大山

標高 1711m    難易度 ☆☆    登り126分 下り54分 鳥取県
倉敷からの距離   146Km        登頂日 2005/04/05  ガイドブック  写真

駐車位置10:06−10:09アイゼン10:13−10:24一合目−10:36ニ合目−11:00三鈷見ゆ−11:08五合目−11:09分岐−11:23六合目−11:56八合目−12:16山頂−三角点−山頂12:34−12:41八合目−12:52六合目12:54−13:00五合目−13:17二合目−13:30駐車位置

登山
 雪山の締めは何と言っても大山(だいせん1711m)、スキー場が終了した情報をキャッチし訪ねる

 登山支度をする 大山は登山者が多く雪も良く踏まれているので輪カンジキは持たず 軽アイゼンを準備する すぐに取り出せるようにリュックにくくりつけて出発する

 道路を横断するとすぐに登山口 そこから雪がある その先を見ると雪の無い所もあるので軽アイゼンを履かずに雪の上を行く 踏まれてステップ状になっているとは言え滑りやすい いずれ履くのだからと早目に履く事とする 履くと足元がしっかりして歩き易い

 ルートは多数の足跡でしっかり踏まれている だがルートを少し外すと雪は柔らかく膝頭程度まで足をとられる 時折足をとられるもののズボーと埋もれる事も無く登って行く

 一合目の標識あたりからブナ樹林となり雪面の広がりとブナ樹林とを楽しみながら登って行く ブナの樹を中心に雪解けが進んでいる 樹林の間を抜けるルートでは、両脇が深くえぐれているところがある 落ち込むと1m程はありそうだ 踏み抜かないよう中心部を力がかからないようそっと登って行く

 一合目を過ぎてすぐに標高900mの標識がある 山頂が1711mなので登山口から標高差約900mと計算される 登るに従い積雪が増えてきているのだろう二合目と標高1000mの標識までは確認出来たが三合目・四合目は確認出来なかった 深いえぐれがあったのはニ合目辺りまでだっただろうか、その後は雪面が続く

 太陽の光が降り注ぎ小鳥の声も聞こえてくる 雪面は美しく実に心地良い 四合目を過ぎた辺りから視界が広がり大山三鈷峰が見え、高度を稼ぐにつれ三鈷峰から北壁に連なる山容が広がってくる また足元の視界も広がり 元谷方面の雪面が展開する また、前方を見ると山頂に連なる尾根道が見えてくる

 下山される方々と挨拶を交わす ステップ良く軽々と降りて来られる女性の方にステップが軽いですねと挨拶する 下りですからと話しておられた かなり経験を積まれているお方のようだ 登っている人も何人もいる それぞれのペースで一歩一歩きざんでいる

 六合目の避難小屋の所に出る 今年は雪が深い 小屋は斜面から少し顔を出している程度 夏山の時には小屋の前が広場になっているのだがそうした場所を想像するのは難しい しかしここからの景観は素晴らしい三鈷峰から連なる大山北壁の山容 山肌は元谷までその広がりを一望出来る 景観をカメラに収めてから登ってゆく

 もうブナの樹林は終わり ブッシュは深い雪に埋もれ 一面雪 沢山の足跡が付いている 雪がしっかり足元を受け止めてくれるので安心して登って行ける 結構斜度がきつい所もあるがジグザグに足跡がついており足跡を忠実に追いながら登って行く だが風が強い これまではいい天気ですねと声を交わしていたが ここからは風が強いですねと声を交わす 大山には何回も訪ねたが今日は一番強い

 八合目に出る ここは何故か標識が雪面から現れている ここまで登ると急な登りは終わりで一息つける 木道部分は雪が無い 軽アイゼンを履いているので木道を爪で傷つけないようダイセンキャラボクの上と思われる所を歩いて行く それぞれ思い思いのルートを歩いており 幾本も足跡がついている くるぶし程度が埋もれる所もあるがそう問題はない そうして山頂に出る

 山頂は相変わらず風が強い とても三脚をセット出来る状態ではない 前後して登って来られた人達はいるが 山頂で休んでいる人はいない 山頂を示す丸い石の標識の上面がわずか見えるだけですっぽり雪に覆われている 景観は素晴らしい 三角点ピーク その先に剣ヶ峰のピークが聳え立つ 三角点ピークの方向にも人がいるのが見えるので風は強いものの三角点ピークに向う

 三角点ピークからの景観は何度見てもいいものだ 剣ヶ峰を中心にくっきりとした山並みが連なる 尾根には足跡がついている そう言えば山頂手前で5,6名ザイルを繋いで降りてきたパーテイと出合ったが彼らは縦走してきたのかも知れない 風が強いので三角点ピークに居られた方に声をかけカメラのシャッターを押して戴く その方は兵庫からとか 下りはスノーボードで滑り降りる 雪山には何回か来られているようで 前回きた時はガスで山が見えなかったと話しておられた

 そうしている間にも何名かの人がやって来る 風が強いしとてもここで食事は出来そうもない すぐに山頂に戻る 山頂でもそこにいた方にシャッターを押して戴く リュックよりウインドウブレーカを取り出してはおり バナナだけ食べ昼食とし下山する

 下山は快適 斜度がある所は砂滑りの要領で滑るようにして降りてゆく 登りに1時間要した六合目まで20分も要せずに降りてゆく 六合目辺りに来ると風は弱まる 六合目の景観を再度じっくり眺めてから降りる

 下に降りるに従い 雪は柔らかくなり足がとられ易くなってくる 降りるスピードを抑え足元を確認しながら降りてゆく 1度足をとられつんのめったが1度だけで済み無事車のところに



 車内で昼食をとり大山循環道を鍵掛峠 鏡ヶ成と回り蒜山経由で帰宅 帰路の走行距離は155Km

アプローチ
 4月に入ってボランテイアグループの総会を終え新しい年度がスタート 気持ちも爽やかに車を走らす 倉敷を7時過ぎに出発したが総社大橋を抜けるまで何回か信号待ちを余儀なくされる 総社の気温は3℃ 放射冷却で朝方は冷え込むが日中は気温が上昇するとの予報

 180号を高梁 井倉 新見と抜けて行く 新見では7℃に上昇 千屋を過ぎ 明地峠のトンネルを越える トンネルを抜けた所で大山を見る事が出来る 気温が上昇している為かぼんやりとした景観 峠を下り 高尾で181と合流 日野町から181の日野川沿いを走る 車窓から見える大山や烏ヶ山の山容を楽しむ 10日程前から比べると雪が少なくなっているように見えるがまだ堂々とした山容を見せている これからあの頂に立つのかと思うとわくわくする

 登山口に向うのに岸本経由で行くか 溝口から枡水ヶ原経由で行くか迷っていたが4月に入ったしこの気温だからと勝手に判断し溝口経由で行く事とし 溝口の標識を左折し枡水ヶ原に向う

 標高500mの標識を過ぎてから道路脇に雪を見つける事が出来るようになり 高度をあげるにつれ雪の量は増えてくる 路面には雪は全くない 枡水ヶ原に出る ゲレンデにはもう雪は無い 気温は12℃とかなり上昇してきている

 大山循環道には流石雪が残っている 鏡ヶ成の雪の壁とまでは言えないものの除雪した名残がある 樹林を取り巻くようにして雪解けが進んでいる 登山口の前にある下山駐車場に駐車する 駐車場にはすでに何台も駐車している