大山

標高 1711m    難易度 ☆☆    登り119分 下り54分 他25分 鳥取県
倉敷からの距離   148Km        登頂日 2003/04/15  ガイドブック  写真 音訳日記削除

駐車場10:23−10:34夏山登山口−10:44一合目−10:56ニ合目−10:58_1000m−11:32五合目−11:49六合目11:55−12:29八合目−12:49山頂13:39−13:49八合目−14:02六合目−14:28循環道14:30−14:35夏山登山口−14:49駐車場

登山
 暖かい日が続いている この冬最後の雪山に大山(だいせん1711m)を登る まだ雪が残っているだろうか

 車を降りるとウグイスの鳴き声が聞こえてきた 自然の中に来た感じがする

 大山寺から夏山登山道を見上げると所々雪が無さそうに見える 駐車場から僧兵コースへの登り口は階段が露出している 約3週間前の3/26では雪の壁だったものがとその違いに驚く 雪解けがどんどん進んでいる 夏山登山口周辺はもう雪は無い 一合目付近から雪道となったり雪が消えて地道が現れたりする 標高1000m付近までは約半分は雪が無くなっていた

 三合目付近だろうか勾配がきつくなった雪の斜面のところで男性の方が降りて来られた 挨拶を交わすと斜面が急だからGiveUpしてきたとの話 折角ここまで登られたのだからもう少し登り六合目まで行かれると素晴らしい景観がありますよ 雪は随分柔らかくなってきていますから滑る心配はまず無いから と 声をかけ先に行く しばらく考えておられたようだが 登る事としたのか私の後を追って来られた 話を伺うと境港から来られたとの事で地元の方に説明したりして大変失礼しました

 六合目に着く ここでアイゼンを履く事とし 避難小屋に入りセットする 避難小屋に入ったのは初めてだがベンチがあり そこにリュックを降ろし座って履けるので楽に着装出来た 避難小屋を出た途端 明るさに目がくらむ 暗いところからの急激な変化に絞りが対応出来ず露出オーバーとなってしまった しばらくするとコントロール出来るようになる

 一緒に登って来られた方は勢いがついたのかそのままどんどんと登って行かれた

 六合目からの景観は3週間前から比べると雪が減った分 迫力が違う 三鈷峰はほとんで雪が見られない 北壁も岩が露出しているのが散見される

 六合目からの急登にかかる 女性が一人スイスイと飛ぶように降りて来られる 美しいフォームから察すると雪山に慣れているに違いない 軽やかですねと挨拶を交わす その先でも何名かすれ違う 余裕が無い人は登って来る人もかまわずにマイペースで降りて来る こちらがルートを開けてあげないといけない ルートで雪が溶け陥没している所がある 雪がある所と無い所では結構落差があるので陥没部分を迂回すべくルートを取る必要があり結構大変

 急登を終えた所で人と出合ったので この辺りが九合目ですかと伺うと いやすぐそこが八合目だ でもここまで来ればあとは楽だ と伺い ここが八合目だと確認する 前回の報告では九合目と書いていたので書き直したが音声までは変更していない

 すぐに木道が現れる 木道部分は雪が無い アイゼンで歩くのは木を痛めるのでアイゼンを脱ぎ登って行く 所々雪道となるが何ら支障は無い 途中で先程ご一緒した男性の方と出会う あそこで声をかけて戴いたお陰で登る事が出来ましたと挨拶を戴く 靴は濡れていませんかと伺うと 少々と返事され降りて行かれた その方は運動靴だった

 山小屋の前を抜け山頂へ 山小屋周辺も大分雪が解けている 出入り口は1階になっていた 山頂では3パーテイが雪面にシートを敷き休んでおられた 写真を撮っているとシャッターを押して欲しいと声がかかり押してあげる

 着替えをせずに済むかと思ったが風が吹くと冷える 手も冷たく感じるので着替えをし手袋もはめる 景観を楽しみながら昼食をとる ここからの景観はいつ見ても素晴らしい ガスは無く三角点、剣ヶ峰のピークとそれに続く山並みが見える 山頂周辺が黒くなった烏ヶ山も名前の通りの異様を見せてくれる 南壁を見ると斜面に黒い跡が見られる 誰かがスキーの跡では無いかと話している こんな所を降りるのだろうか? でも落石跡とは思えぬ、果たして何だろうか?

 リュックを置いて、三脚とカメラを持ち三角点に行く ここに来ると剣ヶ峰が前面に見えてくる 記念写真を撮る 写真を撮っていると3名のパーテイがこちらに来られたので声をかけ一緒にカメラに収まる

 他のパーテイーは皆下山した 私も下山する事に アイゼンを履こうか迷ったが木道を迂回し雪道を降りて行く人がいるのでアイゼンを履きそのルートを追う事とした 降りてゆくと山小屋から降りて来られた方と途中で一緒になる 伺うと、毎週のように登って来られているとの事 ここを歩けるのももう1週間程でしょうね 今年は雪が多かったから今でも歩けるが例年では4月になると駄目ですね ズボーと埋まってしまいますとの事だった 南壁をスキーで降りる人がいるのかと伺うと あれはスキーの跡だ もう岩が出て滑る時期では無いが三の沢や振り子沢から登ってきて 降りて行く人がいると伺う 北壁も八合目の手前から降りて行きますよ との事 こんな急斜面をコントロールして降りてゆけるものかとあらためて感心する

 八合目から六合目の下山も特に問題なく降りてゆく 雪が陥没している部分を避けながら降りる 所々砂滑りの要領で足を滑らしながらずり降りてゆく 快適だ

 六合目からもルートを追いながら降りる 降りてゆくと雪が無くなってくる よく見ると左の雪のある斜面に足跡らしきものが見えるのでそちらを追う 雪道の降りは雪の無いのと比べると圧倒的に気持ちが良い 岩など足元に注意することも無く 少し急だと砂滑りの要領で滑るようにして降りて行ける 大分ルートと外れているな でもどこかで合流するだろうと思いながら微かに残っている足跡を追う 雪が解けてきて足跡も怪しくなってくる このまま藪に入ってしまうとヤバイな相当戻らないといけないかも知れない でも、戻ればいいのだから行ける所まで降りてゆこう そう考えた途端車の走る音が聞こえ 大山循環道が見えてくる 登山口より200m程舛水原方面向った地点にに飛び出した 石の鳥居がある場所だった

 雪があれば藪は恐くなく どこかで循環道にぶつかる訳だから こうした楽しみ方もあるのだと感じた


アプローチ
 川辺橋の渋滞を避け、429経由で180に乗る 倉敷では雲っていた天気が高梁あたりから晴れ間が顔を出す いつもはその逆であるのが面白い 今日は山陰方面が晴れという珍しい予報であり 予報通りの天気だと納得しながら車を走らす

 高梁、新見と走る 千屋では気温15℃を表示しておりぐんぐんと上昇している 千屋周辺では道路工事の為の交互通行が何箇所かあり 明地峠のトンネルも交互通行規制されており信号に従って進む トンネルを抜けた途端大山が顔を出す ほんの短い時間あるがこのような形で見えるのかと認識を新たにする 大山にはまだ雪がある でも随分と白さが薄くなっているように感じる いつも確認する展望台辺りからも山並みを見る事が出来るが視野が広がり 同じ山でも随分と見え方が異なる

 峠を下り日野川沿いを走るとまた大山の山並みが見えてくる 烏ヶ山は山頂周辺の雪が消えたのか随分と黒く見える

 溝口から舛水原を抜け大山寺旅館街の先の駐車場に停める