第二駐車場10:15−10:18川沿い通行不能−10:33登山口−10:35分岐−10:50林道−10:55看板−11:09水場_2.1Km標識=11:28倒木通行不能=11:38ルート探索=11:50ルートわからず戻る=11:56元のルート=12:00_2.1Km標識−12:06ルート合流−12:45大神岩12:55−13:16八合目−13:31三角点13:36−13:44山頂13:57−14:04三角点−14:12八合目−14:16山頂から最初の倒木−14:26大神岩−14:49_2.1Km標識・水場−15:00看板−15:02林道−15:15登山口−15:30駐車場
天気が良いとの予報で那岐山(なぎせん1255m)にでもちょっと登ってこようと気楽に出かけたものの待っていたものは台風23号の被害を受けた山林だった登山支度をして出発する いつものように渓流沿いのルートを行く 渓流を渡る橋がある 橋の1/3が倒壊している 結構すごかったのだなと思いながら渡る 橋と言っても渡り廊下程度のものでその部分は橋が無くても特に支障は無い そして川沿いのルートを行く 対岸を見ると倒木している樹木が何本もある 大変だったようだと思っている間もなく前面に倒木の一群 ルートが完全に塞がれている これはダメだと林道を登って行こうと少し戻り 第一駐車場に向うルートを行く
このルートは雪のシーズンに歩いた事がある このルートを知っていてわざわざ道路まで戻らないで良かったと思いながら登って行く 前面に現れたのは倒木の海 これは何だ! と思うような状況 駐車場に向うルートは塞がれている 林道がすぐ脇に通っているのが解ったので林道の舗装道路上に出てルートを追う 倒木を潜ったり跨いだり何とか人が通れる状態になっている 障害物を幾つも乗り越えながら進んで行く
そして登山口に出る 登山口にはBコース通行不能と書いた標識がある 今日のルートは台風で荒れている可能性があるからCから登るにしてもBコースはルートを聞いてからでなければと考えていたが その結論はもうついた でもこの標識の意味はBコースはダメだがCコースは登れると考えられる 先ほどは酷かったがこの先は大丈夫なのだろうとルートに入って行く
ルート上に倒木はあったものの林道に比して少ない この調子なら良さそうと登って行く Bコースへの分岐を右に見て登って行く 今度はすごい 樹林帯一帯が全滅状態 一望出来る斜面全体が倒れている 折れた樹木もあちこちにある こんな景観を見るのは初めてだ こんな中登れるのだろうか? 倒木の海の中をルートを足場に前人の踏み後等を追いながら進んで行く なんとか乗り越え林道に出る 実にすごい事だ そんな中にツルリンドウがひっそりと咲いていた ツルリンドウはこれらの木々が倒れたり折れたりするのを見ていたのだろう 帰路、このルートを戻れる自信は無い林道を降りてみよう
そして山道を登って行く いたる所に倒木がある 固まっていないので抜けるのはそう難しくない ベンチがあり森林を紹介するパネルがあるここまですでに40分要している そしてまたまた倒木の山 ルートを探していると足跡をなんとか見つける事が出来るのでそれを探しながら登って行く 枝を削いだりして通りやすくしてくれている ありがたい事だ
倒木の山を抜けると水場 水場の少し先に2.1Kmの標識がありここを大きく左に曲がる 左に曲がるルートを見てびっくりした ルートに沿って倒木が山のようになっている ここを抜けるのはとても無理だろうと思ってルートを見ると 真っ直ぐ登っている細いルートがある ああここを行けばいいのかなとルートを登って行く 地図を持って来ていないのでよくわからないがいずれルートに合流するだろう 足跡も見えることだしとどんどん行く 左手方向に行かないといけないのでは? と半信半疑ながら進んで行く 倒木もあったがなんとかクリアーして20分程登った所で倒木の山にぶつかる 巻くルートを探してみたが容易ではない ルートも不安だしこのまま深入りするのはやばそうなので戻る事にした
戻る途中ルート探索をしてみたが何せ地図を持っていないので迷うと那岐山と言えど危険なのでほどほどにして結局 標識のところに戻る 時間にして50分余りかかってしまった
ここでGiveUpするのは残念だ それではとルートを左下に確かめながら倒木の部分を避け山を巻いて行く よく見ると足跡を見つける事が出来安心して先に進む そしてルートに合流する ルートに合流した所で男性の方が降りて来られた お聞きすると山頂まで登って来られたとの事 ルートは荒れているがルートを失わないように行けば登れる 山にはまだ2名いると伺い 安心して先に進む
しばらく倒木はあるもののそう大きな支障の無いルートを行く 山は越えたのかなと思った矢先またまた倒木の山 この辺りは五合目に向う樹林の中のルートと樹林を左に巻くルートの位置ではなかろうかとルートを追いながら左手に向うルートを探す やっと左手にルートを見つける 樹林を巻くルートは倒木は無く快調 右手の樹林の中がちらちら見えるがかなりやられている様子だ
五合目の標識を右手樹林の中に見て登って行くと大神岩に出る これまでの奮闘で思わずため息が出る 時間は12時を大部過ぎている この先何があるかわからないのでここで昼食をとることにする 大神岩からはおだやかな日本原の景観が広がる おだやかに見える景観も現場に行くとここで受けたものと同様な痛手を負っているのだろうなと心が痛い
その後のルートは今までを思えばずっと楽 倒木はあるものの潜ったり跨いだり巻いたりして進める ルートを探す必要もない でも結構疲れが溜まっている 一歩一歩重い足を引きあげ登って行く あと500mの標識 もう着いたようなものだが疲れた身体にはなかなかはかどらない
三角点ピークの少し手前で男性の方が降りて来られた リュックも持たず腰に手斧のようなものを持って降りて来られた 山をパトロールされている方かと思って伺う その方は特にその職にいるものではないが歩いて廻って 邪魔になるのものを処理しているとか 話を伺っているとこの倒木は台風23号によるもの Bコース通行不能の標識はその前の台風でルートが荒れ どこかの登山パーテイーが登ったら通行出来なかったと役場に苦情が届いて それで標識を掲載した その時はCコースはこんな状態では無かった Bコースは台風23号の前でも荒れていたから今はそれに輪をかけて荒れているだろう との話 山頂でお1人休んでおられますよと聞く ルートを整備して戴いている事にお礼を言い別れる
帰宅して台風23号と奈義地方の影響について調べると台風で広戸風という50m/secを越える猛烈な風が長時間吹き 山林は大きな痛手を受け 大豆畑は大豆が飛んでしまったという記載があった 倒木した樹林を取り除くだけでも大変なようだ 元の山に戻れる事を祈るばかりだ
三角点で滝山方面の山並みを見てから山頂に向う 山頂に近づくと熊おどしの音が聞こえてくる 私が登っているルートとは反対の方角に降りて行かれているようだ 山頂に出た時は誰もいなかった
山頂から大山を見る事が出来た 冬のようにくっきりとしているわけではないが山影を確認出来た 氷ノ山 後山はくっきりと見えた
汗でぐっしょり濡れた上着を着替え下山する どこから倒木があったかメモをとった 八合目までは倒木は無かったがそこを少し降りた地点から倒木が見られた 背の低い潅木類は被害を免れたようだが背の高い桧は全山被害を受けたようだ
下山も倒木の山をなんとか抜けて下りる 最初の林道に出た地点で林道に沿って降りてみた 倒木している樹林帯を左手に見ながら降りて行く 所々に倒木はあったものの、特に支障は無く登山口に出る そして舗装道路を降りる 駐車場付近の倒木の海ではルートを少し間違え奮闘させられたがなんとか乗り越えた
中電の方が駐車場に来る道路脇に倒れかかっている樹林の撤去作業をされていた
透き通るような青空のもと429を走る 稲田の刈り入れが進み景観が淋しくなってきた 旭川ダムを抜け旭町を過ぎ 休み乢トンネルを抜けると青空の中 泉山が見えてくる 今日は良く見える 津山の手前で53に合流し 53を走る ここからも泉山を見る事が出来る 新見のインターチェンジを過ぎしばらく走ると爪ヶ城・滝山・那岐山に連なる山並みが見えて来る ガスが出ており山並みが見えたり隠れたりしている 日本原の温度標識は7℃ 大部冷えてきた那岐山登山口の標識に従い53を左折する 第一駐車場を左に見て第二駐車場に向う左手の斜面に桧が何本も電線に倒れかかっている これが道路まで倒れてきたら通行出来なくなる でもこの道路はわりと通行量があるから すぐ対応してくれるだろう などと気にはしながら 楽観的に考え 第二駐車場に車を停める すでに4台駐車 ここにこれほど駐車しているのも珍しいな 天気が良いから登山者が多いのだろうと思いながら車を置く