烏ヶ山6



標高 1448m    難易度 ☆☆☆    登り86分 下り62分  鳥取県
倉敷からの距離   133Km        登頂日 2000/07/20   ガイドブック 

駐車場10:30−10:40登山口−11:10ロープ−11:12尾根−11:19ロープ−11:31ピーク−11:41ロープ−11:46合流点−11:56山頂12:35−ロープ−12:46分岐−12:54ロープ−13:34登山口−13:37駐車場

登山
 久々に烏ヶ山(からすがせん1448m)鏡ヶ成ルートを訪ねる 三つ星の山

 烏ヶ山登山はこのところ鍵掛峠からであり鏡ヶ成からの本ルートをご無沙汰している 突然訪ねてみたい気持ちが湧いてきた 調べて見ると4年振り2度目になる ガイドブックを持たずに来たが迷う事はあるまい

 鏡ヶ成の気温は30℃ このところ暑い日が続く 街中よりは4〜5度程低いのではないかとなぐさめる 直射日光の当たる場所は結構きついが樹木の木陰に入ると爽やかである 暑い県道を関金方面に登る 関金町の標識の直後に新小屋峠の登山口がある 登山口の標識も出ている 登山口の近くに駐車している車が数台 広い国民休暇村の駐車場に駐車すれば良いのに? この道路を歩くのがいやなのだろうかと疑問に思う

 登山道に入る 木陰がやさしく迎えてくれる 大山特有の雄大なブナ林である ウグイス ホトトギス カッコーなど小鳥の鳴き声が聞こえてくる ヒグラシも鳴いている おだやかな山懐である

 なだらかな登りが続く こんなになだらかだったのか?と記憶とずれていると思いながら登ってゆく 工程でロープと記載したところにはロープが備え付けてある 無くても問題なさそうなところではあるが登山者が多く それなりの安全対策を取っているのだろう ロープの助けも無く尾根に出る

 尾根を少し登ると烏ヶ山の山頂が顔を出す そそり立った岩峰はどこから見てもすごい これからあの山頂に立つのかと思うと気持ちが高ぶる 鏡ヶ成からの登山ルートは2ヶ所ある 鏡ヶ成の交差点を関金とは反対方向に100m程行った所とこの新小屋峠からのルートである この尾根からの景観を楽しむ事が出来るので新小屋峠ルートをすすめる

 また,ロープがあり傾斜がきつくなるが ここもロープの必要性は少ない なだらかなピークがあり一段と見晴らしが良くなる 烏ヶ山の特長ある異様な山頂がどんどんと近づいてくる

 家族連れで登っているパーテイに追いつく 小学4,5年だろうか元気のよい男の子が私の後を付いてくる 初めて登るとの事 私はこちらから登のは2度目だと話すと 他の登り口もあるのかと聞かれ鍵掛峠を知っているかと聞くと うんとの返事 なかなかしっかりした子だ 少し一緒に歩いたが家族と離れるのが心配になったのか離れる

 傾斜が急になりロープが連続にセットされている 登りは使わなくてもなんとかなるが下りは使用しないと難しそうだ 急傾斜をクリアーすると大きな岩にぶつかる ここがもう一つのルートの合流点である 岩の上に標識がある そこから最初の眺望を楽しむ事が出来る 山頂を望むとあのピークに果たして登れるだろうかと心配になるようなするどいピークが見える 何人もの登山者が取り付いている

 岩から降り少しくだり いよいよ先程のピークの登りにかかる 4年前に訪ねた時は随分怖い思いをして壁を降りた記憶が鮮明だ いよいよその場所に来たかと心構える だが 壁の左を巻いて登るルートが出来ている 急な登りであるが足場がしっかりしており登りやすい 何の心配もなく山頂に立つ事が出来た 三つ星の星を一つ減らしても良さそうだ

 花は尾根にかかるまではお目にかかれなかった 尾根に出てヤマアジサイに出会い高度をかせぐにつれシモツケが目立ってきた ところどころでヤマジノホトトギスに出会った どちらの花も咲き始めである 尾根の道脇にどこかで見たような葉があり小さな玉がちょこんと頭を出している 何だろうかと考え あ マイヅルソウだと思い出した 大山三鈷峰で咲いているのだからここでも咲いていておかしい事はないなと一人合点した 花の状態でないとなかなかわからない もう一つ変わった花を見つけた マツカゼソウのような雰囲気だが花が違う 調べて見るとカラマツソウのようだ 細かい細長い白い花が咲いていた

 山頂にもシモツケが咲いている 時期が少し早いので鮮やかさが今一だが烏の岩峰を背景にして見応えがある ヤマアジサイも山頂に咲いていた こちらはどちらかと言うと控え目で日陰のところに咲いている それぞれ自分の特長を上手く表現している

 晴天の山頂は好きなだけ景観を楽しむ事が出来る 大山南壁を正面に大山三鈷峰と繋がる 1448mの山頂に立っても暑さは変わらない 風が少しでも吹けば随分と違うだろうが・・・・ 山頂には何人いただろうか? 傘をさして日影を作っている人もいた 先程一緒に歩いた子供連れのパーテイーも登ってきた 無事登って来られ何より

 一休みして下山する 大岩の合流点でふと断崖を覗くとそこにエゾノヨロイグサが堂々とした花を中空に向け咲かせていた 大岩の分岐を尾根ルートと別れて往路とは別のルートをくだる 少し行くとロープがありここが一番の急斜面 身体を斜面に向かい合うようにしてロープを持ち降りる この下りの急斜面の記憶が残っているというか 急な斜面があった事しか記憶に無い まだまだ急斜面があったように思っていたが その1ヶ所を過ぎるとあとは平坦なルートでそのまま鏡ヶ成に降りてしまった

 ルートではヤマジノホトトギス ヤマアジサイにあちこちで出会った ブナの樹林も美しい



アプローチ
 429旭町〜県道30落合〜313〜482を経由して蒜山に入り 大山循環道を走り鏡ヶ成国民休暇村に 駐車場にはすでに10台以上の車 

 帰路大山循環道から広域農道を下蚊屋に降り482に出る 江府方面に出て180号の明地峠越えを走った 距離は5Km程長かったが走りやすい道であった