大山

標高 1711m    難易度 ☆☆    登り141分 下り56分 鳥取県
倉敷からの距離   154Km        登頂日 2004/03/24  ガイドブック  写真 音訳日記削除

駐車場10:29=夏山登山口−10:40一合目10:45−10:58ニ合目−10:59_1000m−11:33五合目−11:44分岐?11:48−11:52六合目11:54−12:07七合目−12:31八合目−12:52山頂−12:55三角点=山頂13:25−13:35八合目−13:43七合目−13:48六合目−13:53五合目−14:08二合目−14:15一合目−夏山登山口=駐車場14:21

登山
 昨年にあじをしめた大山(だいせん1711m)の雪山登山を昨年同様この時期に楽しむ

 登山準備をして出かける いずれ必要になるだろうと6本爪の軽アイゼンを手に持って登る 駐車場のすぐ前が夏山登山道だ 登山道の入口に雪はあるがその先雪が消えている所がある もう少し登ってからアイゼンを履こうとそのまま登って行く 雪のある個所も踏み固められ何の支障も無く登って行ける だが少し傾斜がつくと滑り易くなる このままでも行けそうだが手に持っているよりは履いてしまった方が良いと一合目の標識の所でアイゼンを履く

 登山道はブナ樹林のルート ルート脇の斜面は美しい雪面を見せてくれる 2日前に降雪があったものだろう 汚れを知らぬ純白の斜面が広がる 太陽の陽射しで斜面は輝き ブナ樹林の影を映す 合唱組曲山に祈るに♪みんなおまえの肌の色 抱いてもみたい 肌触り♪というフレーズがぴったりするような景観である

 小鳥の鳴き声もこの陽射しを喜んでいるのだろう実に賑やかだ 二合目の標識の所で時刻をメモしていると目前に小鳥がいる くちばしに樹皮だろうか何かくわえているスズメより小さい じっと見ていて飛んでゆきそうもないのでゆっくりとカメラのレンズを向けたけれどダメだった

 左手の樹間に大山三鈷峰の岩峰が見えてくる 天気がよく クッキリ見える その左手に岩山が見える どうやら甲ヶ山のようだ こんな見え方もする 高度を稼ぐにつれ周辺の景観が変ってゆくのも面白い また 美しいブナ樹林は延々と続いておりこれまた素晴らしい

 二合目で男性1人 三合目付近で女性1人 四合目付近で男性1人と次々と降りて来られる 皆足取り軽く降りてゆく 四合目付近で出合った方にお聞きすると8時頃から登った由 その時の雪質の事をお聞きしたらアイゼン無しで何人も登ってましたよとの事 お聞きした時刻が11:20だった

 三合目 四合目の標識は雪に埋もれていたようで気が付かなかった 五合目は顔を見せていた 場所により積雪量が違うようだ

 ルートの左手には元谷に向けた急斜面が広がる 元谷ルートへの分岐の辺りだと思う場所で降りて来られた男性の方と挨拶を交わす これから元谷に向けて降りて行こうと思っていると話しておられた 六合目の避難小屋の位置から元谷の斜面の方に降りて行く2人連れのパーテイーを見ながら そう心配する事ないですよと話しておられた 元谷に繋がる斜面には点々と足跡がついていたり スキーのシュプールが美しい曲線を描いている この斜面を自由に滑ったらさぞかし気分爽快だろう

 また登りにかかる この辺りから樹林帯を抜け、この先は真っ白な雪面が続く 太陽の光を反射して輝いている 六合目の避難小屋でお二人にお会いする 私は山頂まで行こうとは思っていないのでこの辺りでぶらぶらしてと話しておられた ここからは大山の北壁から三鈷峰そして矢筈ヶ山ならびに甲ヶ山の景観が広がる また、元谷に向けての流れるような斜面は実に美しい

 写真を撮りすぐに登ってゆく 急な斜面が続くが雪質は良く 踏み跡もついている一歩一歩高度を稼いで行く 汗はたらたら 身体は結構重い 八合目まで登ると傾斜は緩くなり一息つけるのだが足が重い ここでも七合目付近で1人 八合目手前で1人とすれ違う 八合目付近で雲が出てきた 太陽が隠れると冷え冷えとしてくる しばらくしてまた太陽が顔を出す そのまぶしい事 眼が慣れるまで時間がかかった

 八合目から木道の連続 木道は雪が殆ど無い そう傾斜は無いのだがロープに掴まりながらあえぎあえぎ登ってゆく 西の方から大きな雲の固まりが近づいてくる 剣ヶ峰や三鈷峰の方はまだ太陽光線で輝いているので山頂からすぐに三角点に向う

 三角点へのルートも足跡がついており何ら心配する事は無い いつもの山容ではあるが雪を抱いた峰は厳しさの中に美しさがある 烏ヶ山の方はやはり白さが違う 雲で太陽光線が隠されておりまさに烏が羽根を休めている姿 記念撮影をした後山頂に戻る

 山頂には男性お一人 こんな時間なのにもう降りてしまっているのですねと話かける 地元の方で大山にはちょくちょく登られているとの事 今日は風が無くていいですよとの事 山頂は雲が出てひんやりしてきた 風が無いとはいえ吹いて来る風は冷たい 剣ヶ峰を背景にして記念撮影をする 2人だけの山頂である インターネットをされているとの事で検索方法を紹介する 駐車場の話も出た どこに駐車したかと聞かれ夏山登山口のすぐ近くと話すと そこが下山駐車場で 料金の徴収人がいない時は払わなくてもいいのだ と 教えて戴く そういえば駐車場には不在なので帰りにお支払くださいと書いてあった 良い事を聞いた

 昼食休憩している間にお先に降りてゆかれた 私1人だけの山頂となった 太陽の陽射しがあればいいが 雲がかかり淋しげな景観 食事を終え 後を追う

 下山は流石快適 八合目付近で登って来られる方とすれ違った 要所要所で時刻をメモしながら降りて行く 降りる時は足を踏み抜かないよう注意が必要だ 足を取られるとリズムを狂わすだけでなく転倒する可能性もある 怪しい場面は一歩一歩注意しながら降りて行く 合が下がってからが雪が緩んでおり注意が必要 それでも1度太股のあたりまで右足を踏み抜いてしまったが注意していたのでそう問題とはならなかった

 そして駐車場に着く 大部車が減っていた 料金の徴収人はいない 話を聞いていなかったらどこに支払ったら良いか迷ったがこれ幸いと恩恵にあずかる



 帰路は舛水ヶ原に抜ける 大山循環道は除雪した雪が残っていたが 舛水ヶ原は雪が随分消え草原が顔を見せていた 県道45を降りて行く 標高500m辺りまでは日影部分に雪が残っていたがそれ以降は無かった

アプローチ
 一週間前の週間予報では曇りの天気が続いていたが、昨日から好天が続き今日も山陰地方は高気圧に覆われるとの予報から急遽狙っていた大山に向う

 倉敷の空は小雨がパラツキ雲が低く垂れこめている こんな天気なのに行くのと家内の声がかかるが天気予報で県北から山陰は晴れだからと言って出かける とは言うものの雨が降ってくると本当に大丈夫なのだろうかと心配になる

 川辺橋の渋滞を避け 429経由で180に乗る 3Km程遠回りになるが渋滞に巻き込まれないだけ良い

 心配していた天気も空が次第に明るくなり井倉で薄日が漏れ 新見市街地を抜けると真っ青な青空が広がる 山陽から山陰に向けて天気が悪くなる事はしばしば経験するが今日のような逆のケースは珍しい

 千屋の気温は6℃次第に気温はあがってきている 明地峠を抜けると大山がクッキ
リとその山容を見せる 今年でここを走るのは3度目になるがこれほどクッキリ見えたのは初めてだ 峠の下りにある温度表示ではすでに12℃ 日野川沿いでは16℃とどんどん気温はあがっている

 大山から烏ヶ山に繋がる山並みを見ながら日野川沿いを走って行く 大山と烏ヶ山とで山の白さに違いが見られる 標高差200mであるがその差が随分白さの違いに現れて見える あの山に登るのかと思うとわくわくする

 大山へのアプローチは通常舛水ヶ原を経由するのだが2日前に降雪があり明地峠を越える時も周辺の山に白いものを確認しているので安全を期して岸本から県道36−県道24で大山寺に向うルートを行く 距離的には3Km程遠回りになる

 岸本の信号のある交差点で大山の案内(舛水ヶ原では無い)に従い右折し大山に向う 何回か交差点を曲がり県道24の大山道に出る ここまで雪は殆ど見られない 大山寺あたりで道路脇に雪を見る事が出来るようになるが路面は全くない 中の原方面に向おうとしたが3/31までは車両通行止め 橋のある駐車場に入れようとしたら1000円の表示 あれ!と思い 夏山登山道入口にある下山駐車場に行く こちらは410円 ここに駐車する 大山循環道は雪の壁が残っている