猿掛山から弥高山



標高 302m    難易度 ☆     登り80分 下り40分   岡山県
倉敷からの距離    19Km        登頂日 2000/12/16    ガイドブック    F

駐車位置14:15−14:18琴弾岩−14:26登り口−14:33分岐−14:47三の丸−14:49ニの丸−14:50猿掛城跡−14:54マーク−15:10尾根飛出し−15:15合流−15:16石仏−311mピーク−15:23横谷庵−15:33大根畑15:40−311mピーク−15:50石仏−16:00猿掛城跡−16:12登り口−16:19駐車位置

登山
 弥高山(やたかやま302m)は「岡山県百名山」に紹介されている猿掛城跡のある猿掛山(さるかけやま243m)を中心に紹介している 矢掛町の山 一つ星

 小田川を渡る 地図にある記号は何かと思ったら幅員1.5〜3mの橋である 増水すればすぐに浸かってしまうであろう 渡ったところに琴弾岩がある 奈良時代に全盛をきわめた吉備真備がこの岩の上で琴を弾いたとの事

 史跡猿掛城跡の案内に従い 川沿いを歩く 猿掛山は標高243mであるが等高線が密になっている 川沿いから見る山に威風がある どうやら山らしい所に登れそうだ

 登山口と書いてなく登り口と記載されている 気楽にどうぞという配慮なのだろうか すぐに分岐があり標識に従って進む 等高線が密なだけ結構急な登り ジグザグにつけられたルートに従って登る やっと汗が出てくる 所々に 名跡 猿掛城 と記載した標識があり迷う事は無い 三の丸に登るとあとはすぐに二の丸 そして 山頂にあたる猿掛城跡に出る

 山頂からの眺望はなく 三角点もない 山頂らしからぬ山頂である すぐに弥高山へ向かう ルートを進むとロープがあり急勾配の下りが待っている あれ? こんな急勾配をおりるのかとガイドブックを読むと「急勾配を下り・・・」と記載がある 他にそれらしい場所がないのでここだろう ロープは二本あり直下降気味に降りているのと 左に大きく巻いているのとある 左のロープに従って降りてゆく こちらだとロープに掴まらずとも降りてゆける ロープは長く続いており 道案内の役割を果たしてくれる ロープの道しるべが無いとルートを選ぶのが難しいな と思いながら降りてゆく

 ロープの道は今度は登り気味に山を巻いてゆく 巻いて出た先に急坂を登ってゆく そこにもロープがある あれ? ここを登ったら元に戻ってしまう? ルートはどこだろう? こんなところにフィールドアスレチックの為のロープがある訳ではないだろうに と 悩む ロープは新しく 最近になって設置したもののようだ

 ガイドブックには「堀切を横切って尾根を行く」と書いてある 尾根道をどこかで間違えたらしいと判断 仕方がないので,1/25,000の地図にある谷筋のルートが近くにありそうなのでそちらに降りてゆく ロープの最下段の位置からガレ場が下に伸びておりそこを降りる 案の定谷筋ルートと思われるルートに出る 取りあえず降りた所にマークをつけておく

 谷筋ルートを登ってゆく 訪ねる人が無いらしく結構荒れている 登るに従い荒れ方はひどくなってくる これは諦めた方が良いと判断し戻りかける 尾根筋に出るルートが無いか見回すと 尾根は近い 急な山肌にとりつき若干のヤブをこぎ尾根を目指すと,すぐに尾根ルートに飛び出す 広い良いルートがついている 思わぬ所でヤブコギもどきの山歩きとなったが こうした事が出来るのも嬉しい

 尾根を振り返ると猿掛山が見え 小田川を見渡す事が出来る 尾根を先に行くと広いルートに合流する 地図から見ると谷筋ルートのようだが そうだとすると先程歩いたルートは何だったのだろうか 広いルートを行くと石仏のある場所に出る

 石仏を過ぎ先に進む なだらかな登りから下りになる そのピークが311mの標高なのだろう 家が1軒建っている 果樹園があり 音楽を鳴らしている 歩いていると先方から男性の方が来る 山頂を訪ねるとその方も山登りにきたらしく この辺り一帯が弥高山と呼ばれている 三角点はまだ2Km以上先だそうだ 少し行くと瀬戸内海が見えると教えてくれた

 教えられた方向に進む 石仏があちこちにあり ガイドブックに記載があるように厳しい環境で開拓を行った歴史をかいま見る感じがする ここに電話回線が敷設されたのは昭和49年の事だとか つい最近の話である

 石仏を祭った御堂に出る 正面は畑 畑の先に瀬戸内海 川崎製鉄の工場群が見える そうかここは倉敷市に隣接しているのだ 畑道を行くと大根畑で大根を抜いている方がいる ルートを訪ねると 先程の人と同じ返事 先方も さっきも訪ねられた 総社から来た方だ と教えてくれた ガイドブックにここが紹介されているのでと説明する 猿掛城跡からきたと話すと 話の内容から谷筋ルートは随分と荒れているようだ

 地図から見ると2Kmは無さそう だが ルートは平坦であまり期待出来そうもない 弥高山の標高302mより高い場所を先程通過しているので ここで帰る事にしよう むしろ 先程迷った場所を確認しておきたいと ここで戻る事に

 石仏の所を過ぎ 「猿掛城跡700歩下り」の標識に従い 尾根ルートを降りる 600歩あたりで急なくだり そこにロープがある ロープを降りると先程迷ったロープの位置 この位置は見覚えがある だが,今降りてきた登りのロープが目に入ったか記憶が怪しい 山頂から降りてくるロープはぐるっと周回しており どこが次のルートへの橋渡しの位置かわからなかった 山頂から降りてきて 直下降気味に降りた位置から右手にルートを求めれば 尾根に出るロープを見つける事が出来る

 迷った所も理解出来 帰路につく 倉敷から近いし,面白いルートである



アプローチ
 川上町の弥高山と同じ名前である 今日は川上町の弥高山をスタートに足次山 高越山 そして矢掛町の弥高山と四座をはしごする

 酒津公園沿いの<396>から<24>に合流して高梁川沿いを走り 川辺橋にて左折し486に乗る 琴弾岩の標識を見て小田川の河川敷に降り そこに駐車

 登山口は486を小田川を挟んだ対岸にあたる 河川敷に駐車しなくても琴弾岩の標識をやりすごし小田川にかかる橋(福頓橋)を渡り 川沿いの道を琴弾岩に向かって走れば途中に猿掛城跡登り口がある その近くに駐車可能