 階段を過ぎてから樹林の中を行くと大きな岩が目前に現れここから岩尾根となる 色々な形の岩が現れ面白い ルートは特に難しいところは無く 岩や瀬戸内の景観を楽しみながら登ってゆく だが 暑い 太陽光線に照らされた岩場は充分に熱を持ち 空からも地上からも熱の攻撃を受ける 暑いこの時期に低山の岩山を選んだのが間違いだったかと反省させられるがもう遅い

 20分程で岩尾根は終わり 山道となり数分で一段と大きな平坦な岩に出る どうやら蛙岩のようだ ここからの眺望が良い 蛙岩を過ぎるとすぐに山頂に着く 山頂からの眺望は得られない 蛙岩に戻るか 少し先に行くと大岩がありそこから眺望を楽しむ事が出来る 天狗城山は標高300m弱の山であるが結構面白い

 山頂で写真を撮り縦走路に向かう ルートの先に中天狗のピークが見える 大岩の右についているルートを降りる 樹木の中のルートとなり直射日光の暑さから避けられほっとする すぐにコルに至り今度は中天狗への登り 勾配はきつくなるが凸凹は無く登り易い 登山経過に地図等から得られた標高を記載した こうして見るとここの登りは標高差100mあり一番厳しい 頂上には中天狗の標識がある 眺望はきかない

 中天狗を降りる すぐに分岐に出る 直進ルートは枝を並べ通りにくくしており,迷う事なく右のルートを行く 天狗城山の登りでは絶えず車など街の騒音が聞こえてきたが中天狗を過ぎると遮蔽効果がきき 山の静けさが戻ってくる ウグイスやホトトギスの鳴き声がさわやかに聞こえてくる たいしたアップダウンも無く小松尾山に

 山頂は眺望が開けている だがその分太陽光線を受ける それでも景観が得られる方が気持ちが良い ここで昼食休憩 ぐしゃぐしゃに濡れたシャツを着替える ずぼんもすそまで汗で濡れているが着替えは用意していない 

 一息入れ小松尾山をくだる すぐに中国自然歩道に出る そこで女性の二人組に出会う ベンチに腰掛け昼食をとっていた 私達もそのルートを降りてきた 9時から登り暑くて休み休みきましたとお互い暑さをねぎらう 大きな案内標識が立っている しかし、自然歩道に関する情報のみで周辺のルート記載が無く 必要とする情報は得られなかった ガイドブック「広島県の山」によるとシダがよく茂り・・・と記載があるがここまでルートを覆うような所は無かった だが露などで濡れていれば影響を受ける

 絵下山2.3Kmの標識がある 丁度那岐山のBコースに相当する距離 標高差は那岐山ほど無いので1時間程度かな? しかしガイドブックでは絵下山の少し手前に標高304mと記載してありここの標高差260mは相当こたえそうだ 少し押さえ気味でゆかねばと自重しながら登ってゆく

 かなり急な登りが続く 登りの途中で犬を連れたご夫婦が降りてくる 小さな柴犬だ よしよし頑張っているねと慈愛の眼で見ていたが何に驚いたのか突然私の脚にかみついてきてびっくりした ずぼんの汗にでも興奮したのだろうか? ずぼんが少しやぶけたが脚には異常なかった

 市光山438mの標識がありどうやらピークらしい 眺望はきかない 地図を調べて見ると先程の標識のある所から標高差が100m程ある

 一山越え次に備える ピークを少し降りた地点に砥場分岐がある 帰路はここを曲がればいいとポイントを頭に入れ 進む 次のピークは子の岳と記載がある 標高の記載が無い ピークを降りると絵下山0.4Kmの標識がありコルのような状況 エ!?ここから標高差260mを400mで登るの? と半信半疑 兎に角0.4Km登って見ればわかると歩を進める

 なんの事はない あっさり山頂に 何故か拍子抜けした感じ 帰宅してガイドブック「ひろしま百山」と地図とを見比べるとガイドブックは子の岳の標高504mを間違えて304mと書いていたもので コルと判断したのは私の勝手読み たった一字の記載ミスで随分と振り回された

 山頂からの展望は素晴らしい 天狗城山や小松尾山からの眺望を一回り大きくしたもの 広島市街地から瀬戸内の島々 四国の山脈などを一望出来る 山頂には自動車でも登れる 家族連れや若者同志が大勢訪れている 7台程駐車していた

 山頂の三角点を捜しにうろうろする どこを捜しても見つからない ガイドブックを見ると三角点のあった場所に電波中継塔が出来 三角点を確認出来ないと記載がある 1/25,000の地図には三角点表示があるのに 三角点はもう不必要になったものなのだろうかと疑問を抱く

 絵下山まで大きな問題も無く 予定通り天狗岩へ向かう 砥場分岐は登る時に確認しておいた場所 分岐を右にとり少し降りると分岐があり 天地峠と示している だが,そのルートは狭い これまで広々としたルートであったものが急に路地裏のような狭いルートになるので何かの間違いでは無いかと心配する ガイドブックを見てもここは私が選択したルートであり当然何の記載も無い 兎に角標識を頼りにルートを行く

 ルートは続いているものの草が茂り これまでのルートと随分と違う ルートはどんどんと下ってゆく ルートが間違っていてこれを戻るのは一苦労するなと思いながら進む 樹木に天狗岩 ガンバレ中高年の表示がある ルートは間違っていなかったと一安心し ルートを降りてゆく

 ルートは狭く 視界があまりきかない 随分深い山奥に入り込んだ心細い気持ち やがて天地峠に出る 峠とは言えここも狭い 峠と書いていなかったら峠とは思えないような所 ここでルートが交差するが交差するルートも狭い 天狗岩への表示があり何とか目的に向けて歩を進める事が出来たが この表示が無ければルートの判断は容易では無い 分岐から峠まで 地図を見ると180m程の標高差がある 所要時間を見ると20分弱だが 随分と長時間歩いた感じがする ルートに不安があると時間感覚が随分と異なる

 同じようなルートが続くがここからは天狗岩へのガイドブックに記載のルートであり安心感がある だが疲れが溜まってきており息があがる ピークを越えせん天分かれに出る ここからは広いルートになる 平坦な登りのルートであるが疲れによるもだろう随分と長く感じやっとの思いで天狗岩に着く

 天狗岩には大きな岩があり見栄えも良い また広島湾や広島市街の眺望が開けている 絵下山程の広がりは無いが海岸に近づいており また違った感触が楽しめる 吹き出す汗を拭い 冷たい麦茶でのどをうるおす だがあがった息はなかなか回復しない ベンチにべったり腰をおろし海を見ながら時を過ごす

 下りにかかる 大休憩をとったものの足は重い リュックも随分と重く感じる わずかな登りがあるとふうふうしながら越える ガイドブックに従い降りてゆく ガイドブックには228mピークまで行くと良いと書いてあるがその気力は無い ピークには行かず西谷口に降りる ここから舗装道路 照り返しがあり舗装道路を歩くのは結構きつい JR小屋浦駅になんとかたどり着く 駐車位置まで1Km少々の距離だがJRの世話になる 暑さも加わり結構きつい登山となった 



アプローチ
 2号線を広島に向かう 海田市で左折し国道31を呉方向に進む 途中海水浴場があり 結構な人出 帰路の混雑が心配される 左折してから12KmでJR呉ポートピア駅に着く ポートピアは廃園 ポートピアの広い駐車場が解放されており そこに駐車

 自転車に乗ったおじさんがこちらに向かってくる 駐車してはいけないのかと思ったがそうでは無く 岡山ナンバーの車なので・・・との事 話を聞くと 倉敷に娘が嫁いでいるとの事 遠くから良く訪ねてくれたと歓迎を受けた 登山ルートを聞くとガイドブックと違うがお礼を言い別れる